中央構造線とは?日本列島を縦断する巨大断層帯の謎に迫る!(?マーク)日本列島を二分する、中央構造線の地質構造と活断層
日本列島を縦断する巨大断層「中央構造線」。1億年の時を経て、活断層として再び動き出す!九州から四国、紀伊半島、三重県へ。地震発生のメカニズムを探る鍵、活断層帯の真実を解き明かす。徳島県の条例や、月出露頭など、その姿と謎に迫る。防災・減災にも役立つ地質情報を徹底解説!
中央構造線と他の地質構造
中央構造線と糸魚川-静岡構造線、フォッサマグナの関係は?
それぞれ異なる地質構造
フォッサマグナや糸魚川-静岡構造線との関係、興味深いですね。
それぞれの地質構造がどのように関連しているのか、もっと詳しく知りたいです。

✅ 記事は、日本列島の地質形成と、特にフォッサマグナと呼ばれる地溝帯の形成とそれに伴う岩石の種類や特徴について説明しています。
✅ 具体的には、糸魚川-静岡構造線や、その周辺地域における化石の発見、北部フォッサマグナにおける深成岩類の分布と特徴、特に和田岩体と余里岩体の岩石学的特徴と形成過程について詳述されています。
✅ また、これらの岩石の分析結果から、和田岩体がマントル由来のマグマから形成され、余里岩体は下部地殻物質の溶融または和田岩体のマグマとの反応により形成された可能性が示唆されています。
さらに読む ⇒静岡構造線出典/画像元: https://rarememory.com/dislocation/dislocation.html中央構造線とフォッサマグナは異なるもの、ということですね。
日本の地質構造の複雑さを改めて感じます。
中央構造線は、糸魚川-静岡構造線やフォッサマグナとは異なるものであり、それぞれが異なる地質構造を指しています。
糸魚川-静岡構造線は、フォッサマグナ地帯の西縁の断層であり、フォッサマグナは中央構造線とは別の地質構造です。
まるでパズルのようですね! それぞれの地質構造がどう関連しているのか、もっと知りたいです。旅行先を検討する際の参考にしたいです!
中央構造線の経路と特徴
中央構造線は、九州から紀伊半島までどのように延びている?
九州~紀伊半島を横断
なるほど、中央構造線は九州から四国、紀伊半島まで広範囲にわたって存在しているのですね。
その経路や特徴についてさらに詳しく知りたいです。

✅ 香川・徳島県境域の讃岐山脈を中心とした地域(阿波池田地域)の地質調査の結果をまとめた5万分の1地質図「池田」を刊行した。
✅ 中央構造線を境に、北側には領家コンプレックスと呼ばれるマグマ由来の花こう岩と高温による変成岩、領家コンプレックスをけずるようにして堆積した地層(和泉層群)が分布し、南側には三波川コンプレックスと呼ばれる高圧による変成岩が分布する。
✅ これらの岩石は、いずれも同じ後期白亜紀に形成されたが、でき方やできた場所が異なるため、日本列島の沈み込み帯の特徴的な地質構造であり、日本列島の成り立ちを知るための重要な資料となる。
さらに読む ⇒:産業技術総合研究所出典/画像元: https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2021/pr20210419_2/pr20210419_2.html九州から四国、紀伊半島にかけて、中央構造線の経路が複雑に入り組んでいることがよくわかりました。
活断層としての活動も考慮が必要ですね。
中央構造線は、九州- 大分県国東半島と佐賀関半島の間を通るが、大分市南方の大野川流域では地質のつながりが不明確。
- 九州中央部では阿蘇山の下に隠れており、古い地質が存在するため、中央構造線の確認が困難。
- 九州西部の八代市北方の白亜紀の花崗岩や天草の中生代末期の堆積岩は、中央構造線のどちら側に属するのか、見方が分かれています。
- 大分県津久見~熊本県八代から南の九州山地には、外帯の三波川変成帯の海溝側の関東山地~沖縄本島に並ぶ秩父帯と四万十帯の岩石が露出しています。
- 九州の中央構造線は佐賀関半島北方からそのまま「大分-熊本構造線」につながるという見解と、やや南方の大野川付近で南へ回り込み、臼杵と熊本県八代を結ぶ「臼杵-八代構造線」につながるという見解があります。
- 豊予海峡では、佐賀関半島と佐田岬半島の北岸の沖合を通っています。
- 地質境界としての中央構造線は伊予市上灘で上陸し、砥部町から西条市の丹原へ続きます。
- 砥部町には、国の天然記念物になっている露頭があります。
- 石鎚山地のふもとを新居浜から川之江へ続き、阿波池田から吉野川の少し北側を徳島市北方へ続きます。
- 四国東部でも、「活断層としての中央構造線」は、地質境界より北寄りの阿讃山地の南麓から鳴門市内を通ります。
- 四国と紀伊半島の間では、淡路島南岸と沼島の間を通っています。
- 紀伊半島では、紀ノ川や紀ノ川上流の吉野川の少し北側を、和歌山市~橋本~奈良県の五條~東吉野~三重県境の高見峠へ続きます。
- 紀伊半島西部でも「活断層としての中央構造線」はやや北方の和泉山地の南麓に見られます。
- 四国~紀伊半島西部の区間は活断層としての活動度が高く、「中央構造線活断層系(産総研)」、「中央構造線断層帯(政府の地震調査本部)」の名で評価対象になっています。
- この活断層帯は、五條付近からしだいに向きを変え、金剛山の東麓の断層帯へ連続しています。
- 高見峠から櫛田川の少し北側を、松阪市粥見へ続きます。
- 高見峠に近い松阪市飯高町月出には、国の天然記念物になっている中央構造線の露頭があります。
- 粥見で櫛田川は、中央構造線を南から北へ横断します。
- 粥見から東へは、多気町の勢和多気インター付近から伊勢市内へ続きます。
- 地質境界は伊勢神宮外宮を通っています。
- 外宮の南側の御神域の高倉山や二見浦の夫婦岩の岩石は三波川変成帯の変成岩です。
- 高見峠~三重県の山中の区間は活断層になっている可能性は低いですが、東部では伊勢平野の南縁が直線的な地形の境界になっている可能性があります。
こんなに広範囲に及んでいるんですね! 旅行で色々な場所を訪れる際、中央構造線のことを意識してみようと思います。
中央構造線の研究と露頭
高見山地域の詳細な地質図が作成された意義は?
防災・減災に貢献
高見山地域の地質図幅が刊行されたんですね! 防災・減災対策に役立つという点は非常に重要ですね。

