習近平訪ロ:中国はロシアに何を求めるのか?ウクライナ侵攻1年、中国の立場と今後の影響
ウクライナ侵攻1年、激化する戦争と中国の影。ロシアは中国への依存を高め、経済支援と軍事協力で戦争継続を図る。中国は影響力拡大と経済利益を追求、巨大なパワーゲームが展開!
💡 中国はロシアへの武器提供を検討している可能性がある。
💡 中国は「中立」を強調しているが、実際にはロシアを矢面に立たせているという指摘もある。
💡 ロシアと中国の関係は、経済的な依存関係と利害のバランスの上に成り立っている。
それでは、第一章、中国の立場と習近平訪ロの可能性について詳しく解説してまいります。
中国の立場と習近平訪ロの可能性
中国はウクライナ危機でどんな役割を演じようとしているのか?
政治的解決を目指している
ロシアは中国に経済的な支援を求めており、中国はロシアとの関係強化を通じて国際的な影響力を拡大しようとしています。
公開日:2023/03/18

✅ 習近平国家主席がモスクワを訪問し、プーチン大統領と会談する。これはロシアのウクライナ侵攻開始以来初めてであり、中国によるロシアへの強い支持姿勢を示す。
✅ 中国は停戦案を提示しているものの、西側諸国からはあまり歓迎されていない。特に武器提供については、アメリカ政府は中国が検討中だと懸念を示している。
✅ 中国は「中立」を強調し、第三者的な仲介役を務める姿勢を示しているが、実際にはロシアを矢面に立たせて西側の資源や資金を失わせようとしているという指摘もある。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.bbc.com/japanese/64998175ロシアと中国の関係は、複雑で、今後どのように変化していくのか注目されます。
2023年2月、ロシアのウクライナ侵攻から1年が経過し、戦争は激化する一方です。
中国は、外交トップの王毅氏がヨーロッパとロシアを歴訪し、24日に「ウクライナ危機を政治的に解決することに関する中国の立場」を発表するなど、存在感を示し始めました。
ロシアは中国を味方に引き入れたいと考えており、プーチン大統領は王毅氏との会見で、習近平主席のモスクワ訪問を要請しました。
中国は習近平訪ロについて検討しており、今後の動きが注目されます。
なるほど、中国はロシアを支援しながらも、米国との関係を良好に保つという難しい立場に立っているんですね。
ロシアと中国の関係:依存と利害のバランス
ロシアはウクライナ侵攻後、中国にどう依存している?
経済・軍事支援に頼る
中国はロシアとの関係を強化することで、米国に対抗する力となることを目指しているのでしょうか。

✅ ロシアによるウクライナ侵攻を受け、習近平政権はウクライナ問題の長期化による誤算と懸念に対処するため、対米競争を加速させ、新たな国際秩序形成に向けた勢力図の塗り替えを試みている。
✅ 習近平政権は、ウクライナ問題への対応において、ロシアとの戦略的認識を共有しながらも、ロシア支持を明言せず、対話による解決を主張し、対ロシア制裁の影響を懸念する姿勢を示している。
✅ 中国は、ウクライナ問題を契機に、米国主導の国際秩序への対抗意識を露呈し、中ロ蜜月関係を深化させることで、米国に対抗する勢力形成を図っている。
さらに読む ⇒アジア経済研究所アジア経済研究所出典/画像元: https://www.ide.go.jp/Japanese/IDEsquare/Eyes/2022/ISQ202220_013.htmlロシアは中国に依存せざるを得ない状況になっている一方で、中国はロシアとの同盟は避けたいと考えているようですね。
ロシアはウクライナ侵攻により、中国への依存度を高め、中国はロシアの足元を見つつ、経済的支援と軍事物資の提供を通じてロシアの戦争継続を後押ししています。
ロシアは中国の巨大な経済力と軍事力に脅威を感じながらも、ウクライナ侵攻の泥沼化により、中国への依存度を高めざるを得ない状況です。
両国は軍事的な連携を深めていますが、正式な同盟を結ぶほど互いの利害が一致しているわけではなく、現時点では「支援+α」の関係にとどまっています。
ロシアは中国からの援軍を望んでいるものの、中国はロシアの極東への影響力を懸念し、同盟という形でロシアに縛られることを避けています。
今後、ロシアのウクライナ侵攻が長期化するにつれて、ロシアは中国への依存度を高め、中国の影響力が強まることが予想されます。
しかし、正式な軍事同盟を結ぶ可能性は低く、両国は互いに利害を調整しながら、現状維持を図っていくと考えられます。
確かに、中国はロシアに経済的な支援を提供していますが、軍事的な支援は慎重なようです。
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ロシア支援で中国の影響力拡大!経済関係強化で西側との対立深まる?