難民問題、日本はどう向き合う?現状と課題を徹底解説!(?)世界と日本の難民問題:意識調査、支援、そして課題
世界29ヶ国意識調査で、世界の難民問題への意識が明らかに。1億2200万人が家を追われる中、日本は難民支援でG7議長国として貢献。しかし、難民認定率の低さ、国民理解の不足、厳しい認定基準が課題。国際基準への適合、包括的な議論、そして社会的な認知度向上が不可欠。日本における難民問題の現状と、未来への課題を提示します。
💡 世界では1億人を超える人々が家を追われ、そのうち4千万人以上が難民として避難生活を送っています。
💡 難民支援への支持は高いものの、経済状況や政治情勢の影響で、寄付などの積極的な支援は減少傾向にあります。
💡 日本の難民認定率は世界的に見て低く、法的な課題や社会的な課題が山積しています。
それでは、難民問題に対する世界と日本の現状を詳しく見ていきましょう。
まずは、難民に関する重要なポイントを3つご紹介します。
世界と日本の難民問題:調査結果と現状
世界難民問題、各国の意識調査で何が判明?
難民支援支持は高いが、懸念も。
今回の調査結果から、難民問題に対する世界的な意識と、日本が直面している課題が見えてきます。
公開日:2025/06/19

✅ 世界29か国を対象とした意識調査の結果、難民の避難する権利への支持は多数派である一方、難民申請者の動機や社会統合に関する懸念も根強く存在することが明らかになりました。
✅ 裕福な国々には難民への経済的支援を提供する道義的義務があるという意見が多数を占め、国際機関からの財政支援の増額が最も望まれています。
✅ 人々の思いやりは高いものの、寄付やソーシャルメディアでの関与などの積極的な支援は減少し、経済状況や世界的な政治情勢が影響していると分析されています。
さらに読む ⇒FNNプライムオンライン|フジテレビ系FNN28局のニュースサイト出典/画像元: https://www.fnn.jp/articles/-/889435難民支援に対する支持は高いものの、経済的な不安や政治的な不安定さから、支援の形が変化しているようです。
2025年6月20日の「世界難民の日」に合わせ、イプソス株式会社が世界29か国で実施した意識調査の結果が発表されました。
この調査は、2025年4月25日から5月9日にかけて、世界29か国で22734人を対象にオンラインで実施されました。
世界で1億2200万人が家を追われ、そのうち4270万人が難民という状況下、世界的な難民問題に対する各国の意識が見えてきました。
調査結果によると、難民支援に対する支持は依然として高いものの、様々な懸念も明らかになりました。
一方、日本は、難民問題に対し様々な支援を行っています。
なるほど、世界的に見ても難民問題は深刻で、様々な課題があるんですね。日本も支援を行っているとのことですが、その内容を詳しく知りたいです。
日本の難民支援と課題
日本、難民支援でG7をリード? 支援額と課題は?
多額の支援も、難民認定率は世界最低。
日本は様々な国際機関と連携し、難民支援を行っていることがわかりました。
特に、シリア難民への支援は重要ですね。

✅ 特定非営利活動法人 国連UNHCR協会は、シリア緊急事態に対する支援を呼びかけており、13年続く紛争により1000万人以上が避難生活を強いられている現状を伝えています。
✅ UNHCRは、シリア国内および周辺国で、緊急援助や保護サービスの提供、保健衛生施設の改善などを行っており、特に防寒支援のための資金が不足しています。
✅ 寄付を通じて、避難民の就寝用マット、調理器具セット、現金給付などの支援が可能であり、日本からの支援がUNHCRの活動を支える重要な役割を果たしています。
さらに読む ⇒PR TIMES|プレスリリース・ニュースリリースNo.1配信サービス出典/画像元: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000135.000008107.html日本は難民支援に積極的に取り組んでいるんですね。
国際的な役割を果たすことは素晴らしいですが、難民認定率の低さは気になります。
日本は、2016年から3年間で総額28億ドル規模の難民・移民への人道支援、自立支援、受入れ国・コミュニティ支援を表明し、G7議長国や「人間の安全保障」の提唱国として主導的な役割を果たしています。
具体的には、UNHCRやJICAなどの国際機関と連携し、シリア難民への支援、レバノンでの職業訓練提供、農業灌漑水路の敷設などを行っています。
また、2017年にはUNHCRへ約7030万米ドルを拠出し、世界25ヶ国の難民支援に活用されました。
さらに、パレスチナ難民への緊急無償資金援助も実施しています。
しかし、日本の難民認定率は0.2%と世界最低水準であり、その背景には、政府の積極的な受け入れ意思の欠如、国民の理解不足、移民政策に関する議論の不足があります。
日本の支援は素晴らしいですね。でも、難民認定率が低いのは、何か理由があるんでしょうか。
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日本の難民認定、なぜ少ない? 厳しい基準と手続き、そして国民の不安。支援活動も活発化する中、受け入れ拡大への課題と希望を探る。