留萌本線廃止への道：JR北海道のローカル線はどうなる？深川～留萌間の廃止と代替交通の現状
かつて多くの人々を運んだ留萌本線。しかし、利用者の減少と高速道路の開通により、その役目を終え、廃止へ。2026年、全線廃止が決まり、バスへの転換が決定！ 地域住民の足を守るため、代替交通としてバス路線の拡充、乗合タクシー、速達バスの実証運行など、新たな取り組みが始まる。変わりゆく時代の中で、地域交通の未来への挑戦が描かれています。
高規格道路開通の影響
留萌本線の廃止はなぜ？
利用者減と道路開通の影響
JR留萌本線の全線廃止に至るまでの、高規格道路開通の影響を見ていきましょう。
公開日:2022/11/02
✅ JR留萌本線の全線廃止に至るまで、沿線自治体は存続に向けて様々な努力をしましたが、利用者減少と赤字拡大、高規格道路開通による鉄道の価値低下など、様々な要因が重なり、最終的に廃止が決まりました。
✅ 沿線自治体会議は、運行時間の見直し、自転車持ち込みの規制緩和、貨客混載事業の実施など、16項目の利用促進策を検討しましたが、コロナ禍の影響もあり、乗車人員の増加には繋がりませんでした。
✅ 北海道は、留萌本線と並行する高規格幹線道路「深川・留萌自動車道」の全線開通を踏まえ、利便性の高い最適な公共交通ネットワークの確保に向け、地域における検討・協議を進めていく方針を示しており、留萌本線の廃止は、この方針に基づいた判断と見られます。
さらに読む ⇒鉄道協議会日誌赤字ローカル線の廃止を防ぐためにできること出典/画像元: https://tetsudokyogikai.net/jr/rumoi高規格道路の開通は、確かに鉄道の役割を小さくしてしまいますね。
利便性の高い公共交通ネットワークの確保という方針も理解できます。
2018年2月には、留萌本線と並行する高規格幹線道路「深川・留萌自動車道」の全線開通を踏まえ、利便性の高い最適な公共交通ネットワークの確保に向け、地域における検討・協議が進められてきました。
これらの状況から、留萌本線は利用者の減少と高規格道路の開通による競合により、存続が困難となり、全線廃止に至ったと考えられます。
高規格道路が開通すると、どうしても車での移動が便利になりますからね。鉄道の廃止はやむを得ない部分もあるのかもしれませんね。
代替交通の整備
留萌本線の廃止後、留萌へのアクセスはどうなる？
バス路線強化、乗合タクシー導入
留萌本線の代替交通の整備について見ていきます。
公開日:2023/02/17
✅ 留萌本線の石狩沼田～留萌間廃止に伴い、代替交通として深川・留萌自動車道経由の速達バス「沿岸特急あさひかわ号」が3年間運行されます。
✅ 沼田町内では、町営バスのルート新設・増便や、乗合タクシーの運行時間拡大により、真布や恵比島方面からの通学の足を確保し、留萌～沼田間の円滑な輸送手段を確保します。
✅ 深川～石狩沼田間は現行と同じ7往復の列車運行となりますが、一部列車の時刻が変更され、深川発の下り列車は7時59分発、11時10分発が大幅に繰り下げられます。
さらに読む ⇒レスポンス（）出典/画像元: https://s.response.jp/article/2023/02/17/367726.html代替交通として、バス路線の拡充や速達バスの運行が計画されているんですね。
住民の方々の移動手段が確保されるのは、良いことです。
JR北海道は、留萌本線の石狩沼田～留萌間を2023年4月1日に廃止し、代替交通として既存のバス路線の拡充や、乗合タクシー、町営バスの新設、速達バスの実証運行などを行うことを発表しました。
具体的には、旭川～深川～留萌間を結ぶ既存のバス路線（留萌旭川線）の運行本数を増やし、深川～留萌間を約1時間20分で結びます。
また、朝晩の運行のない時間帯には予約制の乗合タクシーを新設します。
さらに、旭川と留萌管内を結ぶ速達バス「沿岸特急あさひかわ号」を3年間の実証運行し、旭川へのアクセス向上を図ります。
代替交通の整備は、住民にとっては重要ですよね。バスの本数が増えたり、速達バスが運行されるのは、助かりますね。
新たな交通体系の構築
留萌本線はどうなる？
バス路線に転換
新たな交通体系の構築について見ていきましょう。
✅ 2023年3月末に留萌～石狩沼田間のJR留萌本線が廃止され、残る石狩沼田～深川間も2026年3月で廃止が決定した。留萌本線は利用者減少と経営悪化により、最終的には営業係数が2183と極端に低迷していた。
✅ 廃止に伴い、路線バスや都市間バスが鉄道の代替交通手段として運行されている。路線バスはコロナ禍前から利用者が減少し、厳しい状況が続いている。都市間バスは留萌から深川・滝川への区間利用が可能で、高速道路経由のため快適な移動手段となっている。
✅ JR留萌駅は廃止され、跡地は解体される予定。留萌市は老朽化した市役所や中央公民館などを一体化し、避難所や防災機能を兼ね備えた複合施設の構想を進めている。複合施設には交通拠点を設置する計画は具体化しておらず、今後の検討が必要である。
さらに読む ⇒ニュース出典/画像元: https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/cad48f4a8c2e4de140368d8ad74249de360e3957深川駅周辺に複合施設、秩父別にコミュニティプラザ…新しい交通体系と、地域活性化を組み合わせた取り組みが始まっているんですね！。
JR北海道は、2026年4月1日に留萌本線の鉄道事業を廃止することを発表し、新たな交通体系として路線バスを導入することを明らかにしました。
従来の留萌本線(深川～石狩沼田間)は路線バス(道北バス)に置き換えられ、既存の貸切バス(明日萌観光バス)および路線バス (空知中央バス)と合わせ、平日19本、土休日13本の運行体制となります。
深川駅周辺には複合施設が整備され、バスターミナル機能も備え、秩父別にはコミュニティプラザ「ピリナ」が2025年度中に完成し、バス待合所として利用されます。
鉄道がなくなっても、バスや複合施設で利便性を維持しようとしているんですね。住民にとっては、少しでも暮らしやすくなるように、工夫しているんですね。
留萌本線の廃止は、地域にとって大きな変化ですが、代替交通の整備や、新たな交通体系の構築によって、住民の移動手段は確保されようとしています。
今後の動向にも注目していきましょう。
💡 JR北海道の経営状況悪化と、ローカル線廃止の動き。
💡 沿線自治体による存続に向けた努力と、高規格道路開通の影響。
💡 代替交通の整備と、新たな交通体系の構築について。
