西表島のエコツーリズムは持続可能?課題と対策、観光客への呼びかけ(?マーク)西表島、オーバーツーリズム対策と持続可能な観光への取り組み
世界自然遺産・西表島は、持続可能な観光へ。オーバーツーリズム問題を解決するため、立ち入り制限やガイド制度を導入し、自然と文化を守る取り組みが始まっています。カーボンニュートラルなツアー、エコロジーなホテル、エシカルな旅の提案も。未来のために、ルールを守り、自然を尊重する旅を。
💡 2025年3月より、ピナイサーラの滝など、5つのスポットで入域制限が開始。
💡 オーバーツーリズムによる環境破壊やインフラへの負担、文化の変容が課題。
💡 エコツーリズム推進のため、ガイド制度導入やカーボンニュートラルツアー実施。
本日は西表島のエコツーリズムに関する様々な情報をご紹介します。
それでは、最初にご紹介する内容はこちらです。
西表島の抱える課題と持続可能な観光への第一歩
西表島の自然を守るために、どんな取り組みが?
ゾーニングによる立ち入り制限とガイド育成です。
西表島は、豊かな自然が魅力の世界自然遺産の島ですが、オーバーツーリズムによる様々な課題も抱えています。
立ち入り制限やガイド制度など、具体的な対策を見ていきましょう。
公開日:2025/08/19

✅ 西表島のピナイサーラの滝を含む5つのスポットで、2025年3月から1日の入域者数が制限される。
✅ ピナイサーラの滝は1日200人に制限され、入域には竹富町長の事前承認とガイドの同行が必要となる。申請手続きは2024年9月から開始され、1人あたり500円の事務手数料がかかる。
✅ 自然環境保護と持続可能な観光のため、人数制限が導入され、ガイド試験制度の導入や、ツアー会社による申請代行も行われる。
さらに読む ⇒西表島ツアーズ | 西表島のツアー&アクティビティ予約サイト出典/画像元: https://iriomote-tour.com/en/column/pinaisara-falls-rulesピナイサーラの滝など、人気の観光スポットでの入域制限は、自然保護と観光の両立を目指す重要な一歩ですね。
ガイド制度の導入も、質の高い観光体験を提供するために不可欠です。
沖縄県西表島は、豊かな自然と固有種を有する世界自然遺産の島でありながら、オーバーツーリズムによる環境破壊、インフラへの負担、文化の変容といった深刻な問題に直面しています。
2021年の世界自然遺産登録を機に、竹富町は持続可能な観光への取り組みを本格化させました。
具体的には、2022年12月に「西表島エコツーリズム推進全体構想」を策定し、法的根拠に基づいた観光管理を推進しています。
この構想では、島を3つの利用区分にゾーニングし、特に自然体験ゾーンでは、2025年3月より、ピナイサーラの滝など5つの特定自然観光資源への立ち入り制限を開始します。
これは、イリオモテヤマネコが生息する豊かな自然を未来へ繋ぐための重要な措置です。
この立ち入り規制を行うには、ガイドの選定や周知期間が必要とされています。
また、竹富町は、独自に「竹富町観光案内人条例」を定め、ガイド免許を交付し、資格取得を促し、ガイドの質の向上を図っています。
西表島の自然を守るために、入域制限やガイド制度が必要なのは理解できます。でも、観光客としては少し不便に感じる部分もありそうですね。
エコツーリズムの推進と具体的な取り組み
西表島のエコツーリズム、具体的にどんな取り組み?
カーボンニュートラルツアーやエコロジカルホテル運営など。
エコツーリズムは、環境保護と観光の両立を目指す重要な取り組みです。
ピピや星野リゾートなど、様々な企業が具体的な活動を行っています。
その詳細を見ていきましょう。
公開日:2025/01/12

✅ 西表島は、観光客増加による環境破壊やゴミ問題などの課題を抱えており、ピピは持続可能な観光を目指してエコツーリズムを推進。旅行の炭素排出を相殺するカーボンニュートラルツアーも実施。
✅ エコツーリズムとは、環境保護、文化的尊重、地域経済の発展、教育と意識向上を重視した旅行形態であり、ピピでは、自然との共生を重視したアクティビティを提供。
✅ ピピはカーボンオフセットを実施し、ツアーで発生するCO2を相殺。2024年3月からは、宮古島の太陽光発電によるカーボンクレジットを活用した地域循環型カーボンオフセットツアーを展開。
さらに読む ⇒西表島 ADVENTURE PiPi(ピピ) - 西表島最大規模のアクティビティショップ出典/画像元: https://iriomote-pipi.com/carbon-offset-toursカーボンニュートラルツアーは、環境負荷を軽減するための効果的な方法ですね。
地域循環型の取り組みや、エコロジカルなホテルの運営も素晴らしいです。
西表島では、エコツーリズムを推進し、持続可能な観光を実現するための様々な取り組みが行われています。
その一つが、ピピによるエコツーリズムとカーボンニュートラルツアーの実施です。
環境保全、文化的尊重、地域経済発展、教育を重視し、ツアーで発生するCO2を相殺するため、カーボンオフセット(ニュートラル)を実施しています。
具体的には、2024年3月から沖縄県宮古島の太陽光発電によるカーボンクレジットを活用し、地域循環型カーボンオフセットツアーを開始しました。
一方、星野リゾート西表島ホテルは、ペットボトルフリーやアメニティ削減によるエコロジカルなホテル運営、ネイチャーツアー開催による自然の魅力発信、イリオモテヤマネコ保護活動などを行い、宿泊者が楽しみながら環境保全に貢献できる仕組みを構築しています。
また、アウトドアブランド「KEEN」を中心に、西表島の自然と文化を継承するための活動も展開されており、NPO団体の支援、ツーリスト向けのエシカルな行動の啓蒙活動、ドキュメンタリー映画制作、エシカル旅の企画、チャリティーグッズ販売など、多岐にわたる活動を通して、持続可能な旅を促しています。
エコツーリズムという言葉はよく聞くけど、具体的にどんなことをしているのかよく分からなかったから、今日の話はすごく勉強になったわ!
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世界自然遺産・西表島のエコツーリズム。ガイド規制、人数制限で自然を守り、持続可能な観光へ。未来へつなぐ、ルールと理解を。