ウクライナ侵攻の現状は？(人的損失、兵器、兵力増強、泥沼化？)ウクライナ侵攻の2年半：人的損失、兵器、兵力増強、泥沼化

それでは、ウクライナ侵攻の現状について、様々な角度から見ていきましょう。

侵略の序章と兵力増強の裏側

ロシア軍の兵力増強は、2025年初頭には113万人に達しましたが、精鋭部隊の減少や航空機の損耗など、様々な問題を抱えています。

ウクライナ侵攻 ロシア黒海艦隊旗艦沈没 米国防総省「大きな打撃」

公開日:2022/04/15

✅ ロシア国防省は、黒海艦隊旗艦の巡洋艦「モスクワ」がえい航中に沈没したと発表した。原因は火災による弾薬爆発で、ウクライナ側はミサイル攻撃によるものと主張している。

✅ 「モスクワ」はウクライナ軍にとって脅威であり、ロシア海軍の象徴的な軍艦であったため、ロシア軍にとって大きな打撃となる。

✅ 約500人の乗組員は退避したが、死傷者の有無は不明。修理のためクリミア・セバストポリ軍港に向かっていた。

さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20220415/dde/001/040/033000c

巡洋艦モスクワの沈没は象徴的な出来事であり、ロシア軍の士気にも影響を与えたでしょう。

兵力増強の裏で、このような損害は深刻です。

2022年のウクライナ侵攻開始以前、ロシア軍は約90万人の兵力を有していました。

侵攻後、ロシアは部分動員令や志願兵募集により兵力増強を図り、2025年初頭には約113万4000人にまで増加しました。

しかし、この増強は、戦争による消耗戦での兵力や火力の需要の高まりを反映したものであり、陸軍の兵力は倍増したものの、海軍歩兵部隊や空挺部隊といった精鋭部隊の人員は減少傾向にあります。

また、航空宇宙軍の作戦機も損害が多く、空での消耗戦が示唆されています。

海軍の人員も減少し、黒海艦隊は大きな打撃を受けています。

なるほど、兵力増強にも様々な問題があるんですね。精鋭部隊の減少や航空機の損耗など、なかなか厳しい状況ですね。

血塗られた戦場の実態：人的損失と犠牲者

ウクライナ東部での戦闘激化に伴い、民間人の死者が増加し、その数は報告されている数を上回ると推測されています。

戦争犯罪の疑いも指摘されています。

ロシアのウクライナ侵攻、正確な死者数は BBCが検証

公開日:2022/07/04

✅ ウクライナ東部での戦闘激化に伴い、民間人の死者が増加しており、砲撃や空爆が主な死因となっている。

✅ ACLEDや国連のデータによると、実際の死者数は報告されている数よりもはるかに多いと推測されており、特に包囲された都市での状況が深刻である。

✅ 民間人への攻撃は戦争犯罪にあたり、ウクライナはロシアを非難しているが、ロシアはこれを否定している。兵士の死亡者数については、両国とも公表を避けている。

さらに読む ⇒BBC Home - Breaking News, World News, US News, Sports, Business, Innovation, Climate, Culture, Travel, Video & Audio出典/画像元: https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-62032741

民間人の犠牲者の増加は非常に痛ましいです。

兵士の死者の情報も、正確には把握できていないという状況も気がかりです。

兵力増強の一方で、ロシア軍は深刻な人的損失を被っています。

米国の推計では、人的損失は46万2000人から72万8000人に上るとされ、BBCロシア語の分析データによると、ウクライナでのロシア兵の死者数は7万人を超え、そのうち約20%が志願兵でした。

志願兵の増加は、経済的なインセンティブや、場合によっては強制的な動員と関連しています。

死者の多くは、安定した高賃金を得るのが難しい地方出身者で、平均年齢は42～50歳、中には60歳以上の者も存在します。

ロシア国内では死者の情報が広まっているものの、実際の死者数はさらに多いと見られています。

また、ウクライナ東部では民間人の犠牲者も増加しており、ACLEDのデータによると、侵攻開始以降、民間人の死者は全体の3割以上を占め、その数は1万人を超えると推測されています。

民間人の犠牲者が増えているというのは、本当に胸が痛みますね。戦争の現実を突きつけられる思いです。