沖ノ鳥島問題:日本の最南端に位置する絶海の島と、領土・海洋権益を巡る国際的な論争とは?沖ノ鳥島を巡る日本の領土問題:EEZ、中国、そして未来への展望
日本の最南端、沖ノ鳥島。太平洋に浮かぶ小さな島は、日本の領海とEEZを守る要。しかし、中国の領有権主張により、その存在は世界から注目されています。水没の危機、資源争奪、安全保障…多角的な問題が複雑に絡み合い、日本の未来を左右する。護岸工事、サンゴ礁再生…その対策と、国際社会との駆け引きに迫る。
💡 沖ノ鳥島は日本の最南端の島であり、EEZ(排他的経済水域)を決定づける重要な拠点。
💡 中国が沖ノ鳥島を「岩」と主張し、EEZを認めない姿勢を示している。
💡 日本は沖ノ鳥島の領有権を守るため、護岸工事や国際的な議論を重ねている。
それでは、沖ノ鳥島について、詳しく見ていきましょう。
まずは、沖ノ鳥島が持つ意味と、この記事でご紹介することについてです。
日本の最南端:秘島沖ノ鳥島の概要
日本の最南端、沖ノ鳥島の面積は?
干潮時は東京ドーム約107個分!
秘島沖ノ鳥島の概要ですね。
日本の領土として国際的に認められているものの、EEZと大陸棚の問題で、中国などが異議を唱えています。

✅ 沖ノ鳥島は日本の領土として国際的に認められているが、周辺の排他的経済水域(EEZ)や大陸棚の設定については、中国、台湾、韓国が異議を唱えている。
✅ 国連海洋法条約では「島」と「岩」の定義が異なり、沖ノ鳥島が「岩」に該当する場合、EEZや大陸棚は認められない。日本は沖ノ鳥島を「島」としてEEZ設定を主張している。
✅ 過去のロッコール島の事例を参考に、沖ノ鳥島がEEZを主張することの妥当性について議論が交わされており、国際的な合意形成が課題となっている。
さらに読む ⇒Wikiwand出典/画像元: https://www.wikiwand.com/ja/articles/%E6%B2%96%E3%83%8E%E9%B3%A5%E5%B3%B6沖ノ鳥島は日本の領海を守る上で非常に重要な場所であることがよく分かります。
しかし、その場所ゆえに、領有権を巡る問題が絶えないのですね。
太平洋フィリピン海上に位置する沖ノ鳥島は、日本の最南端に位置する国境離島であり、東京都小笠原村に所属しています。
東西約4.5km、南北約1.7kmのサンゴ礁で構成され、干潮時に海面に現れる東小島と北小島の2つの小島はコンクリートで固められ、日本の領海・排他的経済水域(EEZ)を決定づける重要な拠点となっています。
しかしながら、その位置と重要性から、中国や韓国から領有権を主張され、国際的な注目を集めています。
沖ノ鳥島は、東京から約1700km離れた場所に位置し、郵便番号は〒100-2100です。
面積は満潮時と干潮時で異なり、満潮時は約2坪、干潮時は東京ドーム約107個分となります。
島への上陸は原則不可能であり、特定の関係者のみが訪れることができます。
なるほど、沖ノ鳥島って、本当に遠い場所にあるんですね! 東京から1700kmも離れているなんて、想像もつかないです!コンクリートで固められているって、すごいですね。
沖ノ鳥島を巡る歴史と現状
沖ノ鳥島、なぜEEZ問題?中国との対立、その核心は?
中国は「岩」と主張、EEZを認めず対立。
沖ノ鳥島は、1922年に測量され、1931年に「沖ノ鳥島」と正式に命名されたんですね。
護岸工事が行われることになった背景も興味深いです。
公開日:2020/07/28

✅ 日本最南端の沖ノ鳥島周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)で、中国調査船がワイヤのようなものを引き上げる調査を行い、日本政府は国連海洋法条約違反として中国に抗議している。
✅ 中国は沖ノ鳥島を「島ではなく岩礁」と主張し、同海域での調査は海底資源の権益と海軍戦略に関わるため、海洋進出の既成事実化を図っている。
✅ 日本政府は中国の活動を深刻に受け止め、自衛隊の護衛艦を事実上の空母に改修する計画を進めるなど対抗策を検討しているが、政府の抗議だけでは不十分だとして、実力行使を可能にする国内法の整備を求める声も出ている。
さらに読む ⇒JAPAN Forward - Real Issues, Real News, Real Japan出典/画像元: https://japan-forward.com/ja/%E6%B2%96%E3%83%8E%E9%B3%A5%E5%B3%B6%EF%BD%85%EF%BD%85%EF%BD%9A%EF%BC%91%EF%BC%90%E6%97%A5%E9%80%A3%E7%B6%9A%E3%81%A7%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E8%88%B9/中国が沖ノ鳥島を「岩」と主張している背景には、EEZを認めさせたくない思惑があるのですね。
国際的な問題は複雑ですね。
沖ノ鳥島は、1922年に測量され、1931年に正式に「沖ノ鳥島」と命名されました。
しかし、侵食が進んだため、1987年に東京都が海岸保全区域に指定し、現在のような護岸工事が施されることとなります。
日本は国連海洋法条約に基づき、EEZを設定し、天然資源の開発や人工島の設置などに関する管轄権を主張しています。
しかし、中国は沖ノ鳥島を「岩」と主張し、EEZを認めない立場です。
これは、条約121条3項で、人間の居住や独自の経済的生活を維持できない岩はEEZや大陸棚を持たないと規定されているためです。
近年、中国はEEZ内での海洋調査や軍事活動を行い、日本の権利を侵害し、安全保障上の問題を引き起こしています。
中国が沖ノ鳥島を巡って色々と活動しているんですね。日本政府も対応に追われているみたいですが、外交って本当に難しいですね。
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日本のEEZを守れ!沖ノ鳥島の保全は、経済・安全保障の要。中国の圧力、海面上昇の脅威にどう立ち向かう?日本の未来を左右する、熱い領土問題。