チバリーヒルズの栄枯盛衰：バブル経済と高級住宅地の未来は？千葉県あすみが丘の高級住宅地「チバリーヒルズ」の現状と課題

それでは、まずチバリーヒルズの誕生秘話から見ていきましょう。

バブル経済の象徴とも言える、華やかな時代背景からお話しします。

バブルの夢の跡：チバリーヒルズの誕生と凋落

本章では、チバリーヒルズの華々しいデビューと、バブル崩壊による凋落への過程を解説します。

千葉のビバリーヒルズの黄昏あすみが丘（千葉県千葉市緑区）

公開日:2022/03/26

✅ 千葉県千葉市緑区にある「あすみが丘」は、東急不動産が平成バブル期に開発した広大な住宅地である。

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5億円から15億円という価格設定は、当時の富裕層にとって憧れの的でした。

しかし、バブル崩壊は、この夢の楽園に暗い影を落とすことになります。

1989年、バブル経済の絶頂期に、東急不動産が千葉県千葉市緑区あすみが丘に開発した高級住宅地「ワンハンドレッドヒルズ」、通称「チバリーヒルズ」は、その華々しいデビューを飾りました。

5億から15億円という超高額な価格設定で、アメリカのビバリーヒルズを模倣したこの住宅地は、富裕層の憧れの地として注目を集めました。

広大な敷地に建ち並ぶ豪華な邸宅、完璧なセキュリティシステムは、まさに夢の楽園を具現化したかのようでした。

しかし、理想と現実は異なります。

都心からの距離や、バブル崩壊後の経済状況の変化は、この高級住宅地の命運を大きく左右することになります。

ビバリーヒルズを模倣したというコンセプト、興味深いですね。バブルの熱狂と、その後の現実とのギャップが気になります。

変わり果てた姿：2018年、現地レポート

本章では、2018年の現地レポートを通して、チバリーヒルズの現状を詳細に見ていきます。

チバリーヒルズの今。

✅ 千葉市にある超高級住宅街「ONE HUNDRED HILLS」は、バブル期に高額で分譲されたが、価格や立地の問題から売れ残り、現在も未入居の土地が残っている。

✅ 街並みは美しいものの、入居者が少なく、別荘や保養施設として利用されている物件が多い。

✅ バブルの象徴として注目されたが、マーケティングの失敗により、購入者の夢を裏切る結果となり、分譲業者の責任も問われる。

さらに読む ⇒匠住宅診断サービス出典/画像元: https://tactcs.jp/inspectionguide/one-hundred-hills/

静寂に包まれた住宅街は、かつての賑わいとはかけ離れたものでした。

高額な管理費に見合わない警備体制、売れ残った更地も印象的でした。

2018年、筆者はワンハンドレッドヒルズの現状を目の当たりにするため、現地を訪れました。

年始ということもあり、静寂に包まれた住宅街は、かつての賑わいとはかけ離れた姿を見せていました。

近隣のディスカウントストアに車を停め、侵入経路を探しながら、厳重な警備体制の下、一部開放的な場所から敷地内へ。

豪邸群を観察するも、人通りはまばらで、寂しさを感じざるを得ません。

警備体制は、高額な管理費に見合わない印象を受けました。

分譲されていない更地も存在し、完璧な警備があれば、価値を維持できたかもしれない、という考察も生まれます。

バブル期の高揚感は消え去り、静かに時が流れるチバリーヒルズの姿は、筆者の目にどのように映ったのでしょうか。

実際に現地を訪れたレポート、臨場感がありますね。バブルの象徴が、今では静かな場所に変わってしまったというのは、感慨深いですね。