ミギンゴ島:領土問題と過密生活の実態とは?ビクトリア湖に浮かぶ、ケニアとウガンダが争うミギンゴ島の真実
ビクトリア湖に浮かぶミギンゴ島は、わずか0.5エーカーの土地に1000人以上が暮らす世界一人口密度の高い島。ケニアとウガンダが領有権を争い、漁業権を巡る対立は今も続く。豊かな漁場は高収入をもたらすが、スラム化と治安悪化、気候変動のリスクも。アクセス困難な危険地帯で、住民は国境を越え、生き抜く術を探る。
💡 ケニアとウガンダの間で領有権争いが続く、ビクトリア湖上の小さな島、ミギンゴ島。
💡 500人以上が暮らす世界有数の人口密度を誇り、漁業が生活の基盤となっている。
💡 治安の悪化や漁獲量の減少など、様々な問題を抱えながらも、人々が島に住み続ける理由とは?
ミギンゴ島は、漁業と領土問題、そして過密な生活が複雑に絡み合う場所です。
それぞれの問題について、詳しく見ていきましょう。
ミギンゴ島:領土紛争の舞台
ミギンゴ島をめぐる争いはなぜ?
領土と漁場
ミギンゴ島を巡る領土問題は、長い歴史の中で複雑化しています。
まずはその背景から見ていきましょう。
公開日:2018/11/26

✅ ミギンゴ島はウガンダとケニアの国境付近に位置し、両国の間で領有権争いが長年続いています。島は小さく、人口密度は非常に高いですが、周辺の漁場では豊富な魚が取れるため、ウガンダとケニアの漁師が生活の場としています。
✅ ウガンダ当局は2000年代初頭にミギンゴ島に関心を持ち始め、漁師から税金を徴収する代わりに海賊から守りました。ケニアの漁師はウガンダ人漁師から脅されるようになったと主張し、両国は2009年に衝突寸前まで至りました。
✅ その後、両国は湖上の国境を決定するための合同委員会を設置しましたが、委員会は何の合意にも至らず、現在も島は共同管理されています。両国にとって都合の良い妥協策ではありますが、対立は依然として存在しています。
さらに読む ⇒島覆いつくすトタンの家々、漁場めぐり国が対立アフリカ・ビクトリア湖写真枚国際ニュース:出典/画像元: https://www.afpbb.com/articles/-/3195054両国による共同管理という妥協策があるものの、根本的な対立は解消されていません。
漁業権や資源を巡る争いは、今後も続く可能性があります。
ミギンゴ島は、ビクトリア湖に浮かぶ、面積わずか0.5エーカーの小さな島です。
豊かな漁場と歴史的な主張を巡って、ケニアとウガンダの間で長年の領土紛争が続いてきました。
この紛争は、軍事的な緊張をもたらすほど深刻化し、双方とも相手を領土から排除しようとしました。
2019年には、両国間で覚書が署名され、ケニアが島の所有権を認め、共同管理を行うことに合意しました。
しかし、この合意はケニアの上院議員から反対され、紛争は依然として解決していません。
うーん、国際問題って難しいですね。でも、この小さな島に、そんな歴史が詰まっているなんて、興味深いです!
ミギンゴ島の生活:過密と漁業
ミギンゴ島の人口密度はなぜ高い?
漁業が盛ん
ミギンゴ島の人口密度の高さには驚きますね!生活は大変そうですが、人々がそこで暮らす理由は何なのでしょうか。

✅ ヴィクトリア湖に浮かぶミギンゴ島は、サッカーコート4分の1ほどの小さな島にもかかわらず、500人以上の島民が住む、世界で最も人口密度の高い島です。
✅ 1990年代初頭、ビクトリア湖の水位が低下し、周辺の水域で外来種のナイルパーチが多く獲れるようになったことから、ケニア人とウガンダ人の漁師が移住し始め、人口が増加しました。
✅ ミギンゴ島は、ケニアとウガンダの領土問題を抱えており、海賊などによる治安の悪化も深刻です。漁獲量の減少にもかかわらず、本土より豊かな生活を求めて多くの人が移住しており、島の将来は不透明です。
さらに読む ⇒スティーンズ出典/画像元: https://steenz.jp/26284/狭い島に様々な施設があるのは、驚きです。
ナイルパーチ漁業が、島の人々の生活を支えているのですね。
高収入も魅力なのでしょう。
ミギンゴ島は、世界一人口密度が高い村としても知られており、1000人以上の住民が生活しています。
限られたスペースにバー、ヘアサロン、薬局、カジノ、売春宿など様々な施設が集中しています。
住民はナイルパーチ漁業で生計を立てており、豊かな漁場は、この島に人々が集まる大きな理由となっています。
ナイルパーチは高値で取引されるため、漁師たちは周辺諸国の2〜3ヶ月分の給料を1週間で稼ぐことも可能です。
この島、色々な意味で強烈ですね!まるで映画の世界みたい。でも、子供たちはどんな生活をしているんだろう?
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ケニアとウガンダが領有権を争うミギンゴ島。豊かな漁場を求め、住民は危険なスラム街での生活を選ぶ。治安悪化と自然災害のリスクも。