サマータイム(DST)って何? 夏時間制度の歴史と今後の課題は?夏時間制度の現状と、廃止に向けた世界とアメリカの動き
夏時間の今とこれから。日照時間を有効活用するサマータイム(DST)は、世界中で議論の的。エネルギー節約のはずが、健康や経済への影響も?アメリカでは廃止の動きが加速中。日本での過去の導入と廃止、各国の現状を解説。DSTのメリット・デメリットを比較し、未来の選択肢を探る。
💡 サマータイムは、日照時間を有効活用するために時間を変更する制度です。
💡 アメリカでは、3月から11月にかけてサマータイムが実施されています。
💡 サマータイムの廃止を巡る議論が世界中で活発化しています。
それでは、サマータイムについて詳しく見ていきましょう。
サマータイムの歴史と現状
サマータイムって何?日本でもやってたの?
日照時間活用で時計進める制度。過去に日本でも実施。
皆さん、こんにちは。
まずはサマータイムの基本的な情報から確認しましょう。
サマータイムとは、夏の間、時計の針を1時間進める制度のことです。
公開日:2025/03/07

✅ アメリカのサマータイム(夏時間)は、3月の第2日曜日から11月の第1日曜日までで、2025年は3月9日から11月2日までです。
✅ サマータイム期間中は、時計の針を1時間進めたり戻したりする時間変更が行われ、携帯電話やパソコンは自動で対応しますが、手動の時計は変更が必要です。
✅ アメリカと日本では、サマータイム期間中は時差が13時間、標準時間では14時間となり、アメリカ国内でもタイムゾーンによって時差があります。
さらに読む ⇒ Petite New York出典/画像元: https://mikissh.com/diary/summer-time-usa/なるほど、アメリカでは3月と11月に時間が変わるんですね。
手動の時計は自分で調整しないといけないのは、少し面倒かもしれません。
サマータイム(Daylight Saving Time:DST)は、日照時間を有効活用するために、春に時計の針を1時間進め、秋に1時間戻す制度です。
18世紀にベンジャミン・フランクリンが提唱し、第一次世界大戦中のドイツとイギリスが最初に実施しました。
現在、アメリカ、カナダ、メキシコ、EU、イギリス、スイス、ノルウェー、オーストラリア、ニュージーランドなどで導入されています。
日本では過去に導入されましたが廃止されました。
2025年現在、アメリカでは3月9日から11月2日までがサマータイム期間で、開始時に1時間進め、終了時に1時間戻します。
しかし、ハワイやアリゾナなど、一部の地域では実施されていません。
へえ、アメリカと日本ではそんなに時差があるんですね! 旅行の際は、時間の計算に気をつけないとですね!
サマータイムの廃止を巡る議論
サマータイム廃止で何が変わる?健康への影響は?
標準時恒久化で睡眠改善、健康的な生活へ。
続いて、サマータイムの廃止を巡る議論について見ていきましょう。
エネルギー消費削減を目的に導入されましたが、近年、その効果が薄れてきているようです。
公開日:2024/06/28

✅ 米国では、健康被害やエネルギー消費削減効果の低下を理由に、2023年からサマータイムを廃止することが決定された。
✅ サマータイムは、もともとエネルギー消費削減のために導入されたが、現代の電化製品の多様化によりその効果は薄れ、概日リズムの乱れによる健康被害が指摘されている。
✅ 日本でも過去にサマータイムが導入されたものの、健康被害や生活習慣との不一致から短期間で廃止された経緯があり、世界的に見ても廃止の動きが広がっている。
さらに読む ⇒My PLUGO|充電予約で、EVライフをもっと自由に。出典/画像元: https://myplugo.plugo.co.jp/plugo-journal/news/3052/エネルギー消費に関する効果の薄れに加え、健康への影響も指摘されているんですね。
廃止の動きが広がっているのも納得です。
世界中でサマータイム制度の廃止の動きが進んでおり、米国と欧州では廃止に向けた議論が続いています。
サマータイムは、エネルギー節約を目的として導入されましたが、近年、経済、健康、交通安全への悪影響が指摘されています。
米国では、上院が恒久化法案を可決しましたが、下院での承認が得られていません。
一方、標準時の恒久化を支持する意見もあり、睡眠への悪影響を抑え、健康的な生活を送れる可能性があると考えられています。
健康への影響ですか…。子供がいると、生活リズムが崩れるのは心配ですね。廃止の方向に向かっているのは、良いかもしれませんね。
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アメリカで夏時間の廃止検討が加速!健康リスクや経済的コストが理由。国民の不満、企業の思惑も交錯。今後の動向に注目。