九龍城砦とは?写真や映画で描かれる『東洋の魔窟』の全貌とは?香港九龍城砦:歴史、生活、映画、そして写真
かつて「東洋の魔窟」と恐れられた九龍城砦。法規制なき街は、スラムと犯罪の温床となりながらも、独自のコミュニティを形成。密集したビル群、入り組んだ路地、そこで営まれる生活...写真が捉えたその姿は、今も人々の心を捉えて離さない。取り壊し後も、その異質な魅力は創作の源泉となり、香港映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』で鮮やかに蘇る。 映画の背景にある九龍城砦の物語を紐解く。
💡 九龍城砦は、かつて香港に存在した無法地帯であり、高度な人口密度と独自のコミュニティが形成されていました。
💡 写真家グレッグ・ジラードは、九龍城砦内部の生活を記録し、スラム街の陰に隠れた人々の日常を描き出しました。
💡 2025年公開予定の映画『トワイライト・ウォリアーズ』は、九龍城砦を舞台にしたアクション映画として注目されています。
九龍城砦の歴史的背景と、その後の社会への影響について掘り下げていきましょう。
九龍城砦の形成と無法地帯化
九龍城砦はどのように形成されたのか?
難民流入と不法建築
九龍城砦は、19世紀末に清朝の飛び地となり、その後、中国からの難民流入によりスラム化。
無法地帯として知られるようになりました。
19世紀末、清朝時代の九龍寨は、イギリスによる香港周辺の租借地化の中で、なぜか租借地から除外され、清国の飛び地となりました。
その後、中国内戦や文化大革命による難民が流入し、九龍寨城跡地にバラックが次々と建設され、人口が急増しました。
行政による取り壊し計画は何度も浮上しましたが、住民たちは立ち退くことを拒否し、無計画な増築が繰り返され、巨大なスラム街「九龍城砦」が形成されました。
九龍城砦は、法律の空白地帯で建築基準法もないことから、不法建築が横行し、高さも制限なく増築され、14階前後のビルが立ち並ぶようになりました。
麻薬、賭博、売春などあらゆる犯罪が横行し、日本のガイドブックには「東洋の魔窟」と記されるほど、危険な場所として知られていました。
九龍城砦の生活とコミュニティ
九龍城砦ってどんな場所だった?
スラム街
九龍城砦は、密集した建物の中で、独自のコミュニティと様々な生活が営まれていました。
学校や歯科医の存在も興味深いです。
九龍城砦は、0.03平方キロメートルの土地に12階建てビルが密集し、3万3000人が暮らすスラム街でした。
住民たちは、狭い空間の中で独自のコミュニティを作り上げていました。
学校や美容院、賭博場など、様々な業種が営業していました。
また、歯科医や製麺工場など、生活に欠かせない仕事も存在していました。
住民たちは衛生基準や防火基準など、様々なルールを無視して生活していました。
九龍城砦は、独特な雰囲気を持つスラム街として、写真家や旅行者など、多くの人に注目されてきました。
写真家グレッグ・ジラードと九龍城砦
グレッグ・ジラード氏が写真に収めた九龍城砦はどんな場所だった?
複雑な迷路のような街
写真家グレッグ・ジラードは、九龍城砦の日常を写真を通して記録しました。
そこには、私たちが抱くイメージとは異なる現実がありましたね。
1980年代後半、カナダ人写真家グレッグ・ジラード氏は九龍城砦を訪れ、その内部で展開されていた日常生活を写真に収めました。
写真には、九龍城砦の複雑に入り組んだ迷路のような街路や、違法に張り巡らされた電線や電話線などが写し出され、当時の九龍城砦の雰囲気が伝わってきます。
九龍城砦の取り壊しとその後
九龍城砦、今は何がある?
緑豊かな公園
九龍城砦は、最終的に取り壊され、公園として生まれ変わりました。
その歴史的背景と、現在の姿を比較すると、感慨深いものがあります。
1990年代に香港政府による取り壊しが決まり、1993年から1994年にかけて取り壊し工事が行われ、現在は緑豊かな公園となっています。
九龍城砦は、無法地帯としてのイメージが強く、現在でもマンガやアニメ、ゲームなど多くの創作のモチーフとなっています。
映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』と九龍城砦
「トワイライト・ウォリアーズ」はどんな映画?
九龍城砦のアクション映画
映画『トワイライト・ウォリアーズ』は、九龍城砦を舞台にしたアクション映画として、公開が楽しみですね。
どのような作品になるのでしょうか。
香港映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』は、九龍城砦を舞台にしたアクション映画です。
監督のソイ・チェンは日本の漫画やアニメの影響を受けていることを語り、香港での叉焼飯を食べるシーンで有名なルイス・クーも来日。
アクションシーンについて感想を述べたレイモンド・ラムと、続編への意欲を示したトニー・ウーのコメントも掲載されています。
映画の背景となった九龍城砦に関する情報や、日本のファンへの感謝の言葉も含まれています。
九龍城砦は、過去の歴史と人々の生活が織りなす、魅力的な場所でした。
映画や写真を通して、その世界観を味わうことができます。
💡 九龍城砦は、かつて香港に存在した無法地帯で、高度な人口密度と犯罪、貧困が蔓延していました。
💡 写真家グレッグ・ジラードは、九龍城砦内部の生活を記録し、住民たちの日常を描き出しました。
💡 2025年公開予定の映画『トワイライト・ウォリアーズ』は、九龍城砦を舞台にしたアクション映画として注目されています。