オーストラリア海軍フリゲート艦導入？日本が勝利した理由とは？（もがみ型、海軍再編、三菱重工）オーストラリア海軍の次期フリゲート艦選定、日本が勝利

それでは、オーストラリア海軍のフリゲート艦導入に関する詳細な情報と、日本が勝利した要因について、詳しく見ていきましょう。

オーストラリア海軍再編計画と日本の挑戦

オーストラリア海軍は海軍再編計画の一環として、汎用フリゲートの取得を目指しています。

日本は、この入札で自国が建造中の「もがみ型改」を提案し、優先的な引き渡しを約束しました。

豪海軍のフリゲート調達、日本は自国よりオーストラリア優先を誓う

公開日:2025/01/29

✅ 日本は、オーストラリアが次期フリゲート艦として「もがみ型改」を選択した場合、自国海自よりもオーストラリア海軍への優先的な引き渡しを約束している。

✅ オーストラリアは海軍再編計画を進めており、汎用フリゲートを取得する予定で、日本が提案する「もがみ型改」が最終候補に残っている。

✅ 日本は、入札に勝利するために、自国発注分を潜在的な顧客であるオーストラリアに譲るという異例のアプローチをとっており、日本のメディアや世論からは否定的な感情も予想される。

さらに読む ⇒航空万能論GF出典/画像元: https://grandfleet.info/indo-pacific-related/japan-vows-to-put-australia-before-itself-in-australian-navy-frigate-procurement/

日本がオーストラリアへの優先供給を約束するというのは、非常に思い切った戦略ですね。

国内のメディアや世論の反応も気になるところです。

オーストラリア海軍は、水上艦戦力増強のため、汎用フリゲート11隻の取得を計画しており、その調達プロジェクト（Sea3000/GPF Project）において、日本とドイツが最終候補として競合していました。

この入札の勝者は12月までに決定される見込みでした。

日本は海上自衛隊のもがみ型護衛艦をベースにした設計案を提案し、オーストラリアへの優先的な供給を約束しました。

一方、ドイツはMEKO A-200型を提案し、16ヶ国への輸出実績と、オーストラリア海軍採用のSaab製戦闘システムを統合したオーストラリアバージョンを強みとしていました。

なるほど、オーストラリアの海軍再編と日本の技術が結びついた話ですね。今後の展開が楽しみです。日本の技術力は世界的に見ても高いですし、期待できますね。

日本が勝利を掴んだ要因

日本がオーストラリアのフリゲート艦調達プロジェクトで勝利を掴んだ要因について解説します。

三菱重工業の「もがみ型改」が選ばれた背景には、様々な要因がありました。

オーストラリア：豪、新型艦に日本製採用 「もがみ」改良型 武器輸出加速

公開日:2025/08/06

✅ オーストラリア政府は、2030年運用開始を目指す海軍の新型フリゲート艦に、三菱重工業が開発した護衛艦「もがみ型」の改良型を採用することを発表した。

✅ 日本は武器輸出を抑制してきたが、防衛装備移転三原則により政策を転換し、今回は殺傷能力のある艦艇の大型契約となり、武器輸出政策が加速する。

✅ 三菱重工業は来年の契約締結を目指し、最初の3隻は日本で製造、残り8隻はオーストラリアで建造する計画である。

さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20250806/ddm/001/030/110000c

日本の武器輸出政策の転換や、三菱重工業の戦略的なアプローチが、今回の勝利に繋がったわけですね。

納期を確約した点が大きかったようです。

入札の結果、三菱重工業のもがみ型フリゲートがADFの要件に最適と評価され、日本が勝利しました。

その要因として、日本は自国向けに建造中であった「もがみ型改」の輸出転用を提案し、2029年の1番艦納期を確約したことが大きいです。

これは他国に比べ納期遅延のリスクを最小限に抑えるものでした。

さらに、日本政府はもがみ型護衛艦をオーストラリアに寄港させ、関係者やメディアへの公開、ジャーナリストの招待など、異例のプロモーションを行いました。

防衛省高官や三菱重工業による納期遵守の確約、建造能力の増強表明も、オーストラリア政府の信頼を得る上で重要な役割を果たしました。

また、もがみ型改と競合他社の艦艇との取得コストの差が少ないこと、維持費の安さ、垂直発射システムのセル数の多さも評価されました。

納期が早いというのは、オーストラリアにとっては大きな魅力ですね。日本企業の信頼性も評価されたのでしょう。それにしても、日本が武器輸出に積極的になるのは、時代の流れを感じますね。