留萌本線廃止への道:JR北海道のローカル線はどうなる?深川~留萌間の廃止と代替交通の現状
かつて多くの人々を運んだ留萌本線。しかし、利用者の減少と高速道路の開通により、その役目を終え、廃止へ。2026年、全線廃止が決まり、バスへの転換が決定! 地域住民の足を守るため、代替交通としてバス路線の拡充、乗合タクシー、速達バスの実証運行など、新たな取り組みが始まる。変わりゆく時代の中で、地域交通の未来への挑戦が描かれています。
💡 JR北海道は、経営難から留萌本線を含む複数の路線の廃止を決定。
💡 沿線自治体は存続に向けた努力を重ねるも、利用者の減少と高規格道路の開通が影響。
💡 代替交通として、バス路線の拡充や速達バスの運行、複合施設の建設などが進められる。
さて、本日の記事では、JR北海道の留萌本線の廃止問題について、詳細を解説していきます。
この鉄道の終焉は、地域社会にどのような影響を与えるのでしょうか?。
留萌本線の廃止決定
留萌本線はなぜ廃止されることに?
利用者減少と道路整備が原因
本日は、JR北海道の経営状況とローカル線廃止の動きについてご紹介します。
公開日:2020/08/20

✅ JR北海道は、経営難のため留萌線と日高線の廃止・バス転換を進めており、留萌線の一部区間廃止で沿線4市町が合意、日高線鵡川―様似間は来年3月で廃止される見通しとなった。
✅ 留萌線は一部区間を廃止し、残りの区間は存続を求める方針で、日高線は沿線7町が廃止を事実上受け入れ、JR北海道から総額25億円の支援金を受け取る方向で調整が進んでいる。
✅ JR北海道は新型コロナウイルスの影響で業績が大幅に悪化しており、売上高、赤字額ともに過去最悪を記録した。当面の運転資金確保のため、固定資産税や社会保険料の支払い猶予、設備投資の延期、コスト削減などの措置を実施している。
さらに読む ⇒朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/ASN8M6S7FN8MIIPE01C.htmlJR北海道の業績悪化は深刻ですね。
固定資産税の猶予やコスト削減など、様々な対策を講じているようですが、抜本的な解決には至っていないようです。
留萌本線は、深川と石狩沼田を結ぶ全長約14kmのローカル線でした。
かつては輸送密度が1000人以上で廃止を免れていましたが、近年は輸送密度の激減や並行する道路整備などが進んだことで、地元での役割は小さくなりました。
2016年12月には留萌~増毛間が廃止され、2023年3月には石狩沼田~留萌間が廃止されました。
残る線区も、2026年に廃止されることが決定されています。
JR北海道は2016年から留萌線の廃止を求めており、沿線4市町は最終的にJRの提案を受け入れました。
なるほど、JR北海道の経営状況は厳しいんですね。地方のローカル線は、やはり利用者の減少が大きな課題になっているということですね。
沿線自治体の努力
留萌本線の存続に向け、沿線自治体はどんな取り組みをしてきた?
利用促進策検討、会議設置
沿線自治体の努力と、JR北海道の鉄道廃止・バス転換について見ていきましょう。
公開日:2022/09/02

✅ JR北海道と留萌本線の沿線自治体は、2026年までに留萌本線を段階的に全線廃止することで合意しました。これにより、JR北海道が鉄道廃止・バス転換の方針を示していた線区がすべて廃止されることになりました。
✅ 留萌本線の廃止は、沿線の過疎化や高規格道路の整備による利用者減少、輸送密度の低迷などが主な要因です。JR北海道は、鉄道廃止に伴う運行費用や代替交通の支援、まちづくり支援などを沿線自治体に提供します。
✅ 留萌本線の全線廃止は、JR北海道が2016年に発表した鉄道廃止・バス転換の方針に基づくもので、石勝線夕張支線、日高本線・鵡川~様似、札沼線・北海道医療大学~新十津川、根室本線・富良野~新得に続く廃止となります。
さらに読む ⇒鉄道ニュース【鉄道プレスネット】出典/画像元: https://news.railway-pressnet.com/archives/43393沿線自治体も、利用促進策を検討するなど、存続に向けて様々な努力をしていますね。
しかし、コロナ禍の影響で、なかなか効果が出なかったのは残念です。
JR北海道は2016年11月に「当社単独では維持することが困難な線区」として留萌本線を公表しました。
これを受け、沿線自治体では「北空知JR留萌本線問題対策会議」を設立し、利用促進策の検討を始め、2018年6月には、留萌市を含めた「留萌本線沿線自治体会議」が設置されました。
沿線自治体は、運行時間の見直し、自転車持ち込みの規制緩和、貨客混載事業の実施などの利用促進策を検討しましたが、コロナ禍の影響もあり、乗車人員や輸送密度は改善しませんでした。
自治体の方々も、色々と試行錯誤しているんですね。でも、コロナ禍で利用者が減ってしまったのは、本当に痛手だったでしょうね。
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JR北海道が留萌本線廃止。代替交通としてバス路線拡充、乗合タクシー導入、速達バス運行! 2026年4月には新たな交通体系へ。地域住民の移動を支える取り組みが始まります。