宇宙軍は世界をどう変えるのか?日米宇宙協力の現状と今後の展望
宇宙軍競争激化!日米同盟は宇宙領域で結束!中国・ロシアに対抗し、北朝鮮のミサイル技術にも警戒!宇宙空間の支配を巡る戦いが始まった!
💡 宇宙開発競争が激化し、各国の宇宙軍設立が相次いでいること
💡 日米宇宙協力が強化され、新たな宇宙開発の時代が到来していること
💡 宇宙軍の発足が、地域安全保障に与える影響について
それでは、第一章「宇宙軍の台頭」から始めたいと思います。
宇宙軍の台頭
世界で宇宙軍が続々と誕生しているのはなぜ?
中国・ロシアに対抗するため
Chapter-1では、宇宙軍の台頭を詳しく見ていきましょう。

✅ 本稿では、中国の宇宙開発の進展状況と、我が国の宇宙プラットホームにとって脅威となる中国の対衛星兵器(ASAT)の開発状況について解説します。
✅ まず、宇宙利用に関する国際合意の現状、次に中国の宇宙開発の進展状況、最後に中国のASATの開発動向について説明します。
✅ 記事では、近年中国が宇宙開発に力を入れており、独自の宇宙ステーション「天宮」を完成させたこと、宇宙空間における覇権争いが激化していること、中国のASAT開発が我が国の宇宙プラットホームにとって大きな脅威となっていることを述べています。
さらに読む ⇒ジェイビープレス|リアルな知性で世界に勝つ出典/画像元: https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/72676中国の宇宙開発の進展は、我が国にとっても大きな関心事ですね。
2019年8月、米国は宇宙領域での任務を統括する宇宙軍を発足させ、同年12月に軍に格上げしました。
これは、中国やロシアの宇宙開発・軍事活動の強化に対抗する狙いがあると考えられています。
ロシアは2001年にロシア宇宙軍を創設し、2015年に空軍と統合されてロシア航空宇宙軍になりました。
中国は2007年に自国の衛星を撃墜する実験に成功し、戦略支援部隊が宇宙任務を担当しています。
インドは2010年に宇宙統合軍を創設し、今年1月には自国人工衛星をミサイルで破壊する実験に成功しました。
フランスは今年7月に宇宙軍司令部の創設を発表し、9月に創設される予定です。
日本は2020年度に宇宙領域を専門とした宇宙作戦隊を航空自衛隊に新設しました。
各国の宇宙軍は、宇宙空間における偵察、監視、通信などの軍事運用を担い、宇宙空間の安全保障を確保することを目指しています。
なるほど、宇宙開発競争が激化しているんですね。特に中国の宇宙軍の台頭は、今後の宇宙空間の安全保障に大きな影響を与える可能性がありますね。
日米宇宙協力の新たな章
日米同盟初の宇宙開発共同プロジェクトは何を目的とする?
宇宙領域認識データ提供
次は、日米宇宙協力について詳しく解説していきます。
公開日:2025/02/02

✅ JAXAは、天候悪化のため、当初2月1日に予定されていた「H3ロケット」5号機の打ち上げを2月2日に延期することを発表しました。
✅ 5号機には、準天頂衛星「みちびき」6号機が搭載されており、打ち上げにより「準天頂衛星システム」が7機体制に拡張され、みちびき単独での持続測位が可能になります。
✅ 追加3機では、JAXA開発の新たな高精度測位システムの実証も実施され、将来的にはみちびきを11機体制にする計画です。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://uchubiz.com/article/new57562/準天頂衛星システムの拡張は、日本の測位技術の向上に大きく貢献するでしょう。
2025年2月上旬、日本の種子島宇宙センターからH3ロケットで、米国の宇宙領域認識ペイロードを搭載した準天頂衛星が打ち上げられました。
これは、日米同盟が共同で進める宇宙開発における初の取り組みであり、米国の宇宙軍と宇宙作戦コマンドが宇宙領域認識に利用するデータを提供します。
この打ち上げは、日本の準天頂衛星システム搭載衛星(QZSS-HP)プログラムの一環として行われ、2026年度初頭に2回目の打ち上げが予定されています。
米国のペイロードは、マサチューセッツ工科大学(MIT)リンカーン研究所で設計・製造され、三菱電機が日本の鎌倉でホスト衛星を設計・製造しました。
今回の打ち上げは、日米同盟にとって歴史的な節目であり、宇宙領域における競争激化の中、米国国防総省の抑止戦略に対する日本の貢献は、認識と作戦において重要な役割を果たします。
このミッションは、将来の共同宇宙開発に向けた取り組みの始まりであり、日米同盟のさらなる深化を図るものとなります。
日米共同で宇宙開発を進めるのは、素晴らしいですね。日本の技術力が世界に貢献できることを期待しています。
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日米宇宙軍発足!中国・北朝鮮への抑止力強化、防衛技術革新、新たな課題とは?