ナセル病院攻撃とガザの医療危機？ガザ地区の医療崩壊と人道危機、MSF医師の証言ナセル病院、攻撃、医療崩壊、停戦への呼びかけ

まずは、今回の記事でご紹介するナセル病院を巡る状況について、3つのポイントに絞ってお伝えします。

始まりと混乱：ナセル病院への攻撃と人道的危機

イスラエル軍によるナセル病院への攻撃は、人道的危機を悪化させ、国際社会から非難の声が上がっています。

イスラエル、ガザ南部のナセル病院を急襲「ハマス戦闘員潜伏」

公開日:2024/02/16

✅ イスラエル軍は、ガザ地区で機能している最大の病院であるナセル病院を急襲し、ハマス戦闘員の潜伏や人質拘束の情報を基に「正確かつ限定的」な作戦を実施している。

✅ イスラエル軍は、病院が機能し続けられるようにするとしながらも、ガザ地区の保健当局や国境なき医師団は、多くの医療スタッフや患者、避難民が強制的に退去させられたと指摘している。

✅ イスラエル軍は、複数の容疑者を拘束し、作戦は継続中である。イスラエルのガラント国防相は、ガザおよびイスラエル北部での戦争の目的を達成するために必要なことは何でも実施すると述べている。

さらに読む ⇒ロイター 経済、株価、ビジネス、国際、政治ニュース出典/画像元: https://jp.reuters.com/world/mideast/OKVWF6MIC5JVBKHO5HHRKPAPVE-2024-02-15/

情報が錯綜する中で、病院という人道的な場所への攻撃は、非常に衝撃的です。

人質やテロ容疑者の問題も絡み合い、複雑な様相を呈しています。

2023年10月7日のハマスによるイスラエル奇襲攻撃に端を発したガザ地区での戦闘は激化し、イスラエル軍はガザ地区南部ハンユニスにあるナセル病院を攻撃した。

イスラエル軍はテロ容疑者の拘束を主張する一方、ハマス側はこれを否定し、病院長は状況を「壊滅的かつ非常に危険」と表現した。

この攻撃は、ナセル病院の男性外科病棟への空爆から始まり、医療スタッフや患者、避難民に多数の死傷者が出た。

イスラエル軍は人質が病院内にいるとの情報を元に急襲し、昨年10月7日のイスラエル奇襲に関わった人物や、人質移送に関与した人物らを拘束したと発表したが、人質が拘束されていたという証拠は見つかっていない。

MSFをはじめとする国際的な医療支援団体は、攻撃と避難の強要を強く非難し、即時停戦と医療へのアクセス確保を訴えた。

病院の北門が破壊され、避難を命じられた人々は安全な場所を求めて混乱した状況に置かれている。

病院への攻撃は許せんな！人道的にありえない。人質云々以前に、弱者を守るのが大人の務めでしょう。

避難と苦悩：医療崩壊への道

ナセル病院の機能停止は、ガザ地区の医療体制に深刻な影響を与えています。

避難を強要された人々は、さらなる苦難を強いられています。

ガザ地区南部の病院が完全に機能停止「患者人死亡」の報道も

公開日:2024/03/20

✅ ガザ地区南部最大の医療施設であるナセル病院が、イスラエル軍の軍事作戦により完全に機能を停止した。

✅ 病院内では燃料不足や医療スタッフの不足が深刻化し、約200人の入院患者の転院が急務となっている。

✅ WHO事務局長は、転院の遅延が患者の命に関わると警告を発している。

さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20240219/k00/00m/030/005000c

医療インフラの崩壊は、本当に恐ろしいです。

患者の転院の遅れが命に関わるという状況は、一刻も早く改善されるべきです。

イスラエル軍は、病院にいた数千人に避難を命じ、ガザ地区の保健省は、IDFが医療機器なしでの治療を強要したと主張。

MSFは、避難を強いること自体が問題であり、避難民は困難な選択を迫られていると指摘した。

ナセル病院付近での激しい戦闘により、医療スタッフ、患者、避難民は物資不足に陥り、病院に残された重篤な患者の状況も深刻化している。

MSFは、攻撃による病院の機能不全が、ガザにおける医療施設の崩壊を示すものだと批判し、医療スタッフと患者の安全確保を求めた。

ガザ各地でMSFは、戦車、大砲、戦闘機などによる攻撃や退去命令を受け、9つの医療施設から撤退を余儀なくされ、医療の提供が困難な状況となっている。

避難を強いるって、一体何考えてるんだ！ 弱者をさらに追い詰めるようなことは、絶対にしちゃいけないよ！