北朝鮮ミサイル発射はなぜ？ 金正恩氏の狙いと国際社会の対応とは？新型ミサイル発射と核開発の真実

本日は北朝鮮のミサイル開発と、それを取り巻く国際社会の動向について、詳しく見ていきたいと思います。

挑発の始まりと新型ミサイル開発

4月2日、北朝鮮は新型中距離極超音速ミサイル「火星砲16B」の発射実験に成功したと発表しました。

金正恩総書記が立ち会い、固形燃料式であることも特徴です。

北朝鮮、固体燃料式の新型極超音速ミサイル発射実験成功と発表 写真17枚 国際ニュース：AFPBB News

公開日:2024/04/03

✅ 北朝鮮は4月2日に日本海に向けて新型中距離極超音速ミサイルの発射実験を行い、成功したと発表しました。

✅ 金正恩総書記が実験に立ち会い、新型ミサイルは固形燃料式で、極超音速滑空体の弾頭を搭載した「火星砲16B」であると説明しました。

✅ 金正恩総書記は、今回の実験成功を受け、北朝鮮が「戦略的攻撃兵器を新たに開発した」と述べました。

さらに読む ⇒北朝鮮、固体燃料式の新型極超音速ミサイル発射実験成功と発表 写真17枚 国際ニュース：AFPBB News出典/画像元: https://www.afpbb.com/articles/-/3513184

新型ミサイル開発は、北朝鮮の軍事力増強と、国際社会への威嚇を同時に示すものです。

金正恩氏の指導力も強調されました。

北朝鮮の金正恩総書記は、兵器技術の実験と改良、国際社会への政治的メッセージの発信、そして自国民への忠誠心強化を目的とし、度重なるミサイル発射や軍事挑発行為を行っています。

その姿勢は、アメリカ、韓国、日本による合同軍事演習への反発に見られるように、自国への侵略を想定した行動と捉えられています。

2025年1月6日には、新型極超音速中長距離弾道ミサイルの試験発射を行い、「成功した」と発表。

音速の12倍の速度を記録し、約1500キロ先の目標に着弾したと主張しました。

新型の炭素繊維複合材が使用され、金正恩氏は自主防衛のための兵器更新であると表明しました。

しかし、韓国軍はこの発表内容に疑問を呈し、ロシアとの技術協力の可能性についても言及しています。

なるほど、北朝鮮のミサイル開発は、技術的な進歩だけでなく、政治的な意図も強く込められているんですね。国際社会へのメッセージとしても機能していると。

過去のミサイル発射と外交戦略

北朝鮮は、米国本土を射程に収めるICBM「火星17」の発射準備を進めています。

その背景には、対話の呼びかけと、国内の団結を深める狙いがあります。

北朝鮮で大陸間弾道ミサイル（ICBM）発射の兆候、新型火星17か 米韓筋が証言：朝日新聞GLOBE＋

公開日:2022/09/08

✅ 北朝鮮が米国本土を射程に収める新型ICBM「火星17」の発射準備を進めており、複数の発射地点で兆候が確認されている。

✅ 北朝鮮は、核実験の準備を一時中断しているものの、中国共産党大会後などに再開する可能性があり、ICBM発射と核実験を通じて、米国の対話に応じさせ、国内の団結を図る狙いがある。

✅ 日米韓は北朝鮮によるICBM発射の可能性について協議し、ロシアによる北朝鮮製弾薬購入の動きについても対応策を検討している。

さらに読む ⇒朝日新聞GLOBE＋：世界のいまを伝えるウェブメディア出典/画像元: https://globe.asahi.com/article/14714068

ICBM開発は、米国との駆け引きを有利に進め、制裁解除を目指す戦略の一環です。

核実験の再開も視野に入れていると考えると、緊張が一層高まりますね。

北朝鮮は2006年7月5日にもミサイルを発射し、自衛的抑止力の必要性と、日米による圧迫への対抗措置としてのミサイル発射の正当性を主張しました。

これは、米本土に届くミサイル開発のための実験と同時に、日米への警告と解釈できます。

さらに、核兵器やミサイル放棄に向けた対話・交渉への意欲も示し、時間稼ぎや安全保障の確保を図ろうとしています。

金正恩氏は、核兵器開発を他国からの侵略阻止の手段とし、核兵器保有国としての地位を確立し、国際社会からの厳しい制裁解除を目指しています。

北朝鮮は、交渉による打開を目指しているんですね。ただ、相手国との駆け引きも激しく、予断を許さない状況ですね。