ベネチアのオーバーツーリズム問題とは？入場料制度や世界各国の対策を解説？ベネチア 入場料制度の現状と課題

さて、本日はベネチアのオーバーツーリズム問題について、様々な角度から掘り下げていきます。

ベネチアのオーバーツーリズム問題

ベネチアのオーバーツーリズム問題について、詳しく見ていきましょう。

伊ベネチア、観光客から入市料徴収オーバーツーリズム対策で世界初

公開日:2024/04/26

✅ ベネチア市は、観光客の増加による住民生活への影響に対処するため、市内に入る観光客に手数料を徴収する世界初の制度を導入しました。

✅ 日帰りの観光客は、事前にオンラインで5ユーロの入市料を支払う必要があり、登録していない場合は罰金が科せられます。

✅ この制度は試験段階であり、将来的には特定の時期の料金を引き上げる可能性があるほか、オーバーツーリズムによる生態系への影響に対処する取り組みの一環として行われています。

さらに読む ⇒ロイター 経済、株価、ビジネス、国際、政治ニュース出典/画像元: https://jp.reuters.com/world/europe/M7SL3CI4Z5OYNJIMJVNSDFT4LY-2024-04-25/

オーバーツーリズムは、住民生活の質の低下や環境問題を引き起こしています。

格安航空会社やSNSの普及も要因の一つです。

ベネチアは、世界的に有名な観光地として知られていますが、近年、観光客の急増によるオーバーツーリズムに悩まされています。

観光客の増加は、住民生活の質の低下、環境問題、文化財の損傷など、様々な問題を引き起こしています。

具体的には、観光客による騒音やゴミ問題、住民数の減少、運河の汚染、歴史的建造物の劣化などが挙げられます。

オーバーツーリズムを引き起こす要因としては、格安航空会社の普及やSNSによる情報拡散、受け入れ体制の不備、観光客の行動などが挙げられます。

ベネチアはオーバーツーリズム問題の解決に向けて、観光客の分散化、観光客の行動規範の確立、宿泊施設の制限、環境保護への意識向上などの取り組みを行っています。

なるほど、ベネチアは本当に美しいですが、問題も抱えているんですね。観光客のマナーも重要ですね。

ベネチアの入場料制度

次は、ベネチアの入場料制度について、詳しく解説します。

伊・ベネチア市が入域料を導入へ、日帰り客からユーロを徴収、オーバーツーリズム対策として

✅ イタリア・ベネチア市議会は、観光客の集中を緩和するため、2024年春夏に日帰り客を対象に5ユーロの入域料を試験的に導入することを決定しました。

✅ 入域料は14歳以上の日帰り旅行者に適用され、通勤者、学生、地域住民、固定資産税を支払う人は免除されます。

✅ この計画は、観光客の増加による環境負荷や歴史的中心部の住民減少問題に対処するためのもので、ユネスコからの危機遺産リストへの追加勧告を受けたことも背景としています。

さらに読む ⇒トラベルボイス｜観光産業ニュース（読者数）出典/画像元: https://www.travelvoice.jp/20230906-154177

2024年から日帰り観光客に入場料が課せられるとのこと。

事前予約で料金が変わるのも特徴ですね。

2024年4月から、ベネチアはオーバーツーリズム対策として、日帰り観光客に対して入場料を徴収する制度を導入しました。

この入場料は、午前8時30分から午後4時の間にヴェネツィアの指定された地区に入場する観光客に課され、1泊以上の宿泊者は対象外です。

料金は、4日前までに支払うと1人1日5ユーロ、4日前以降は10ユーロです。

支払いは、クレジットカードやPayPalで可能です。

2025年4月からは、この入場料制度が本格導入されました。

日帰り観光客は、入島前にオンラインで入島税を支払う必要があります。

入島日の4日前までに支払うと€5、3日前以降は€10です。

現地宿泊者は免除されますが、事前に免除申請をしてQRコードを取得する必要があります。

入島税未納やQRコード提示忘れには罰金が課せられます。

ヴェネツィア本島外の島は入島税の対象外ですが、本島への移動時は対象となる可能性があります。

入島税は混雑緩和とインフラ維持のための費用として活用されます。

家族旅行では、事前にしっかり調べて準備しておかないと、余計な費用がかかってしまいそうですね。