アフガニスタン情勢は?タリバン台頭と人権問題、国際支援の現状【2023年最新】?タリバン政権下のアフガニスタン:人権、治安、国際社会の対応
アフガニスタン、タリバン支配下の現在。国際支援を受けながらも、治安悪化と腐敗で崩壊したガニ政権。タリバンは勢力を拡大し、人道危機は深刻化。女性の人権侵害、IS-Kのテロも脅威。国際社会は、タリバンとの関係、人道支援のあり方に苦慮し、新たな支援策を模索。アフガニスタンの未来は、依然として不透明。
💡 タリバン政権下のアフガニスタンは、人権侵害、経済的困窮、治安悪化など、深刻な問題を抱えています。
💡 国際社会は人道支援を継続しつつ、タリバン政権との関係性について、様々な対応を模索しています。
💡 女性の権利、ジャーナリストの活動制限、少数民族への迫害など、人権侵害が深刻化しています。
本日は、アフガニスタン情勢について、様々な角度から見ていきたいと思います。
まず、現在の状況を概観し、次に、各章で詳細を説明していきます。
アフガニスタン:国際支援と不安定な状況
アフガニスタンはなぜ不安定なのか?
治安悪化と政府の弱体化
特筆すべきは、AAR Japanによる食料配布などの支援活動です。
国際社会からの継続的な支援が不可欠です。

✅ アフガニスタンでは、タリバン政権発足後、治安が改善したものの、国際社会の経済制裁により経済状況は悪化し、食料難が深刻化しています。
✅ タリバンは女性の教育や表現の自由を制限していますが、旧政権ほど厳格ではないとされています。
✅ AAR Japanは現地で食料配布などの支援活動を行っており、国際社会からの継続的な支援を呼びかけています。
さらに読む ⇒東京新聞出典/画像元: https://www.tokyo-np.co.jp/article/195286アフガニスタンは、依然として厳しい状況です。
経済制裁と食料難、女性の権利問題など、多くの課題が山積しています。
2001年以降、アフガニスタンは国際社会からの多大な支援を受けてきたものの、治安状況は悪化の一途を辿り、ターリバーンの影響力は拡大しています。
2017年にはケシ栽培が過去最大を記録するなど、ターリバーンは経済基盤を固め、国際社会は将来的な支配権を認めるか否かの岐路に立っています。
近年、ターリバーンは政府軍より戦闘力に優れ、米軍撤退を条件に交渉を要求するなど、強硬姿勢を貫いています。
政府側は統治能力不足や腐敗が蔓延し、ターリバーンの支配領域拡大を許しています。
2018年10月に実施された下院議会選挙は、治安悪化、選挙管理の不手際、不正行為などが発生し、2月段階で全国的な選挙結果は公表されていません。
投票行動は部族的つながりが強く、政党政治は根付いていません。
アフガニスタンは、不安定な治安、政府の統治能力不足、腐敗といった深刻な問題を抱えており、今後の展望は不透明です。
国際社会は、アフガニスタンの安定化に向けた支援を継続していく必要があります。
アフガニスタンは、本当に大変な状況ですね。国際支援が重要ですが、同時に、自立を促すような支援も必要だと思います。
タリバーンの台頭とガニ政権の崩壊
なぜタリバーンは再びアフガニスタンを支配できたのか?
住民の選択
ガニ大統領の出国、首都カブールの掌握など、衝撃的な展開でした。
公開日:2021/08/15

✅ タリバンがアフガニスタンでの戦闘で「勝利した」と宣言し、ガニ大統領が出国したことで、ガニ政権は事実上崩壊した。
✅ タリバンは首都カブールを掌握し、市民はパニックに陥っている。空港や銀行には脱出や現金引き出しを求める人々が殺到し、混乱が続いている。
✅ 米大使館は職員全員をカブール国際空港に避難させた。一方、アフガニスタン政府は暫定政府への「平和的権力移譲」が行われると発表している。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.bbc.com/japanese/58219193ガニ政権の崩壊は、腐敗が一因とのこと。
長年、国際社会が支援してきた中で、この結果は非常に残念です。
タリバーンは、1990年代に旧ムジャヒディンの腐敗にまみれたアフガニスタンを世直し運動として始まりました。
当時のパシュトゥーン人を中心とした住民は、この運動を支持し、タリバーンは96年までにアフガニスタンを支配しました。
アメリカによる軍事支援を受けた反タリバーン勢力によって一度退場したタリバーンは、国際社会の支援によって誕生した新しいアフガニスタン政権における腐敗を背景に、再び台頭しました。
2012年から2016年にアフガニスタン大使を務めた高橋博史大使は、ガニ政権の崩壊は腐敗が原因だと指摘し、ガニ政権は腐敗を止めるように要請されたものの、腐敗に関与していたため何もしなかったと述べています。
ガニ氏は、長い間外国にいたため国内に人脈がなく、旧ムジャヒディンに頼り、金を使って何とかしようとした。
2010年ごろ、筆者も政府の職を辞したアフガン人から賄賂を要求された経験があり、ガニ政権の腐敗は深刻であった。
タリバーンによる政権再奪取直後の2021年8月の論考で、筆者は、ガニ政権の崩壊の理由は「住民の選択」であり、住民と州知事たちは、腐敗したガニ政権を捨て、タリバーンを選んだと指摘しました。
ガニ政権の崩壊は、腐敗が原因というのは、ショッキングですね。国際社会の支援も、必ずしも効果的ではなかったということでしょうか。
次のページを読む ⇒
アフガニスタン危機。タリバーン支配2年、人道危機深刻化。女性への抑圧、IS-Kのテロ。国際社会の支援停滞。人権侵害と治安悪化で、渡航は非常に危険。