アフリカの世界遺産を守れ!現状と課題、そして未来への展望とは?アフリカの文化遺産保護における現状と課題
アフリカの世界文化遺産、その光と影。登録数の少なさ、保存の難しさ、そして住民のコミットメント…課題は山積み。マリ共和国ジェンネの大モスクや、バーミヤンの仏像群など、地域文化と経済を両立する持続可能な観光への道を探る。国際支援と地元努力が不可欠。文化遺産を守り、未来へつなぐために、今、私たちができることは何か?
💡 アフリカにおける世界遺産の登録数の少なさと、登録後の保存の難しさについて解説します。
💡 マリ共和国のジェンネ旧市街の事例を通して、文化遺産の保護と地域社会の関わり合いを考察します。
💡 アフガニスタンのバーミヤンにおける文化遺産保護への国際的取り組みと、今後の課題について議論します。
本日は、アフリカの文化遺産保護について、その現状と課題、そして未来への展望を多角的に見ていきます。
まず初めに、本記事で分かることについてご紹介しましょう。
アフリカの世界文化遺産の現状と課題
アフリカ世界遺産の課題は?住民のコミットメント不足が原因?
登録数と保存の難しさ。住民のコミットメント不足。
アフリカでは、世界遺産への登録数の少なさや、登録後の持続的な保存の難しさが課題となっています。
その背景には、住民のコミットメント不足、グローバル化による文化継承の課題、申請における意見対立などが存在します。

✅ ウスビ・サコ氏はマリ共和国出身で、中国留学を経て京都大学大学院で博士号を取得。専門は空間人類学で、京都の町家再生やコミュニティ再生の研究に従事。
✅ 京都精華大学人文学部教員、学部長を経て、現在は国際文化学部グローバルスタディーズ学科の専任教授を務める。
✅ バンバラ語、英語、フランス語、中国語、関西弁を操るマルチリンガルであり、著書には『「これからの世界」を生きる君に伝えたいこと』などがある。
さらに読む ⇒京都精華大学 アフリカ・アジア現代文化研究センター -出典/画像元: https://caaccs.kyoto-seika.ac.jp/staff/oussouby-sacko/ウスビ・サコ教授の多角的な視点から、アフリカの文化遺産が抱える問題が浮き彫りになりました。
文化遺産の保護には、住民が理解しやすいプロセスが不可欠とのこと、非常に重要な視点ですね。
アフリカにおける世界文化遺産の登録は重要な課題を抱えています。
ウスビ・サコ教授は、登録数の少なさと、登録後の持続的な保存の難しさを指摘しています。
これは、主に住民のコミットメント不足に起因しており、グローバル化による文化継承の課題や、申請における意見対立も影響しています。
北西アフリカを対象とした調査では、住民が理解しやすいプロセスが文化遺産保護には不可欠であることが示唆されています。
なるほど、住民のコミットメント不足が原因の一つというのは、目から鱗ですね。世界遺産って、登録されたら安泰というイメージがあったので、考えを改めないといけませんね。
マリ共和国における文化遺産と地域フェスティバルの影響
マリ共和国の文化遺産保存と地域社会の関係は?
文化発信と経済的活性化の両立の可能性を探る。
マリ共和国のジェンネ旧市街は、その美しい景観と歴史的価値で世界遺産に登録されています。
しかし、セメント建築の増加により町の景観が変質し、危機遺産に登録されるという事態も起きています。
公開日:2021/05/21

✅ マリのジェンネ旧市街は、ニジェール川とバニ川に挟まれたサハラ交易の要衝として栄え、アフリカにおけるイスラム教布教で重要な役割を果たした都市である。
✅ 日干しレンガ造りのスーダン様式の家々が特徴であり、中心には高さ11mの大モスクがそびえ立つ。
✅ 世界遺産に登録されているものの、セメント製の住居の増加により町並みが変質し、2016年に危機遺産に登録された。
さらに読む ⇒世界遺産を学ぶ出典/画像元: https://worldheritage.online/?p=2221ジェンネ旧市街の事例は、文化遺産の保護と地域社会の関わり合いの重要性を示唆しています。
地域フェスティバルとの関連性に着目し、文化の発信と経済的活性化の両立を探求している点は興味深いです。
マリ共和国の事例は、文化遺産の保存と地域社会の関わり合いを示唆しています。
ジェンネの大モスクのような重要な文化遺産と、地域フェスティバルとの関連性に着目し、文化の発信と経済的活性化の両立の可能性を探求しています。
セグーで開催される「フェスティバル・シュル・ル・ニジェール」のようなイベントは、地域文化に影響を与え、その多様性と経済的発展に貢献する一方で、商業化や伝統の軽視といった課題も存在します。
ジェンネのモスク、行ってみたいですね!でも、セメント建築が増えて景観が変わってしまうのは残念ですね…。文化遺産を守りながら、地域を活性化させるのは難しい課題ですね。
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アフガニスタン・バーミヤンの文化遺産保護。国際支援と現地の努力で、シルクロードの宝を守る。持続可能な観光で、未来へつなぐ。