京都の観音寺と泉涌寺、あなたはどっち派?秘仏公開のチャンスとは!?
北野天満宮の隣、菅原道真公ゆかりの観音寺と、皇室ゆかりの泉涌寺。秘仏十一面観音と舎利殿が期間限定公開!紅葉の季節、歴史と美に浸る特別な体験へ。
💡 菅原道真公ゆかりの観音寺と、皇室ゆかりの泉涌寺の歴史と見どころを紹介
💡 両寺院の秘仏や貴重な文化財、特別公開情報について解説
💡 それぞれの寺院の境内や周辺エリアの観光情報も詳しくご紹介
それでは、まず最初に、菅原道真公とゆかりのある観音寺についてご紹介いたします。
菅原道真公ゆかりの観音寺
北野天満宮の観音寺は何が有名?
菅原道真公ゆかりの寺
それでは、まず最初の寺院、菅原道真公ゆかりの観音寺について詳しく見ていきましょう。
公開日:2020/12/13
✅ 大御堂観音寺(普賢寺)は、奈良時代に良弁によって開かれた寺で、本尊の十一面観音立像は木心乾漆造で、聖林寺の十一面観音立像と類似性が見られることから官営工房で作られたと推測されています。
✅ この国宝は、9:00~17:00に拝観可能ですが、本堂は常時開いておらず、内部を拝観したい場合は寺務所で申し込む必要があります。
✅ 観音寺周辺にはバス停がいくつかあり、周辺には同志社大学京田辺キャンパスやデイヴィスカフェなどがあり、観光のついでに立ち寄るのもおすすめです。
さらに読む ⇒WANDER 国宝出典/画像元: https://wanderkokuho.com/201-00230/木心乾漆造の十一面観音立像は、確かに聖林寺の十一面観音立像と似ていますね。
官営工房で作られたという推測も納得できます。
北野天満宮の境内に位置する観音寺(東向観音寺)は、菅原道真公ゆかりの寺院として知られています。
菅原道真公が自作した十一面観音菩薩を祀っており、947年には道真公の廟がここに遷されました。
その後、1596年には無人如導堂宇が再建され、961年には筑紫観世音寺から道真公自作の尊像を招来したことで、御本尊の十一面観音像が祀られるようになりました。
寺院は、桁行三間梁間三間一重入母屋造・本瓦葺の本堂と、元禄7年(1694)建立の礼堂を権現造りのように繋ぎ合わせて建てられており、どちらも京都市の有形文化財に指定されています。
なるほど!菅原道真公ゆかりの寺院なんですね。北野天満宮の近くにあるってことは、観光のついでに立ち寄るのも良さそうです。
観音寺の境内
観音寺にはどんな建物がある?
弁財天社、行者堂など
続いて、観音寺の境内を見ていきましょう。
✅ 精華町指定有形文化財である観音寺の十一面観音立像は、平安時代の10世紀末ごろに制作された優美な仏像です。
✅ 観音寺は、元々は北稲八間地区にあったが、明治初期に岡本寺があった現在の場所に移転したため、両寺の仏像が混在しています。
✅ 十一面観音像は、観音寺の本尊であったと考えられ、見晴らしの良い高台にある観音寺には、南山城三十三所観音菩薩巡礼の札が掲げられており、おみくじを引くこともできます。
さらに読む ⇒せいか舎出典/画像元: https://seikasya.town.seika.kyoto.jp/cultural-property/kannonji平安時代の仏像は、優美な造形美が魅力的ですね。
岡本寺から移転してきた歴史も興味深いです。
観音寺の境内には、岩雲弁財天社、行者堂、伴氏廟、土蜘蛛塚、白衣観音堂などがあります。
岩雲弁財天は、豊臣秀頼が本堂を再建した際に奉納された弁財天で、当寺の鎮守神です。
行者堂には、修験道の開祖である役小角(役行者/神変大菩薩)が祀られており、伴氏廟は、菅原道真公のお母さんの墓と言われています。
御本尊の十一面観音は秘仏とされ、25年に一度の御年祭の年にだけ拝顔できます。
次の御開帳は2027年の1125年祭です。
南山城三十三所観音菩薩巡礼の札があるんですね。これは、巡礼の旅をしている人にとっては嬉しい情報ですね。
皇室ゆかりの泉涌寺
泉涌寺は何故、貴重な霊殿として知られているの?
