ブラジルで日本酒人気は?東麒麟の挑戦と輸出戦略東麒麟、サケリーニャ、輸出拡大
ブラジルで日本酒ブーム到来!サケリーニャカクテルが大人気!現地で生まれた「純大地」「東麒麟」など、日系移民の歴史が詰まった日本酒も楽しめます。海外での日本酒市場拡大、そして日本文化の魅力を発信!
💡 ブラジルでは日本酒が「サケ」と呼ばれ、近年人気が高まっている。
💡 日本酒輸出は増加傾向で、特にアメリカでの需要が高まっている。
💡 日本の酒蔵は海外展開に力を入れており、ブラジルの市場に注目している。
それでは、第一章、ブラジルにおける日本酒人気と歴史についてお話します。
ブラジルにおける日本酒人気と歴史
ブラジルで人気の日本酒カクテルは?
サケリーニャ
ブラジルにおける日本語の普及の歴史は、日系移民の歴史と深く結びついているのですね。

✅ ブラジル移民の間で健康被害が問題視されていた高濃度で安価なピンガの代替として、三菱財閥が設立した東山農場が「日本人ニ適スル酒精飲料」として日本酒「東麒麟」の製造を開始した。
✅ 当初は品質に問題があり、「アタマきりん」と呼ばれていたが、キリンビール社の協力により品質が向上し、ブラジル社会に受け入れられるようになった。
✅ 現在、東麒麟は品質やタイプを多様化し、モンドセレクション金賞を受賞するなど品質向上を続け、ブラジル社会に日本酒の魅力を広めている。
さらに読む ⇒ブラジル知るならニッケイ新聞出典/画像元: https://www.nikkeyshimbun.jp/2020/200101-92especial.html品質向上と多様化によって、ブラジル社会に日本酒の魅力が広がっているのは素晴らしいですね。
ブラジルでは、日本酒は「サケ」と呼ばれ、近年人気が高まっています。
特に、サケを使ったカクテル「サケリーニャ」が定番となり、様々なバーで提供されています。
サンパウロでは、日本酒専門の酒屋や、日本酒を取り扱う日本食レストラン、居酒屋などが多く、日本から輸入された様々な日本酒を楽しむことができます。
代表的なお店として、串焼きが有名な「より道居酒屋」、初代日本食普及親善大使の白石テルマ氏が経営する「藍染」、日本酒専門店「メガサケ」などが挙げられます。
ブラジルでの日本酒の普及は今後も続き、日本食と共に発展していくことが期待されます。
ブラジルでは、スーパーでも「純大地」や「東麒麟」などの日本酒を見かけることができます。
「純大地」は元々は日系移民が作ったお酒で、1970年代にサクラという企業が製造していました。
その後イギリスの酒蔵メーカーDiageoに買収され、現在はブラジル産イギリス製日本酒となっています。
「東麒麟」は1934年に日系移民が設立したブランドで、現在もブラジルで製造されています。
製造会社は東麒麟という現地法人であり、キリンHDが経営に参画しています。
このように、ブラジルで生まれた日本酒は、日系移民によって作られた歴史を持ち、現在では日本企業や海外企業によって製造・販売されています。
しかし、海外で製造された清酒は「日本酒」と呼称することが国税庁によって禁止されているため、今後は「清酒」という呼び方が主流になっていく可能性があります。
へぇ、ブラジルで日本酒が飲めるなんて知らなかった!サケリーニャってどんなカクテルなんだろう?
日本酒輸出の現状と今後の展望
2024年日本酒輸出は前年比でどうだった?
増加
日本酒市場は変化しつつあるんですね。

✅ Clearは日本酒市場の現状と可能性を広く知ってもらうために、プレス向け説明会「日本酒市場における゛プレミアム日本酒゛の可能性」を開催した。
✅ 日本酒市場は、消費量が減少傾向にある一方で、高価格帯の日本酒は増加しており、海外輸出も伸びている。これは、日本酒が「毎日の晩酌」から「特別な日に飲むもの」へとシフトしていることを示している。
✅ Clearは、日本酒に特化した事業を行い、日本酒市場の現状や課題、最新動向などを社会に向けて発信し続けていくという意志を示した。今後、広報活動に力を入れていくとしている。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://clear-inc.net/archives/1880輸出額・数量ともに増加しているのは、日本酒の海外での人気が伺えますね。
2024年度の日本酒輸出は、コロナ後の物流混乱や在庫過剰の影響が解消されつつある中、輸出額・数量ともに前年を上回りました。
輸出金額1位は中国、2位はアメリカ、3位は香港で、この3国で全体の65%を占めています。
中国と香港では経済不況の影響で輸出が減少しましたが、アメリカではレストランや小売店での日本酒取り扱いが増加し、輸出額・数量ともに増加しました。
韓国では輸出額・数量ともに過去最高を記録し、ワイン文化が浸透しているドイツ、フランス、イタリアでも過去最高額を記録するなど、日本文化・日本食ブームが続いていることが伺えます。
特に「プレミアム」な日本酒のトレンドが続き、1Lあたりの日本酒の輸出金額は過去最高額を記録した2023年からほぼ横ばいとなりました。
今後、安定的な輸出増加を図るためには輸出先国・地域の多角化が重要となります。
日本酒造組合中央会は、ワイン文化が浸透しているEUではソムリエへの日本酒の提案を継続し、経済成長が見込まれる東南アジアでは、各国の事情に合わせた戦略で日本酒市場の開拓・浸透を目指しています。
輸出先の多角化は重要ですね。日本酒文化が世界に広がるといいですね。
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