ルーヴル・ランス美術館:SANAAが手掛ける光と空間の芸術?ルーヴル・ランス:SANAA設計、光と影が生み出す新たな美術館体験
SANAA、妹島和世と西沢立衛による建築ユニット。ルーヴル・ランスは、閉鎖された炭鉱跡地に誕生した、地域を活性化する美術館。地形と調和する流れるような外観、無料の常設展「時のギャラリー」、ガラス張りの修復スペース、周辺のホテルなど、誰もが楽しめる空間設計が魅力。SANAAの建築哲学、建築と環境、アートとの融合を探求する革新的なデザインに迫る。

💡 ルーヴル・ランスは、日本の建築家ユニットSANAAが設計した美術館で、開放的な空間と自然光を最大限に活かしたデザインが特徴です。
💡 常設展の「時のギャラリー」は無料開放されており、ルーヴル美術館の所蔵品を時代順に展示。誰もが気軽に芸術に触れられます。
💡 炭鉱の跡地に建設され、地域の歴史と建築を融合。周辺環境との調和を目指した設計は、新たな価値観を提示しています。
本日は、フランスのランスに誕生したルーヴル・ランス美術館について、詳しくご紹介していきます。
その建築デザインから展示内容まで、ルーヴル・ランスの魅力を紐解いていきましょう。
SANAAの理念とルーヴル・ランス誕生の背景
SANAAのルーヴル・ランス、何のために作られた?
地方都市ランスの再活性化のため。
ルーヴル・ランスは、日本の建築家ユニットSANAAによって設計されました。
自然光を巧みに利用し、開放的な空間を実現したデザインが特徴です。
美術館は、誰もが気軽に訪れることのできる「公園のような建築」を目指しています。
公開日:2019/01/14

✅ 日本の建築家ユニットSANAAが設計したルーヴル・ランス美術館は、自然光を活かした開放的なデザインと、誰でも気軽に訪れられる「公園のような建築」を目指している。
✅ 常設展の「時のギャラリー」は無料開放されており、パリのルーヴル美術館の所蔵品を時代順に展示。壁による仕切りがなく、時間軸と地理軸を意識した展示方法で、美術作品を多角的に鑑賞できる。
✅ 倉庫・修復スペースをガラス張りで公開するなど、美術館の裏側を見せる工夫も凝らされている。パリからはTGVで約1時間10分とアクセスも良く、新たなルーヴルの魅力を体験できる。
さらに読む ⇒Tourisme japonais出典/画像元: https://tourismejaponais.com/2017/05/12/louvre_lens/2/SANAAの設計によるルーヴル・ランスは、自然光を活かした美しい空間ですね。
無料の常設展があるのも魅力的です。
パリから近いのも、観光客には嬉しいポイントですね。
妹島和世氏と西沢立衛氏による建築ユニットSANAAは、建物の内部と外部をシームレスに繋げることを目指し、プロジェクトごとにその表現を深めてきました。
彼らの初期の代表作である金沢21世紀美術館(2004年)では、大規模な公共建築設計を通じて、建物と周辺環境との一体性を追求する姿勢を示しました。
2012年、SANAAは、フランスの地方都市ランスの再活性化を目的としたルーヴル・ランスを設計しました。
ランスは、かつて炭鉱で栄えた歴史を持ち、閉山後の経済的な低迷に直面していました。
このプロジェクトは、地方経済の活性化を目指すフランス政府の強い後押しを受け、ルーヴル美術館の分館として建設されることになりました。
へえ、ルーヴル美術館の分館なんですね!パリから近いなら、僕もバックパック旅行で気軽に立ち寄れそうです。無料の展示があるのも最高!
炭鉱の記憶と建築の融合
ルーヴル・ランス、記憶と地形を活かした建築とは?
炭鉱跡地、丘陵、鏡面が織りなす建築。
ルーヴル・ランスは、炭鉱の跡地に建設されました。
SANAAは、この場所の記憶を尊重し、敷地の地形を活かした建築デザインを採用しています。
五つのボリュームで構成された平屋建ての建物が、周辺環境に溶け込んでいます。

✅ SANAAは妹島和世と西沢立衛による建築家ユニットで、金沢21世紀美術館など国内外で様々な美術館を手掛けている。
✅ 代表作の金沢21世紀美術館は、円形のガラス張りの建物であり、SNSでも人気を集め、金獅子賞などを受賞した。
✅ その他の作品として、ニューヨークのニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アートや、初期の代表作である和歌山の熊野古道なかへち美術館などがある。
さらに読む ⇒デザインマガジン出典/画像元: https://designmagazine.jp/sanaa/SANAAが炭鉱の記憶を尊重し、地形を活かしたデザインを採用している点が素晴らしいですね。
アルミニウムの鏡面仕上げも、空間に奥行きを与えてくれそうです。
ルーヴル・ランスの建設地は、ランスの象徴である炭鉱の跡地です。
SANAAは、この場所の記憶を尊重し、炭鉱時代の遺構を残しつつ、土地の歴史を建築に織り込むことを目指しました。
結果として、敷地の起伏に沿い、丘陵地を生かしたカーブを描く、五つのボリュームで構成された平屋建ての建築が誕生しました。
妹島氏と西沢氏は、平坦な建築が周辺との断絶を招く可能性を指摘し、地形を活かすことの重要性を強調しました。
外壁には、経験的なカーブを用い、自然な地形との調和を図っています。
また、建物の内部と外部には、アルミニウムの鏡面が使用され、アートと来館者、そして周辺環境との一体感を創出しています。
炭鉱の跡地を利用しているというのが、歴史を感じさせますね。地形に合わせた建築って、どんな風景なんだろう。子供たちにも見せたいなあ。
次のページを読む ⇒
ルーヴル・ランスは、誰もが楽しめる「公園のような美術館」。SANAA設計の開放的な空間で、名作を気軽に鑑賞。建築の裏側を見学できるツアーや、周辺のホテルも魅力。