大学の人種差別問題、教育省が調査開始?(米国)米教育省による大学の人種差別調査開始と、教育現場における問題
トランプ政権下のDEI見直しで、米教育省が名門大学の人種差別疑惑を調査。人種に基づく奨学金や差別的待遇が問題視され、公民権法違反の可能性も。全米の学区でも黒人生徒への差別的懲罰が発覚。教育現場の公平性が問われる中、学生は能力で評価されるべきと訴える。
💡 教育省が大学の人種差別を調査。黒人優遇措置や奨学金制度が問題視。
💡 コロンビア大の抗議デモ、テロに当たるか検討。公平性と差別是正のジレンマ。
💡 ネット上の議論活発化。学区における人種差別問題と和解も。
本日は、アメリカの教育現場で問題となっている人種差別問題について、いくつかの章に分けて詳しく見ていきましょう。
教育省による大学の人種差別調査開始
名門大学が調査?DEIプログラムとは一体何が問題なの?
人種差別疑惑、1964年公民権法違反の可能性。
今回の調査は、大学におけるDEI(多様性・公平性・包括性)政策に焦点を当てています。
人種に基づいた優遇措置が、公正性に反するという意見が強まっています。

✅ 米教育省は、約50の大学が黒人優遇措置を取り、白人やアジア系の学生を差別したとして、公民権法違反の疑いで調査を開始。
✅ 調査対象の大学には、コーネル大やMITなどが含まれ、人種的少数派の学生支援団体との提携や、人種的少数派を対象とした無許可の奨学金制度が問題視されている。
✅ 一方、司法副長官は、コロンビア大でのイスラエル抗議デモがテロ犯罪に当たるか検討しており、ユダヤ系の支持獲得を狙っているとみられる。
さらに読む ⇒東京新聞出典/画像元: https://www.tokyo-np.co.jp/article/391887?rct=worldトランプ政権下のDEI政策の見直しの一環として、教育省が大学の人種差別に関する調査を開始したことは、非常に重要な動きだと思います。
大学の人種的少数派の学生支援が、本当に差別につながっているのか、その実態が明らかになることを期待します。
2025年3月15日、米教育省は、トランプ政権下のDEI(多様性・公平性・包括性)政策の見直しの一環として、約50の大学に対する公民権法違反の疑いに関する調査を開始しました。
この調査は、トランプ大統領が差別的と主張するDEIプログラムに関連しており、リンダ・マクマホン教育長官は、すべての学生を違法な差別から守るために教育省が公民権執行に注力していると述べています。
調査対象には、コーネル大学、エール大学、MIT、シカゴ大学、カリフォルニア大学バークレー校などの名門大学が含まれています。
これらの大学が、人種的少数派の博士号取得を支援する「博士号プロジェクト」と提携し、人種に基づいて参加資格を制限していることが問題視されており、1964年公民権法に違反する可能性があると指摘されています。
また、7大学では人種に基づく奨学金や差別待遇の疑いも調査されています。
なるほど、大学のDEIプログラムが問題視されているんですね。大学によって対応が違うでしょうから、調査結果が気になりますね。僕もアメリカの大学をいくつか見て回ったことがありますが、多様性という言葉の裏で、様々な問題が起きているのかもしれませんね。
公平性と差別是正のジレンマ
人種差別への対応は?教育省の主張とは?
能力・成績重視、人種による差別は違法。
最高裁判決やトランプ氏の動向からも、この問題に対する様々な意見があることがわかります。
教育における公平性とは何か、深く考えさせられます。

✅ 米教育省が、約50大学が白人やアジア系の学生を差別したとして、公民権法違反の疑いで調査を開始。
✅ コーネル大やMITなど45大学が、黒人など人種的少数派の学生の博士号取得を支援する団体と提携した疑い、別の6大学が人種的少数派向けの奨学金制度を無許可で実施した疑いが持たれている。
✅ 教育省は、学生は肌の色に関わらず能力や成績に基づいて評価されるべきだと声明を発表。同時に、コロンビア大での学生デモがテロ犯罪に当たるか検討している。
さらに読む ⇒北國新聞出典/画像元: https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1686338教育省は、学生の人種に関わらず能力と成績に基づいて評価されるべきだと強調していますね。
多様性の旗印の下で、本当に公平な評価がなされているのか、疑問を抱かざるを得ません。
これは、アメリカに限らず、世界中で議論されるべき問題だと思います。
教育省は、全米の教育機関における人種差別を容認しない姿勢を表明し、最高裁判例に基づき、多様性、人種の均衡、社会正義、公平性といった目標達成のために学生の人種に基づいて異なる扱いをすることは違法であると主張しています。
これは、2023年の最高裁の判決(人種優遇の違憲判断)を受けたものであり、多様性の旗印の下で白人が冷遇されているという保守派の批判に応える形ともなっています。
トランプ氏は、大統領就任後すぐに連邦政府のDEIプログラムを廃止しており、白人男性に不利益をもたらすと主張しています。
教育省は、学生は能力と成績に基づいて評価されるべきだと強調し、教育の公平性を訴えています。
うーん、難しい問題ですね。多様性を尊重することも大切だけど、公平性も譲れない。人種のバランスを意識しすぎると、かえって差別を生む可能性もありますよね。なんだか、いろいろ考えさせられます。
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教育現場で広がる人種差別問題。アファーマティブ・アクション見直し、抗議デモのテロ認定検討、学校での差別的懲罰…公平性への問いが突きつけられる。