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フォレストシティの現在:夢の未来都市はゴーストタウン?中国とマレーシアの思惑とは?フォレストシティの現状と課題:中国不動産バブルの影

中国巨大不動産開発「フォレストシティー」の衝撃。1000億ドルを投じたマレーシアの人工島は、ゴーストタウン化の危機に。中国経済の減速、開発会社の債務問題、そして政府の方針転換… 投資の失敗と化したその実態に迫る。カジノ誘致が検討されるも、未来は不透明。巨大プロジェクトの行く末を見つめる。

フォレストシティの現在:夢の未来都市はゴーストタウン?中国とマレーシアの思惑とは?フォレストシティの現状と課題:中国不動産バブルの影

📘 この記事で分かる事!

💡 フォレストシティは、中国の不動産開発大手碧桂園がマレーシアに建設中の巨大都市開発プロジェクトです。

💡 当初は中国の中間層向けに開発され、70万人の居住者を目標としていましたが、現在はゴーストタウン化しています。

💡 プロジェクトの停滞には、中国経済の減速やコロナ禍の影響、マレーシア政府との関係悪化などが複雑に絡み合っています。

本日は、中国の不動産開発大手碧桂園が手掛けるマレーシアの巨大プロジェクト、フォレストシティについて詳しく見ていきましょう。

夢破れた人工島:フォレストシティーの苦悩

フォレストシティー、ゴーストタウン化の危機?

開発停滞、空室が目立つ

この章では、フォレストシティの開発が直面している問題について解説します。

碧桂園の資金繰り悪化や、中国経済の停滞が、このプロジェクトにどのような影響を与えているのでしょうか。

楽園がゴーストタウンにマレーシアの「フォレストシティ」

公開日:2023/12/11

楽園がゴーストタウンにマレーシアの「フォレストシティ」

✅ マレーシア最南部ジョホール州の人工島都市開発プロジェクト「フォレストシティ」は、中国不動産開発大手碧桂園の資金繰り悪化により完成が危ぶまれている。

✅ フォレストシティは、シンガポールに近い立地や環境面での優位性から投資家を集め、当初は期待されていましたが、コロナ禍や中国経済の停滞により、販売不振に陥り、ゴーストタウン化しています。

✅ 碧桂園のデフォルトはフォレストシティに大きな影響を与え、マレーシア政府はフォレストシティを金融特区に指定するなど、プロジェクトの救済策を検討していますが、今後の展開は不透明です。

さらに読む ⇒海外情報ナビ海外ビジネスをもっと簡単に!出典/画像元: https://global-biz.net/southeast-asia/malaysia/forest-city-report-my/

フォレストシティの現状は、当初の計画とはかけ離れたものとなっています。

碧桂園の債務問題は深刻で、今後のプロジェクトの行方を左右する重要な要素です。

マレーシア南部ジョホール州の人工島に建設された『フォレストシティー』は、中国不動産開発大手碧桂園が手掛ける総事業費1000億米ドルの巨大プロジェクトだ。

当初は、中国の中間層向けに開発され、70万人を呼び込む計画だった。

しかし、中国による外貨管理、新型コロナウイルスの影響、そして碧桂園自体の資金繰り悪化により、開発は停滞。

橋の一部崩落、コンドミニアムや店舗の空室が目立つなど、ゴーストタウン化が懸念されている。

碧桂園は現在、1960億米ドルの債務を抱え、フォレストシティーは当初の計画から大きく遅延している。

住民はわずか9000人にとどまり、建設作業員の数は減少、高層ビルの窓はほとんど明かりが灯らず、商店はシャッター街化している

フォレストシティ、まるで映画の世界みたいですね… 計画通りに進んでいれば、どんなに素晴らしい都市になっていたことか。中国の経済状況がこんなにも影響するとは驚きです。

光と影:フォレストシティの輝かしい夢と現実

フォレストシティはどんな夢を抱いて誕生したのか?

富裕層向けセカンドハウス

この章では、フォレストシティが目指した理想と、現実とのギャップについて探ります。

環境に配慮した持続可能な都市というコンセプトは、どのように実現を目指したのでしょうか。

ビジネスノート】ジョホール海峡に浮かぶ夢碧桂園の「森林都市」
ビジネスノート】ジョホール海峡に浮かぶ夢碧桂園の「森林都市」

✅ 中国不動産大手碧桂園がマレーシア・ジョホール州に人工島を造成し、新たな都市「フォレスト・シティー」を建設する計画を進めている。

✅ 総事業費は1,000億米ドル(約14兆8,100億円)と巨大だが、碧桂園は深刻な経営悪化に直面しており、プロジェクトの行く末が注目されている。

✅ フォレスト・シティーは「森林都市」をコンセプトとし、環境保護を意識した持続可能な都市を目指している。

さらに読む ⇒アジアの経済ニュース・ビジネス情報出典/画像元: https://www.nna.jp/news/2622708

フォレストシティは、環境保護を重視し、国際的な富裕層をターゲットにしていました。

しかし、中国の規制強化や資金繰りの悪化により、その理想は実現が難しくなっています。

フォレストシティーは、国際的な富裕層向けのセカンドハウスや投資先として、気候や生活費の安さ、シンガポールへの近さを魅力としていた。

碧桂園は、環境問題やマレーシア政府との関係、中国政府の海外不動産購入規制など、様々な困難を克服してきた。

しかし、中国の不動産市場の低迷や資金繰り難など、多くの課題を抱え、プロジェクトの完成には多くの課題が残されている

当初は、税制優遇などの利点を持つことから、国際的な投資家を惹きつけ、マレーシア政府はフォレストシティを金融特区に指定し、再生を図る計画を進めている。

しかし、中国の影響力拡大に対する反発や、中国からの投資縮小により、フォレストシティーは現在、深刻な危機に直面している。

環境への配慮や、シンガポールへの近さなど、魅力的な要素があったんですね。でも、それだけではうまくいかない現実があるんですね…。

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中国主導の巨大都市フォレストシティが危機!カジノ誘致検討も、政治・経済が絡み合う。碧桂園、マレーシア政府、王室…その行方は?