ミラノ万博 日本館:食と多様性のハーモニーとは?日本館の建築デザインと世界が認めた食文化
2015年ミラノ万博、日本館は「Harmonious Diversity」をテーマに、伝統と革新を融合。立体木格子建築は金賞を受賞し、228万人が来場。BIM技術を駆使した設計、祝い箸モチーフのシンボル、日本食の魅力発信が世界を魅了!9時間待ちの大盛況!日本館は、食料問題への貢献、農林水産業・食文化の多様性を発信し、万博史上初の金賞を獲得!
日本館のコンセプトと立体木格子の革新性
日本館の立体木格子を実現するために何が不可欠だった?
BIMを活用した設計検討
次に、日本館のコンセプトと、その象徴である立体木格子の革新性について解説します。
建築プロデューサーの北川原氏のアイデアですね。

✅ ミラノ国際博覧会日本館に採用された立体木格子作品が、北イタリアのVal di Sellaで開催されているArte Sellaに出展されました。
✅ このイベント情報はArte Sellaのホームページとイタリアの地元新聞Corriere del Trentinoに掲載されています。
✅ 作品名は「ATSUSHI KITAGAWARA ゛FOREST BYOUBU゛」で、2017年4月に完成しました。
さらに読む ⇒出典/画像元: http://www.kitagawara.co.jp/news/1891北川原氏の「多様性を抱くうつわ」というコンセプト、素晴らしいですね。
BIMの活用も、複雑な構造を実現する上で不可欠だったのでしょう。
日本館のコンセプトは、建築プロデューサーの北川原温氏による「多様性を抱くうつわ」でした。
彼は、立体木格子というアイデアを提示し、日本の伝統建築に見られる木の「めり込み作用」を現代に活かした木格子の建築を世界初の試みとして3次元で実現しました。
コンピュータ制御による加工を施した木材を、相欠き手法で組み立てるという複雑な構造を実現するためには、BIMを活用した設計検討が不可欠でした。
BIMによって入り組んだ形状を3Dで表現することで、関係者全員が理解しやすくなり、コラボレーションを促進しました。
BIMデータはイタリアの製材工場に送られ、精度の高い木材加工を実現しました。
BIMって、こういう複雑な構造を作るのに欠かせないんですね! 勉強になります。まさに技術の粋を集めたって感じですね!
日本館の展示内容と高い評価
ミラノ万博の日本館は何で注目を集めた?
高い評価と来場者数
最後に、日本館の展示内容と、それによって得られた高い評価について詳しく見ていきましょう。
日本館の魅力が詰まっています。

✅ 2015年5月から開催されたミラノ国際博覧会が閉幕し、日本館は展示デザイン部門で「金賞」を受賞しました。
✅ 日本館は「Harmonious Diversity –共存する多様性-」をテーマに、日本の食料問題への取り組みや食文化を紹介しました。
✅ 日本館は高い評価を受け、総来場者数は228万人に達し、パビリオンプライズの展示デザイン部門で「金賞」を受賞しました。
さらに読む ⇒ウェブ電通報/ビジネスにもっとアイデアを。出典/画像元: https://dentsu-ho.com/articles/3289展示デザイン部門での金賞受賞、素晴らしいですね! 9時間待ちとは、本当にすごい。
食文化を通じて、日本の魅力を世界に発信した結果ですね。
日本館は、電通が総合プロデュースと展示設計・施工管理を担当し、日本の食料問題解決への貢献や農林水産業・食文化の多様性を紹介しました。
9時間待ちになるほどの盛況ぶりで、総来場者数は228万人、同博来場者の約1割が日本館を訪れました。
高い評価を受け、イタリア新聞社のアンケートでは「一番素晴らしいパビリオン」「万博を見た後で訪れてみたい国」の1位に選ばれ、博覧会国際事務局(BIE)が主催する「パビリオンプライズ」の展示デザイン部門で「金賞」を受賞しました。
これは登録博覧会(5年ごとの大規模万博)で日本館が「金賞」を受賞するのは史上初の快挙です。
日本館は、自然と技術の「調和」が評価され、他にも多数のアワードを受賞しました。
また、イタリアの農業団体による調査でも「最も好きなパビリオン」で日本館が1位に選ばれるなど、多方面から高い評価を受けています。
ミラノ万博では、EUへの輸入が通常許可されない食品に関しても特例措置が認められ、かつおぶし、河豚、日本産豚肉などが世界の人々に提供されました。
日本食の多様性と魅力を海外にアピールする絶好の機会となりました。
9時間待ちって、テーマパークのアトラクションみたいですね! 日本館が一番って、誇らしいです。日本食、最高!
ミラノ万博日本館は、食文化を通じて日本の多様性を表現し、建築デザインと展示内容で世界を魅了した素晴らしい事例でした。
💡 日本館は「共存する多様性」をテーマに日本の食文化を発信し、高い評価を得ました。
💡 伝統木造建築と最新技術を融合した立体木格子が特徴的な建築物として注目を集めました。
💡 展示デザイン部門で金賞を受賞し、228万人もの来場者を集めました。