オーバーツーリズムとは?世界と日本の現状と対策(?)観光客増加による問題点と持続可能な観光への道
世界中で問題化する「オーバーツーリズム」。観光客集中による交通渋滞、環境破壊、住民生活への悪影響… 観光公害は、日本でも他人事ではない!LCC、SNS、円安が加速させる問題の本質と、ヴェネツィア、バリ、京都などの事例を解説。観光と持続可能な地域社会の両立を目指し、観光客分散、マナー向上、地域住民との協働がカギとなる。インバウンド回復と両立できる対策とは?
💡 オーバーツーリズムとは、観光客の過剰な集中により地域社会や環境に悪影響を及ぼす現象です。
💡 世界各地で、交通渋滞、騒音、ゴミ問題、景観悪化など様々な問題が発生しています。
💡 日本でも、京都や鎌倉など人気観光地でオーバーツーリズムが深刻化しています。
本日はオーバーツーリズムの問題について、定義、現状、対策と持続可能な観光についてご紹介していきます。
オーバーツーリズムの定義と世界的な問題
観光客集中による問題「オーバーツーリズム」とは?
地域社会や環境への過度な負荷
オーバーツーリズムは、観光客の増加によって地域住民の生活や環境に悪影響を及ぼす現象です。
交通渋滞、騒音、治安悪化、地域経済へのマイナス影響などが問題視されています。

✅ オーバーツーリズムとは、過度な観光客の集中によって地域住民の生活環境や観光客の体験に悪影響を与える状態を指し、交通渋滞、騒音、治安悪化、地域経済へのマイナス影響などが問題として挙げられています。
✅ オーバーツーリズムは、新興国の観光需要増加、LCCの拡大、クルーズ観光の拡大などが背景にあり、ベネチアや京都など世界各地で深刻化しています。ベネチアではクルーズ船や日帰り客による宿泊消費の減少、民泊の増加による住環境悪化、住民の流出などが問題となっています。
✅ オーバーツーリズム対策として、観光庁や地方自治体による取り組みが行われており、今後の課題として、観光客の分散化、地域住民への配慮、持続可能な観光の実現などが挙げられます。
さらに読む ⇒朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/sdgs/article/15357805オーバーツーリズムは、観光客増加の裏側で地域社会に様々な問題を引き起こしているんですね。
LCCの普及やインバウンド需要の増加も背景にあるようです。
近年、観光客の過度な集中が地域社会や環境に悪影響を及ぼす「オーバーツーリズム」が世界中で問題となっています。
これは、LCCの普及、SNSでの情報拡散、円安、国際イベント開催といった要因により加速しており、日本語では「観光公害」とも呼ばれています。
具体的には、交通渋滞、環境破壊、プライバシー侵害、騒音、景観悪化といった問題が発生し、住民の生活を脅かすだけでなく、観光客への嫌悪感を生む可能性もあります。
一方、観光産業は地域経済の重要な柱でもあり、安易な観光客数の制限だけでは解決できません。
オーバーツーリズムは、旅行者としても他人事じゃないですね。観光地が混雑するのは避けたいし、現地の住民の方々にも迷惑をかけたくないですから。
世界各地のオーバーツーリズムの現状
オーバーツーリズムが深刻化!問題の具体例は?
ヴェネツィア、バリ、バルセロナなど多数。
バルセロナ市のように観光税を導入する動きは、オーバーツーリズム対策の一環として注目されています。
増税によって得られた収入はインフラ整備に充当される予定です。

✅ バルセロナ市は、オーバーツーリズム対策として、2024年10月から観光税を大幅に引き上げることを決定しました。
✅ 増税により、市は観光関連収入の増加を見込み、インフラ整備に充当する予定です。この動きは、他のヨーロッパの観光地でも同様に見られる傾向です。
✅ この増税は、短期滞在者だけでなく、長期滞在や移住を検討しているEU市民にも影響を与える可能性があります。
さらに読む ⇒EUへ渡航される方のためのETIASに関するニュースと情報出典/画像元: https://etias.jp/%E8%A8%98%E4%BA%8B/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%80%81%E8%A6%B3%E5%85%89%E7%A8%8E%E5%A2%97%E7%A8%8E%E3%81%A7%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0%E3%81%AB%E5%8F%96%E3%82%8A%E7%B5%84%E3%82%80ヨーロッパだけでなく、東南アジアや南北アメリカなど、世界各地でオーバーツーリズムが深刻化しているんですね。
それぞれの地域で抱える問題も多岐にわたっています。
世界的な視点で見ると、西ヨーロッパ、東南アジア、南北アメリカなど、多くの地域でオーバーツーリズムが深刻化しています。
具体的には、ヨーロッパのヴェネツィアやバルセロナ、アジアのバリやプーケットなどで問題が顕在化しています。
ヴェネツィアではクルーズ船、バルセロナでは騒音とゴミ、バリでは交通渋滞と水不足、プーケットでは環境破壊が問題となっています。
各国政府や自治体は、観光税の導入、予約制の実施、オフシーズン旅行の促進など、様々な対策を講じています。
また、観光収益が一部の企業に偏る問題もあり、地元企業優先の政策や、観光税を地域振興に充てる取り組みも始まっています。
色々な国で問題になっているんですね。旅行先を選ぶ際にも、オーバーツーリズムの問題を意識して、混雑を避けるようにしたいですね。
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深刻化する日本のオーバーツーリズム。混雑、マナー違反、生活への影響…多角的な対策が急務!持続可能な観光のために、今、私たちができることは?