沖ノ鳥島ってどんな島?日本の最南端を守る小島の秘密と国際問題?沖ノ鳥島:日本の最南端の島を巡る国際問題とEEZ
日本の最南端、沖ノ鳥島。わずか数キロの島が、なぜ中国と日本の間で領土問題の火種となっているのか? 200海里の排他的経済水域(EEZ)をめぐる、国際法と地政学的な駆け引きを解説。資源、安全保障、そして戦略的要衝としての沖ノ鳥島の重要性に迫ります。中国の思惑と日本の防衛戦略とは? 国際問題の複雑さをわかりやすく紐解きます。
💡 沖ノ鳥島は日本の最南端に位置し、排他的経済水域(EEZ)を決定する上で重要な役割を担っている。
💡 中国など近隣諸国との間で、沖ノ鳥島の法的地位を巡り、様々な国際問題が発生している。
💡 地球温暖化による海面上昇の影響を受け、島自体の存続が危ぶまれており、対策が急務となっている。
さて、今回は日本の最南端、沖ノ鳥島について、その概要から現在抱える問題、そしてその重要性まで、詳しく見ていきましょう。
沖ノ鳥島の概要
沖ノ鳥島はどこにある?
東京都小笠原村
本日は沖ノ鳥島の概要について解説します。

✅ 沖ノ鳥島は1543年にスペイン船サンファン号によって発見され、1931年に「沖ノ鳥島」と命名され東京都小笠原支庁に編入されました。
✅ その後、1939年に気象観測所と灯台の設置工事が開始されましたが、太平洋戦争勃発により中断され、1952年にはアメリカの施政権下におかれました。
✅ 1968年に日本に返還された後、1999年に国による直轄管理が開始され、現在も周辺海域の排他的経済水域を維持するため、護岸工事や観測施設の整備などが続けられています。
さらに読む ⇒日本の最南端・最東端の国境離島〜東京都沖ノ鳥島・南鳥島〜出典/画像元: https://www.t-borderislands.metro.tokyo.lg.jp/okinotorishima/沖ノ鳥島は、日本のEEZを守る上で非常に重要な島です。
護岸工事や観測施設の整備によって、その機能を維持しているんですね。
沖ノ鳥島は、日本の最南端の国境離島で、東京都小笠原村に属しています。
太平洋・フィリピン海上に位置し、東京都心から約1700キロメートル南に位置しています。
干潮時には、南北約1.7キロメートル、東西約4.5キロメートルのナス型の卓礁が海面に現れ、約5.8平方キロメートルの礁内には、2つの小島(東小島、北小島)があります。
沖ノ鳥島って名前は聞いたことあるけど、まさかこんなに色々な歴史があったとは驚きです!太平洋戦争で工事が中断されたり、アメリカの施政権下にあった時期もあったんですね。
沖ノ鳥島をめぐる国際問題
沖ノ鳥島は「島」か「岩」か?
国際法上は「島」
本日は沖ノ鳥島をめぐる国際問題について解説します。
公開日:2023/11/20

✅ 中国が尖閣諸島周辺の日本のEEZ内に設置した海洋ブイに対し、日本維新の会の東徹氏は日本独自で撤去すべきと主張しましたが、上川陽子外相は国連海洋法条約には明文規定がないとして慎重姿勢を示しました。
✅ 中国はブイ設置について国連海洋法条約違反であるとして日本の抗議を受けながらも、撤去に応じず、日本の対応の遅さに対する批判が出ています。
✅ 中国によるブイ設置は、南シナ海でのフィリピンによる中国製浮遊障壁撤去事例と比較されるなど、日本の対応の是非が議論されています。また、中国の巧妙な戦略によって日本政府が行動を躊躇している可能性も指摘されています。
さらに読む ⇒:夕刊フジ公式サイト出典/画像元: https://www.zakzak.co.jp/article/20231115-OMJ3PLGMURKPPHJAQIBTCLLBLE/中国の海洋調査活動は、日本のEEZに対する権利侵害にあたる可能性がありますね。
日本政府の対応が注目されます。
沖ノ鳥島は、国際法上は明確に「島」の定義を満たしていますが、中国や韓国は排他的経済水域を設定できない「岩」であると主張し、対立を生んでいます。
中国は日本政府の許可を得ずに、沖ノ鳥島周辺の日本の排他的経済水域内で海洋調査や軍事的活動を行っており、日本の権利を持つ経済的資源や海洋調査などの管轄権を侵害しているだけでなく、安全保障の面でも深刻な問題を引き起こしています。
日本政府は、沖ノ鳥島の護岸工事を行い、排他的経済水域を維持することで国益を守ろうとしています。
また、サンゴ増殖プロジェクトなども開始し、沖ノ鳥島の維持に力を入れています。
中国が調査活動をしているのは、ちょっと怖いですね。日本はもっと強く主張しても良いと思います。このままでは日本のEEZが脅かされてしまうかもしれません。
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日本の領土、沖ノ鳥島。なぜ重要? 領土・EEZを巡る国際的な駆け引きを解説!中国の思惑、資源、戦略的価値… 沖ノ鳥島を巡る問題点をわかりやすく解説します。