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沖ノ鳥島とは?日本の最南端の島を巡る領土問題と、その重要性とは?沖ノ鳥島の現状と、国際的な議論、そして未来への影響

日本の最南端、沖ノ鳥島。小さな島が持つ、広大な経済水域。しかし、その存在は「ずるい」と国際的な議論を呼ぶ。日本の領土を守るため、そして未来の資源確保のため、この小さな島は今も存在感を増す。気候変動と地政学リスクが高まる中、沖ノ鳥島の重要性はさらに増している。日本の安全保障と経済活動を左右する、沖ノ鳥島を巡る攻防とは?

沖ノ鳥島とは?日本の最南端の島を巡る領土問題と、その重要性とは?沖ノ鳥島の現状と、国際的な議論、そして未来への影響

📘 この記事で分かる事!

💡 沖ノ鳥島は、日本の最南端に位置するサンゴ礁の島で、日本の排他的経済水域(EEZ)を確保する上で非常に重要な役割を果たしています。

💡 しかし、その小さな面積や、保全のために施されたコンクリートの構造から、国際的な議論を呼んでおり、領土問題の焦点となっています。

💡 気候変動による海面上昇は、沖ノ鳥島の存在を脅かす可能性があり、日本の安全保障や経済活動に大きな影響を与える可能性があります。

それでは、まず沖ノ鳥島がどのような場所なのか、そしてそこから何がわかるのか、3つのポイントに絞ってご紹介いたします。

沖ノ鳥島 日本の最南端の島とその存在をめぐる議論

沖ノ鳥島はなぜ「ずるい」と言われるの?

小さい&コンクリート囲い

本日は沖ノ鳥島について、詳しく掘り下げていきましょう。

まず、沖ノ鳥島がどのような島なのか、その概要から見ていきます。

沖ノ鳥島って?
沖ノ鳥島って?

✅ 沖ノ鳥島は、日本で一番南にある島で、東京ドーム107個分の大きさを持つサンゴ礁でできた島です。

✅ 沖ノ鳥島は、潮が満ちても海面上に現れる2つの小島があり、その周囲はコンクリートで守られています。

✅ 沖ノ鳥島は熱帯気候で、周辺の海はカツオやマグロなどの魚の産卵場や移動ルートとなっており、海底にはメタンハイドレートやマンガンなど貴重な資源が存在するとされています。

さらに読む ⇒日本の最南端・最東端の国境離島〜東京都沖ノ鳥島・南鳥島〜出典/画像元: https://www.t-borderislands.metro.tokyo.lg.jp/kids/kids02.html

沖ノ鳥島は、日本の最南端に位置する小さな島ですが、その存在は日本の領土と経済にとって非常に重要です。

周囲の海域は、豊かな漁場であり、資源の宝庫として、将来的な開発も期待されています。

沖ノ鳥島は、東京都小笠原村に位置する日本の最南端の無人島です。

東京から約1700キロ離れた場所にあり、台湾のすぐそばに位置しています。

沖ノ鳥島は、日本の領土面積こそ小さくても、その周囲40万平方キロメートルの排他的経済水域(EEZ)を確保しています。

その広大な水域は、日本の漁業や資源開発にとって重要な役割を果たしており、沖ノ鳥島は日本の経済活動にとって欠かせない存在となっています。

しかし、沖ノ鳥島は「ずるい」と言われることも多く、その理由としては、島の小ささと形状、そして保全のために施されたコンクリートによる囲いが挙げられます。

沖ノ鳥島は、満潮時でも水没しない陸地を持つため、国際法上の「島」の定義を満たしている一方で、その面積は非常に小さく、干潮時でさえ東京ドーム107個分しかありません。

また、島の保全のためにコンクリートで囲まれていることから、「岩」ではないかとの議論も起こっています。

これらの理由から、沖ノ鳥島は「ずるい」と言われる一方で、日本は資源開発や海洋安全保障の観点から、沖ノ鳥島を「島」として守り続けるために、今後も保全を続けていく必要があると考えられます。

沖ノ鳥島は、日本の領土としての重要性と、その存在をめぐる国際的な議論の双方を表す象徴的な存在と言えるでしょう。

沖ノ鳥島って、名前は聞いたことあるけど、具体的にどんな島なのかは全然知らなかったです。東京からそんなに離れた場所にあるんですね!

国際的な主張と日本の対応 沖ノ鳥島をめぐる緊張

沖ノ鳥島は日本の領土を守る上でどんな役割を果たしている?

EEZの根拠となる島

続いて、国際的な主張と日本の対応について見ていきましょう。

沖ノ鳥島をめぐる緊張とは、どのようなものなのでしょうか。

大陸棚限界委員会の勧告と沖ノ鳥島の戦略的重要性
大陸棚限界委員会の勧告と沖ノ鳥島の戦略的重要性

✅ 大陸棚限界委員会(CLCS)が日本の大陸棚延長申請に対し、四国海盆海域の沖ノ鳥島を基点とする延長を認め、九州パラオ海嶺南部海域については勧告を先送りとした。中国は沖ノ鳥島が島ではなく岩であると主張し、日本の海洋権益拡大に反発している。

✅ 中国が沖ノ鳥島に固執する理由は、同島が中国の防衛ラインである第1列島線と第2列島線の中間に位置し、戦略的に重要な位置にあるため。沖ノ鳥島が島と認められると、そこから200海里のEEZが設定され、中国の軍事行動が制限されると考えられている。

✅ 中国は自国のEEZにおける他国の軍事活動を認めない立場をとっており、沖ノ鳥島を島と認めることで、自国のEEZ内での行動制限を懸念している。一方で、南シナ海では岩礁を人工島に変えているなど、ダブル・スタンダードが見られる。

さらに読む ⇒ホーム笹川平和財団出典/画像元: https://www.spf.org/oceans/analysis_ja02/b120626.html

中国は沖ノ鳥島を「岩」と主張し、日本のEEZ設定を認めようとしていません。

日本は、国際法に基づいて島と主張していますが、この対立は、海洋権益を巡る重要な争点となっています。

沖ノ鳥島は、東京都小笠原村に属する日本の最南端の国境離島であり、太平洋・フィリピン海上に位置しています

干潮時には、南北約1.7キロメートル、東西約4.5キロメートル、周囲約11キロメートルの大きさの卓礁が海面に現れ、2つの小島(東小島、北小島)が存在します。

沖ノ鳥島は国際法上「島」と定義されており、日本の排他的経済水域(EEZ)の根拠となっています。

しかし、中国や韓国は、沖ノ鳥島を「岩」と主張し、日本のEEZ設定を認めようとしていません。

特に中国は、沖ノ鳥島周辺で海洋調査や軍事活動を活発化させており、日本の権利侵害と安全保障上の脅威となっています。

日本政府は、沖ノ鳥島の護岸工事や港湾施設の建設整備を進め、サンゴ増殖プロジェクトも開始するなど、領土保全と経済水域の保護を目的とした対策を強化しています。

中国が沖ノ鳥島をそんなに警戒しているとは知りませんでした。安全保障って、本当に色々な要素が絡み合っているんですね。

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日本の最南端、沖ノ鳥島。EEZ確保のため「島」を守るが、中国らの異議も。気候変動による水没リスクや、国際法上の解釈が問われる日本の領土問題。