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NATOの対露防衛強化とアメリカの『出血戦略』?ウクライナ戦争が日本の安全保障に与える影響

ウクライナ戦争で激変する世界! NATOの戦略、米国の出血戦略、そして日本の防衛に迫る脅威。AIや無人機が台頭し、従来の防衛概念は通用しない? 新時代戦争の衝撃と日本の課題を、戦争研究所所長が解説!

NATOの対露防衛強化とアメリカの『出血戦略』?ウクライナ戦争が日本の安全保障に与える影響

📘 この記事で分かる事!

💡 NATOがロシアを「最も重大かつ直接的な脅威」と位置づけた

💡 アメリカはウクライナへの武器援助を通じて、ロシアの軍事力を衰退させる「出血戦略」を採用している

💡 AIや無人機がもたらす新たな脅威が台頭している

それでは、最初のテーマに移りましょう。

NATOの対露防衛強化とアメリカの「出血戦略」

NATOはロシアをどう位置づけ、戦略はどう変わった?

最も重大な脅威、軍事力強化

NATOの対露防衛強化は、ウクライナ侵攻への対応として、抑止力と防衛の「根本的な転換」を図るものであると理解しました。

、「ロシアは直接の脅威」アメリカは欧州での軍事プレゼンス拡大へ

公開日:2022/06/30

、「ロシアは直接の脅威」アメリカは欧州での軍事プレゼンス拡大へ

✅ NATOは、ロシアによるウクライナ侵攻に対処するため、抑止力と防衛の「根本的な転換」を行うことで合意し、米軍は欧州全域でのプレゼンスを高めることを決めた。

✅ NATOは、緊急時に対応する即応部隊を4万人から30万人以上に増強し、アメリカはポーランドに恒久的な陸軍司令部を設置するなど、欧州での米軍態勢を強化する方針を明らかにした。

✅ フィンランドとスウェーデンはNATOに正式に招待され、加盟手続きが開始された。これは、ロシアが望んでいないことであり、ウクライナ侵攻作戦の裏目に出たとバイデン大統領は指摘した。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.bbc.com/japanese/61990582

アメリカの「出血戦略」は、ロシアの軍事力を消耗させることで、ウクライナに有利な状況を作り出す狙いがあるのでしょうか。

ロシア・ウクライナ戦争を受け、NATOは新しい戦略概念を採択し、ロシアを「最も重大かつ直接的な脅威」と位置づけました

しかし、NATOは冷戦期とは異なり、前方配置部隊の増強は抑制的で、大幅な兵力増加は見られません。

NATOは、ロシア軍の戦力低下と、軍事力の優位性を背景に、戦略的優位性を高めていると言えます。

一方、アメリカはウクライナへの武器援助を通じて、ロシアの軍事力を衰退させる「出血戦略」を採用しており、ロシアは、短期的には回復しえない軍事力の低下に苦しんでいます。

今後の課題は、NATOがロシアの脅威と中国との競争の狭間で、防衛資源の配分をどのように行うかです。

この動きは、日本を含むインド太平洋にも影響を与える可能性があります。

なるほど、NATOがロシアを脅威と認識しているのは、ウクライナ侵攻がNATOの安全保障に大きな影響を与える可能性があるからなんですね。

近代戦争の性格変化と日本の安全保障

ウクライナ戦争が「戦争の性格」にどう影響を与えているのか?

防衛態勢の弱体化

近代戦争の性格変化について、より詳しく説明いただけますでしょうか。

日本の専守防衛は危険:ウクライナ戦争の教訓(古森義久)

公開日:2024/12/27

日本の専守防衛は危険:ウクライナ戦争の教訓(古森義久)

✅ ウクライナ戦争で新型兵器や新式の戦術戦略が用いられ、近代の戦争の性格が大きく変化した。その結果、日本の専守防衛は攻撃性・致死性の高い現代戦においてはもはや有効な防御策ではなく、時代遅れになっているという警告です。

✅ 従来の防衛概念にとらわれず、敵の攻撃を事前に阻止するための抑止攻撃や防御攻撃の能力が必要となり、攻撃と防衛の区分が曖昧になっていくという指摘です。

✅ 日本の専守防衛は、AIや電子戦争など現代の先端兵器を装備しても、従来通りの防衛概念では効果を発揮せず、攻撃と防衛の境界線が曖昧になっているため、新たな安全保障体制が必要であるとされています。

さらに読む ⇒アゴラ言論プラットフォーム出典/画像元: https://agora-web.jp/archives/241226055545.html

日本の専守防衛は、攻撃性・致死性の高い現代戦においては有効ではないという指摘は、衝撃的です。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所(ISW)」所長キンバリー・ケーガン氏は、ウクライナ戦争は近代の戦争の性格を根底から変化させていると指摘しています。

特に、新兵器や新戦術の導入により、従来の防衛主体の国防態勢が弱体化し、日本の専守防衛策では対処が難しいと警告しています。

なるほど、AIや電子戦争など、新しい技術が戦争の様相を変えているんですね。

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ウクライナ戦争は新たな防衛概念を迫る!AIや無人機がもたらす脅威と、米中対立の激化、台湾問題の行方。ケーガン氏が語る、世界情勢の転換点。