✅ 産総研が紀伊半島中央部の高見山地域の地質調査結果をまとめた5万分の1地質図幅「高見山」を刊行した。
✅ 本図幅では、中央構造線沿いの詳細な地質が明らかになり、断層の分布や地質構造などの地質災害に関する情報が集約されている。
✅ 本図幅は、防災・減災対策、土木・建築、学術研究などの基礎資料として活用が期待される。
さらに読む ⇒プレスリリース配信サービス共同通信ワイヤー出典/画像元: https://kyodonewsprwire.jp/release/202503175832詳細な地質図があることで、防災や減災に役立つというのは、素晴らしいですね。
月出露頭の詳しい情報も、興味深いです。
産総研は、三重県松阪市西方の高見山地域の5万分の1地質図幅「高見山」を刊行しました。
この地域は、紀伊半島東部で、1932年以降、詳細な地質図が整備されていませんでした。
紀伊半島は多雨地域で土砂崩れが発生しやすく、東南海地震想定震源域にも近いため、詳細な地質情報は防災や減災に重要です。
2018年から2021年にかけて実施された地表踏査と室内分析によって、領家変成コンプレックス、領家深成岩類、三波川–四万十変成付加コンプレックス、秩父付加コンプレックスなどの地質を詳細に明らかにしました。
本図幅地域の中央部には、中央構造線と呼ばれる世界最大級の断層が横断しており、本図幅では中央構造線から派生する断層の詳細な分布も明らかになりました。
この地質情報は、防災・減災対策、土木・建築、学術研究などに役立つことが期待されます。
- 三重県飯南郡飯高町月出ワサビ谷にある月出露頭は、中央構造線の大露頭であり、西南日本外帯の黒色片岩と西南日本内帯の圧砕岩類(マイロナイト)が接している。
露頭は約80mの高さ、約50mの幅を持ち、中央構造線は東西走向で北へ60°傾斜している。
1959年の伊勢湾台風の崖崩れによって一部が露出していたが、大部分は崖錐に覆われていた。
1995年に露頭が中央構造線の露頭であることが確認され、関係当局との協力により崖錐除去工事が行われ、現在では露頭の多くが露出しており、観察場所も整備されている。
月出露頭周辺の中央構造線はN80°E走向で連続し、東方約10kmには荒滝露頭が存在する。
近年の研究では、中央構造線は地下深部では30°~40°程度のゆるい北傾斜を示すことが明らかになっている。
地質図が防災に役立つなんて、すごいですね! 月出露頭、行ってみたいです。勉強にもなりますし、旅行も楽しめそうですね!
本日は、中央構造線の成り立ちから、活断層としての活動、防災対策まで、幅広くご紹介しました。
日本の地質構造について、理解が深まりました。
💡 中央構造線は、日本列島の地質構造を二分する重要な断層帯であり、活断層としての活動にも注意が必要である。
💡 中央構造線は、日本の地質形成史において重要な役割を果たし、フォッサマグナなど、他の地質構造とも関連している。
💡 防災・減災対策のため、活断層の情報を把握し、日頃からの備えが重要。地質図の活用も有効である。