沖ノ鳥島って何?日本の最南端にある、EEZと海洋資源を守る島?(沖ノ鳥島、EEZ、中国)日本の最南端、沖ノ鳥島を巡る現状と国際法上の問題点
日本の最南端、沖ノ鳥島。広大なEEZを守る要でありながら、侵食と国際的な地位を巡る危機に瀕しています。中国の調査活動活発化、海洋安全保障への影響、そしてEEZ消滅の可能性…日本は、島の保全と国際法上の地位を守るため、多額の費用と外交努力を重ねています。沖ノ鳥島を巡る問題は、日本の国益を揺るがす、緊迫の最前線です。

💡 沖ノ鳥島は日本のEEZの基準点であり、約40万㎢の排他的経済水域を抱え、日本の国土保全にとって極めて重要な役割を果たしています。
💡 中国は沖ノ鳥島を「岩」と主張し、EEZを認めない姿勢を示しており、周辺海域での海洋調査を活発化させています。
💡 沖ノ鳥島は、EEZ、資源、安全保障の観点から日本にとって非常に重要な島であり、今後の保全と国際的な対応が求められています。
本日は沖ノ鳥島について、その現状から国際法上の問題、そして今後の展望まで、幅広くご紹介していきます。
沖ノ鳥島の現状と保全活動
沖ノ鳥島の保護、何がそんなに重要?
日本の広大なEEZを守るため。
沖ノ鳥島は、太平洋上に位置し、日本の最南端に位置する小さな島です。
その現状と保全活動について詳しく見ていきましょう。

✅ 沖ノ鳥島は1543年に発見され、1931年に「沖ノ鳥島」と命名され東京都に編入されました。
✅ 太平洋戦争やアメリカによる施政権下を経て、1968年に日本に返還され、その後、海岸保全区域や排他的経済水域に指定され、護岸工事や灯台設置などの保全活動が行われました。
✅ 2010年には特定離島に指定され、港湾施設の整備が進められ、2019年には新しい観測拠点施設の運用が開始されました。
さらに読む ⇒日本の最南端・最東端の国境離島 〜東京都 沖ノ鳥島・南鳥島〜出典/画像元: https://www.t-borderislands.metro.tokyo.lg.jp/okinotorishima/沖ノ鳥島は、その小さな島体にも関わらず、日本の広大なEEZを守る上で重要な役割を果たしています。
護岸工事や観測拠点など、その保全活動は多岐にわたりますね。
日本の最南端に位置する沖ノ鳥島は、約40万k㎡の広大な排他的経済水域(EEZ)を抱え、日本の国土保全にとって極めて重要な役割を果たしています。
しかし、満潮時には北小島と東小島の2つの小島しか海面上に残らないため、侵食による水没の危機に瀕しており、その保護が急務となっています。
1987年から護岸設置などの保全工事が始まり、国土交通省(京浜河川事務所)が中心となり、現在も厳しい気象・海象条件のもとで、チタン製ワイヤーメッシュによる防護や観測拠点の更新など、多岐にわたる対策が実施されています。
これらの活動は、小島の保護だけでなく、周辺海域の監視体制強化にも繋がっています。
沖ノ鳥島の現状について、よく分かりました。あんな小さな島が、日本の領土を守る上で、そんなに重要な役割を果たしているとは驚きです!
EEZと大陸棚を巡る国際法上の争点
沖ノ鳥島、なぜ重要?中国との対立点とは?
EEZ設定の基点、中国は「岩」と主張
沖ノ鳥島を巡る国際法上の争点について見ていきましょう。
EEZと大陸棚を巡る各国の思惑が複雑に絡み合っています。

✅ 日本は大陸棚限界委員会(CLCS)の勧告を受け、沖ノ鳥島を基点とする四国海盆海域の大陸棚延長を認められた一方、九州パラオ海嶺南部海域は勧告が先送りとなりました。
✅ 中国は沖ノ鳥島を「岩」と主張し、そこを基点とする日本の大陸棚延長を認めない姿勢を示しており、沖ノ鳥島が中国の防衛ラインの中間に位置し、戦略的な要衝となることを懸念しています。
✅ 中国は自国のEEZ内での他国の軍事活動を認めない立場であり、沖ノ鳥島が「島」としてEEZが認められることで自国の海軍艦艇の行動が制約されることを懸念しているため、沖ノ鳥島を「島」と認めたくないと考えています。
さらに読む ⇒ホーム | 笹川平和財団 - THE SASAKAWA PEACE FOUNDATION出典/画像元: https://www.spf.org/oceans/analysis_ja02/b120626.html沖ノ鳥島をめぐる国際法上の問題は、EEZの設定、そしてそこから得られる資源、安全保障に関わる重要な問題ですね。
今後の国際的な動きに注目ですね。
沖ノ鳥島は、EEZを設定するための基点として重要であり、日本政府は1977年に漁業水域を、1996年にはEEZを設定し、2007年には灯台を設置して管理を強化しました。
2010年には「低潮線保全法」に基づき、14箇所の低潮線保全区域が設定され、管理が強化されました。
日本は国連海洋法条約に基づき、大陸棚の延長を申請し、2012年にCLCS(大陸棚限界委員会)の勧告を受け、4海域で延長が認められました。
しかし、沖ノ鳥島南方の「九州パラオ海嶺南部海域」は、中国と韓国が沖ノ鳥島の国際法上の地位(島か岩か)について異議を唱えたため、勧告は先送りされました。
日本は、沖ノ鳥島を「島」であると主張し、EEZと大陸棚を設定していますが、中国はこれを「岩」と見なし、EEZを認めない主張を展開しています。
沖ノ鳥島は「島」ではなく「岩」と見なされると、日本のEEZが縮小される可能性があるんですね。国際的な駆け引きは、本当に複雑ですね。
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中国が沖ノ鳥島周辺で調査活動を活発化!EEZ巡る攻防、資源・安全保障への影響は?日本の国益守るため、緊迫の事態に迫る。