TICAD9(アフリカ開発会議)とは?日本の外交とアフリカの関係はどうなる?横浜開催のTICAD9、SDGs、人材育成、日本とアフリカの未来
1993年発足のTICAD(アフリカ開発会議)は、日本とアフリカの架け橋。中国などの台頭で存在感が揺らぐ中、日本は「質の深化」を目指し、持続可能な開発、人材育成、価値観の共有を重視。2025年横浜開催のTICAD9に向け、市民レベルでの交流を深め、多角的な連携を模索。アフリカの安全保障、経済開発を支援し、未来を共創する取り組みを紹介します。

💡 TICAD9は、日本が主導するアフリカ開発会議のこと。アフリカの首脳が集まり、開発援助について話し合う場として開催される。
💡 日本は、TICADを通じて、ODAを軸とした外交から民間投資重視の外交へシフトし、現在は「質の深化」を目指している。
💡 TICAD9では、持続可能な開発や人材育成を支援し、自由や民主主義といった価値観を共有するパートナーシップを築こうとしている。
それでは、まずTICAD9の概要と、日本とアフリカの関係性の歴史、そして現在抱える課題について見ていきましょう。
日本の外交戦略の変遷とTICADの始まり
TICAD、存在感薄れる?日本外交の現状と課題は?
中国台頭で存在感低下。価値観外交が焦点。
TICAD(アフリカ開発会議)は、1993年に日本が創設し、アフリカ諸国との関係強化を目指しました。
当初は日本の外交戦略として評価されましたが、近年、中国などの台頭により、その存在感は変化しています。
公開日:2025/08/21

✅ 日本政府が主導する第9回アフリカ開発会議(TICAD9)が横浜市で開幕し、約50カ国のアフリカの首脳らが参加した。
✅ 石破茂首相は、インド、中東、アフリカを一体とした新経済圏構想「インド洋・アフリカ経済圏イニシアチブ」を発表し、3年間で30万人(うちAI人材3万人)の人材育成、最大55億ドルの融資を表明した。
✅ 前回と異なり支援総額は示されず、日アフリカ経済連携強化へ検討委員会が設置され、300件以上の協力文書が結ばれる予定である。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20250821/ddm/001/010/098000c日本政府は、TICAD9で、インド洋・アフリカ経済圏イニシアチブを発表。
3年間で30万人の人材育成と、最大55億ドルの融資を表明しました。
今後の日アフリカ経済連携強化に期待したいですね。
1993年、日本はアフリカ開発会議(TICAD)を創設し、アフリカ諸国との関係強化に乗り出しました。
この会議は、アフリカの首脳が一堂に会し、開発援助について話し合う場として、日本独自の外交を展開する目的で設立されました。
当初はアフリカ開発支援の先駆的な試みとして評価されましたが、中国、EU、米国、ロシアなども同様の枠組みを立ち上げたことで、日本の存在感が低下しつつあります。
中国はFOCACを通じてインフラ建設や巨額融資を行い、アフリカとの関係を強化し、運命共同体の構築を提唱しています。
一方、日本は持続可能な開発や人材育成を支援し、自由や民主主義といった価値観を共有するパートナーシップを築こうとしています。
TICAD創設から30年以上経ち、国際情勢も大きく変化しましたね。中国の台頭や、他の国の動きなど、色々な変化の中で日本がどう舵取りしていくのか、非常に興味があります。
横浜でのTICAD9開催と日本の新たな取り組み
TICAD9、横浜で何回目?アフリカとの関係どうなる?
4回目!多角的な関係構築でアフリカを支援!
2025年8月に横浜で開催されるTICAD9では、アフリカのSDGsと「アジェンダ2063」の実現に向けた課題と取り組みについて議論されます。
横浜市は、継続してTICADを支援しています。
公開日:2025/08/22

✅ JANICとアフリカ日本協議会は、TICAD9テーマ別イベントを開催し、アフリカのSDGsと「アジェンダ2063」の実現に向けた課題と取り組みについて議論する。
✅ イベントでは、アフリカの市民社会リーダーが、2025年のSDGs進捗、債務問題、紛争などについて報告し、日本との連携についても討議する。
✅ 2025年8月20日にパシフィコ横浜で開催され、対面のみで、英語・日本語の同時通訳、手話・文字通訳も提供される。参加登録はウェブフォームから可能。
さらに読む ⇒NGOの力を最大化する。JANIC出典/画像元: https://www.janic.org/thinklobby/popular/6184/横浜市は、過去3回にわたりTICADを開催しており、今回で4回目となります。
市民・企業と連携し、安全な会議運営に貢献し、「アフリカに一番近い都市」を目指しています。
多角的なアプローチも期待です。
TICAD9は2025年8月20日から22日に横浜で開催され、横浜市は2008年、2013年、2019年に続き4回目の開催となります。
横浜市は、市民・企業と共に会議を支援し、安全な会議運営に貢献、アフリカとの交流を深めることで「アフリカに一番近い都市」を目指しています。
第9回TICADでは、日本は第三国・地域との連携を模索し、多角的なアプローチでアフリカとの関係を深める必要性があります。
特に、インドとの連携は有効であり、欧州、中東、トルコなどとの連携も推進し、多角的なアプローチでアフリカとの関係を構築することが重要です。
TICADは「アジェンダ2063」や「2030アジェンダ」とも連携し、持続可能な発展を支援しています。
横浜で4回目ですか!すごいですね。市民を巻き込んで、アフリカとの交流を深めているというのは、とても素晴らしいと思います。SDGs達成への貢献も期待したいですね。
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TICAD9を盛り上げろ!神奈川県がアフリカ文化発信!音楽、写真展、セミナーで関心喚起。JICAの支援表明、日本の新たなアフリカ外交戦略も解説。未来を共創し、絆を深める!