歴代天皇の御菩提所だから
次は、皇室ゆかりの泉涌寺です。
✅ 今回のイベントは、泉涌寺執事の渡邊恭章さんの案内のもと、普段は見ることのできない場所や文化財を特別に拝観できるものでした。特に、仏殿の涅槃図は、日本最大級であり、その大きさや詳細な描写、動物や登場人物の配置など、多くの見どころがありました。
✅ 舎利殿では、宋から持ち帰られた仏牙舎利、そしてそれを守る韋駄天像や狩野山雪による天井龍など、貴重な文化財を鑑賞しました。舎利殿の裏堂には、韋駄天図が描かれており、その彩色の美しさは一見の価値があります。
✅ イベントを通して、泉涌寺の伽藍配置や涅槃図、仏牙舎利、韋駄天像などの文化財について、深い知識を得ることができました。普段は見ることのできない場所に立ち入り、貴重な説明を聞くことで、泉涌寺の新たな魅力を発見することができました。
さらに読む ⇒そうだ 京都、行こう。出典/画像元: https://souda-kyoto.jp/blog/00683.html日本最大級の涅槃図、圧巻ですね。
宋から持ち帰られた仏牙舎利も、貴重な文化財ですね。
泉涌寺は、四条天皇以来、皇室の御菩提所として、多くの歴代天皇御葬儀が営まれ、江戸時代に入ると歴代天皇・皇后らの陵墓が境内に設けられました。
仏法を説いた釈迦の歯が奉安されている舎利殿は、全国にひとつしかない御寺として、脈々と守り受け継がれてきました。
一般への公開は昭和30年代に入ってからで、現在では貴重な霊殿として知られています。
泉涌寺は、皇室の菩提寺なんですね。歴史を感じます。貴重な仏牙舎利を拝見できるなんて、贅沢な体験ですね。
泉涌寺舎利殿の特別公開
泉涌寺で公開されるのは何?
舎利殿と仏牙舎利
泉涌寺には、釈迦の歯である仏牙舎利が奉安されているんですね。
公開日:2020/10/14
✅ 泉涌寺舎利殿では、釈迦の歯である仏牙舎利が金銅装の宝塔内に納められています。
✅ 仏牙舎利は鎌倉時代に宋から請来されたもので、釈迦入滅時に速疾鬼に奪われたが、韋駄天が取り戻したという伝説があります。
✅ 舎利殿内には、仏牙舎利に加え、国重要文化財である韋駄天立像と月蓋長者像も展示されています。
さらに読む ⇒朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/DA3S14658070.html仏牙舎利は、鎌倉時代に宋から請来されたものなんですね。
貴重な文化財ですね。
泉涌寺では、2024年11月9日から12月1日まで、秋の特別公開として、通常非公開の舎利殿を特別公開いたします。
本公開は、「第60回京都非公開文化財特別公開」の一環で、仏牙舎利を奉安する舎利殿内陣の『韋駄天像』や狩野山雪筆『雲龍図』が公開されます。
期間中は舎利殿鳴き龍体験も実施されます。
秋季限定の御朱印に加え、舎利殿鳴き龍の限定御朱印を授与いたします。
紅葉の御座所庭園と合わせて是非お参りください。
舎利殿の鳴き龍体験、興味があります。紅葉の時期に訪れてみたいですね。
泉涌寺の秘宝:楊貴妃観音像
泉涌寺の楊貴妃観音像は、どんな伝承を持つのでしょうか?
玄宗皇帝が楊貴妃の面影を写した像
泉涌寺には、楊貴妃をモデルとした楊貴妃観音像もあるんですね。
✅ 泉涌寺は、楊貴妃をモデルとした楊貴妃観音像が安置されていることで知られる、美人、縁結び、安産にご利益があるとされる京都のパワースポットです。
✅ 楊貴妃観音像は、端正な容姿と優しい表情が印象的で、その美しさにあやかって美を祈願する女性が多く訪れています。
✅ 泉涌寺では、楊貴妃観音像の他に、運慶作と伝わる阿弥陀・釈迦・弥勒の三尊仏や、美しい庭園など、見どころが多く、心身ともに美しくなれるパワースポットとしておすすめです。
さらに読む ⇒るるぶWeb - あなたの旅行・おでかけ・ライフスタイルを徹底サポート! 出典/画像元: https://rurubu.jp/andmore/article/15659楊貴妃観音像、確かに端正な容姿と優しい表情をしていますね。
美を祈願する人が多いのも納得です。
泉涌寺の秘宝である『楊貴妃観音像』も公開されます。
この像は、南宋から請来された聖観音像で、その美しさから、玄宗皇帝が亡き楊貴妃の面影を写させて造像したとの伝承があり、江戸時代初め頃から「楊貴妃観音像」と呼ばれ信仰されています。
800年の月日を越えてもなお彩色が多く残り、生けるが如くに端坐する御姿は、その名に相応しい尊像です。
近年は容姿だけでなく、人としての内面、心も美しくありたいと願う多くの人々から美人祈願の観音様として親しまれています。
泉涌寺舎利殿の特別公開は、拝観料が1000円(中高生500円)で、拝観時間は9時~16時となります。
詳細は公益財団法人京都古文化保存協会事務局電話075-451-3313(平日午前10時~午後5時)までお問い合わせください。
美人祈願の観音様、いいですね。機会があれば、是非お参りしてみたいです。
いかがでしたでしょうか。
菅原道真公ゆかりの観音寺と、皇室ゆかりの泉涌寺は、どちらも歴史と文化を感じられる素晴らしい寺院です。
💡 菅原道真公ゆかりの観音寺は、北野天満宮の境内に位置し、道真公自作の十一面観音菩薩を祀る寺院
💡 泉涌寺は、四条天皇以来、皇室の御菩提所として、多くの歴代天皇御葬儀が営まれた寺院
💡 両寺院とも、秘仏や貴重な文化財を所蔵しており、特別公開時には、普段は見ることのできない貴重な仏像や仏画を鑑賞できる