Find Go Logo Menu opener

シリア内戦、人道危機は終わらない?国際社会の対応と現状(?マーク)シリア内戦の現状と国際社会の対応

2011年勃発のシリア内戦は、多数の死者と難民を生み出し、21世紀最悪の人道危機へ。政府軍、反体制派、ISIL、クルド勢力による四つ巴の戦闘、人権侵害、国際社会の対応、停戦の試み、そして米国の介入。2023年にはドゥルーズ派とベドウィン系住民の武力衝突も発生。シリアは今も複雑な紛争と混乱の中にあり、和平への道は険しい。

シリア内戦、人道危機は終わらない?国際社会の対応と現状(?マーク)シリア内戦の現状と国際社会の対応

📘 この記事で分かる事!

💡 2011年、アラブの春の影響を受けシリア内戦勃発。多数の死者と難民が発生。

💡 国際社会は経済制裁や人道支援を実施。国連安保理決議も採択。

💡 シリア国内では、政府軍、反体制派、ISIL、クルド勢力による戦闘が継続。

本日は、シリア内戦の勃発から現在に至るまでの状況、国際社会の対応、そして現在も続く人道危機について解説していきます。

シリア内戦の勃発と国際的な対応

シリア内戦、一体どれだけの命が失われた?

推定で最大49万人以上が死亡

2011年3月、シリア内戦が勃発し、多くの人々が犠牲となりました。

ロシア軍による空爆や、政府軍と反体制派の戦闘は激化の一途を辿りました。

在英のシリア人権監視団は12月30日、ロシア軍による…:シリア内戦 写真特集:時事ドットコム
在英のシリア人権監視団は12月30日、ロシア軍による…:シリア内戦 写真特集:時事ドットコム

✅ 在英シリア人権監視団の発表によると、ロシア軍によるシリア空爆で2371人が死亡し、そのうち3分の1が民間人だった。

✅ 死亡者の中には、過激派組織「イスラム国」(IS)の戦闘員655人、アルカイダ系ヌスラ戦線や反体制派の戦闘員924人が含まれる。

✅ 空爆で民間人792人も死亡し、そのうち180人は子供だった。

さらに読む ⇒時事ドットコム:時事通信社が運営するニュースサイト出典/画像元: https://www.jiji.com/jc/d4?p=bbs116-jpp020529180&d=d4_zz

空爆による民間人の死者、特に子供たちの犠牲は痛ましいです。

内戦の長期化により、人道状況は悪化の一途を辿りました。

2011年3月15日、シリア内戦が勃発し、その後の数年間で多数の死者と難民を生み出し、21世紀最悪の人道危機へと発展しました

英国に拠点を置くシリア人権監視団(SOHR)は、2011年3月から2020年12月までの死者数を387118人と報告し、未確認の死者を含めると推計死者数は492118人に上ると推計しました。

内戦の激化に伴い、1300万人以上の人々が難民や国内避難民となりました。

国際社会は、当初は経済制裁や反体制派への支援を行いましたが、事態の深刻化を受け、様々な対応を迫られました。

国連は、安保理決議を採択し、人道支援の強化や停戦の模索に努めました。

日本も国際シリア支援グループ(ISSG)に参加し、人道支援を継続しました。

しかし、シリア国内では、シリア政府軍、反体制派、ISIL、クルド勢力による四つ巴の戦闘が続き、和平への道は険しいものでした。

シリア人権監視団の報告は、現実の悲惨さを改めて認識させられますね。内戦の複雑さと、その影響の大きさを感じます。

人権侵害の記録と非難

シリア内戦、最悪の人権侵害は?加害者は?

政府軍と親政権民兵による、民間人への攻撃。

シリア内戦では、様々な人権侵害が報告されています。

国内避難民や難民の増加、食糧支援、教育支援など、国際的な支援活動も展開されています。

シリア内戦の原因・現状は?難民の人々が必要としている支援とは何かわかりやすく解説
シリア内戦の原因・現状は?難民の人々が必要としている支援とは何かわかりやすく解説

✅ シリア内戦は、2011年に始まったアラブの春の影響を受けた民主化運動をきっかけに勃発し、現在も多くの難民を生み出し、子どもたちに深刻な影響を与えています。

✅ 記事では、シリア内戦の背景にあるアラブの春、内戦による難民の発生、そして難民への食糧支援、教育支援、医療支援、子どもの保護など、様々な支援活動について解説しています。

✅ 読者に対しては、寄付や30秒でできるアンケートへの参加を通じて、シリア難民への支援を呼びかけており、難民問題への理解を深め、情報発信することも推奨しています。

さらに読む ⇒gooddo(グッドゥ)|社会課題を知って、あなたにできる貢献を。いいこと、しやすく。出典/画像元: https://gooddo.jp/magazine/peace-justice/dispute/syria_dispute/

アムネスティ・インターナショナルやヒューマン・ライツ・ウォッチの報告からは、人権侵害の実態が浮き彫りになります。

国際社会の更なる対応が求められます。

シリア内戦では、様々な勢力による人権侵害が頻発し、国際的な非難を浴びました

アムネスティ・インターナショナルは、政府軍と民兵による殺害、拷問、恣意的な拘禁、家屋の破壊といった組織的な違法行為を非難し、国際社会の更なる対応を求めました。

ヒューマン・ライツ・ウォッチも、反政府武装グループによる人権侵害を非難し、アサド政権による人権侵害と合わせて、すべての勢力に対し、国際人道法遵守を求めました。

シリア軍と親政権民兵は民間人に対して最も多くの死者を出しており、政府拘置所内での死亡も多数報告されました。

また、アレッポやイドリブ県などでは、政府軍による空爆や、イスラーム国、反体制派などによる民間人への攻撃も頻発し、多くの人々が犠牲となりました。

国際社会は、これらの人権侵害を国際刑事裁判所(ICC)に付託することを検討しましたが、実現には至りませんでした。

人権侵害の報告を聞くと、心が痛みますね。難民の方々への支援は、本当に重要だと思います。私も何かできることはないか考えたいです。

次のページを読む ⇒

2014年、ISIL台頭でシリア内戦激化。米国の介入、複雑化する勢力図。人道危機、停戦合意の試みと破綻。宗派対立、イスラエル介入で更なる混乱。混迷深まるシリア情勢。