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フォレストシティの今後は?ゴーストタウン化した巨大都市開発の行く末?碧桂園の巨大都市開発、フォレストシティの現状と未来

中国巨大不動産開発「フォレストシティ」の夢と現実。70万人都市構想は、中国経済減速、債務問題、コロナ禍に見舞われ、ゴーストタウン化の危機に。マレーシア政府は金融特区指定で再生を目指すが、課題も山積。カジノ誘致も検討中。インフラ整備が進む一方、碧桂園の巨額債務が影を落とす。未来は不透明だが、マレーシアの経済成長をかけた挑戦が続く。

フォレストシティの今後は?ゴーストタウン化した巨大都市開発の行く末?碧桂園の巨大都市開発、フォレストシティの現状と未来

📘 この記事で分かる事!

💡 マレーシアに建設中の巨大都市「フォレストシティ」は、中国の不動産会社が手掛けるプロジェクトで、中国経済の減速やコロナ禍の影響を受け、ゴーストタウン化の危機に瀕しています。

💡 プロジェクトの再生に向け、マレーシア政府は金融特区(SFZ)を設立し、富裕層向けの優遇措置を導入。インフラ整備も進められていますが、課題も多く残っています。

💡 中国の不動産会社の経営難や、周辺環境の変化により、フォレストシティの将来は不透明です。今後の動向に注目が集まっています。

本日は、このフォレストシティについて詳しく見ていきましょう。

まずは、プロジェクトの概要と、現状についてご紹介します。

フォレストシティ:夢と現実の狭間

フォレストシティはどうなっている?

ゴーストタウン化の危機

今やゴーストタウン化の危機に瀕しているというフォレストシティ。

一体何が問題だったのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

危ぶまれるゴーストタウン化、事業主の中国不動産大手が経営難マレーシア写真枚国際ニュース:

公開日:2023/09/25

危ぶまれるゴーストタウン化、事業主の中国不動産大手が経営難マレーシア写真枚国際ニュース:

✅ 中国不動産大手碧桂園がマレーシア南部ジョホール州の人工島に建設した都市開発プロジェクト「フォレストシティー」が、碧桂園の経営難によりゴーストタウン化の危機に瀕している。

✅ フォレストシティーは中国の中間層をターゲットに、1000億米ドル(約14兆8000億円)を投じた巨大プロジェクトだったが、中国の外貨管理、新型コロナウイルス禍による経済活動の停止、中国の影響増大に対する国内での反発などが原因で、売れ行きが低調だった。

✅ 碧桂園は資金繰り悪化に苦しんでおり、フォレストシティーは建設作業員の減少、空室が目立つ高層ビル、シャッター街化した店舗など、ゴーストタウンと化しつつある。

さらに読む ⇒危ぶまれるゴーストタウン化、事業主の中国不動産大手が経営難マレーシア写真枚国際ニュース:出典/画像元: https://www.afpbb.com/articles/-/3482218

初期の計画とは裏腹に、現在は多くの課題に直面していますね。

中国経済の減速、コロナ禍、そして開発会社の資金繰り悪化…様々な要因が影響しているようです。

マレーシア南部沖合に建設された人工都市「フォレストシティ」は、中国の不動産開発大手碧桂園が手がける巨大プロジェクトで、70万人を収容する計画でした。

シンガポールの対岸に位置する利便性を活かし、環境に配慮した国際的な都市を目指していました。

当初は、中国の中間層向けに開発が進められ、セカンドハウスや投資先として人気を集めていましたが、中国経済の減速、開発会社の債務問題、政府の方針転換などにより、現在ではゴーストタウン化の危機に直面しています

計画は当初順調に進み、一部のマンションは完成し、9000人が居住していました。

しかし、中国政府による海外不動産購入規制の影響や碧桂園の資金繰り難など、数々の課題に直面し、プロジェクトの将来は不透明となっています。

なるほど、中国の富裕層向けに開発されたんですね。シンガポールに近いという立地も魅力的ですが、現状は厳しいですね…。

コロナ禍の影:停滞する開発

コロナ禍はフォレストシティ開発にどう影響?

遅延、3分の1完成

コロナ禍は、フォレストシティの開発に大きな影響を与えました。

国境封鎖による影響は、想像以上に大きかったようです。

楽園がゴーストタウンにマレーシアの「フォレストシティ」

公開日:2023/12/11

楽園がゴーストタウンにマレーシアの「フォレストシティ」

✅ マレーシアの「フォレストシティ」は、中国不動産開発大手「碧桂園」が手掛ける人工島都市開発プロジェクトで、総事業費1000億米ドル(約16兆円)を投じた20年にも及ぶ巨大事業でしたが、碧桂園の資金繰りの悪化により完成が危ぶまれています。

✅ フォレストシティは、シンガポールとの隣接エリアという立地を生かし、富裕層向け物件を販売していましたが、コロナ禍や中国経済の停滞の影響で売れ行きは低調で、住民は70万人見込みのところわずか9000人程度にとどまっています。

✅ 碧桂園がデフォルトに陥った場合、フォレストシティにも回復不可能な影響を及ぼす可能性があり、マレーシア政府はフォレストシティを金融特区に指定して特別所得税などの特典を導入する方針を発表するなど、打開策を模索しています。

さらに読む ⇒海外情報ナビ海外ビジネスをもっと簡単に!出典/画像元: https://global-biz.net/southeast-asia/malaysia/forest-city-report-my/

計画よりも大幅に遅延している現状を見ると、コロナ禍の影響は深刻ですね。

今後の開発の進展が気になります。

コロナ禍はフォレストシティの開発に大きな影響を与えました。

シンガポールとの国境閉鎖により、観光客や投資家を呼び込めなくなり、開発は遅延しています。

建設作業員の数が減るなど、深刻な状況が続いています。

プロジェクトは2035年完成予定でしたが、現時点では最初の島のみ完成し、開発は3分の1程度しか進んでいません

碧桂園は、債務の支払いを滞らせることなく、積極的に資金調達を進めていますが、パンデミックが長期化する中、フォレストシティの将来は不透明であり、今後の開発の進展が注目されます。

70万人も住む予定だったのに、9000人ですか…。コロナ禍の影響で、計画が大幅に狂ってしまったんですね。今後の展開が心配です。

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マレーシア、フォレストシティを金融特区へ!法人税免除など優遇措置で投資誘致。シンガポールとの連携強化で、高成長産業と雇用創出を目指す。課題も抱えつつ、今後の発展に期待。