もがみ型護衛艦とは?:オーストラリア次期フリゲート候補としての期待と、日本の技術力は?もがみ型護衛艦:性能、特徴、そして今後の展望
オーストラリア次期フリゲートの有力候補「もがみ型護衛艦」!ステルス性、対機雷戦能力、コンパクト設計を兼ね備え、最新技術で日本の防衛力を強化。政治的判断が鍵を握る中、日本はAUKUSのような安全保障連携をアピールし、受注を目指す。VLS早期装備、能力向上型の新型FFMも視野に、中国海軍に対抗する日本の戦略兵器に迫る!
💡 もがみ型護衛艦は、海上自衛隊が運用する最新鋭の護衛艦で、ステルス性、対機雷戦能力、省人化が特徴です。
💡 オーストラリア海軍が、老朽化したフリゲート艦の後継艦として導入を検討しており、日本との防衛協力の強化が背景にあります。
💡 技術革新とコスト効率を両立しており、今後の日本の防衛力強化に大きく貢献することが期待されています。
それでは、まずもがみ型護衛艦がオーストラリアの次期フリゲート候補に挙がっている背景と、その性能について詳しく見ていきましょう。
オーストラリアの次期汎用フリゲート選定:日本のもがみ型護衛艦が有力候補
オーストラリアの新型フリゲート、日本が受注できるか?
安全保障関係強化が鍵
オーストラリア海軍が新型フリゲートの導入を検討中ですが、もがみ型護衛艦は有力候補の一つです。
公開日:2024/09/07

✅ オーストラリア政府が新型フリゲート艦開発において、海上自衛隊の護衛艦「もがみ」型を候補の一つに据えている。
✅ 豪州は、老朽艦の退役や新型フリゲート艦の導入などの水上戦力再編を進めており、コンパクトで乗組員数が少ない「もがみ」型は、性能やコスト面で魅力的と判断していると考えられる。
✅ 日本が「もがみ」型を豪州に受注するには、防衛装備移転三原則の審査や、豪州の国内建造要求など、クリアすべき課題がある。
さらに読む ⇒時事ドットコム:時事通信社が運営するニュースサイト出典/画像元: https://www.jiji.com/jc/article?k=2024090700141&g=intもがみ型護衛艦がオーストラリアの次期フリゲート候補として検討されている背景には、性能、コスト、そして日豪の安全保障協力の強化があります。
日本が受注するためには、様々な課題をクリアする必要があります。
オーストラリアは、老朽化したアンザック級フリゲートの後継艦として、汎用フリゲートを11隻取得する計画(Project Sea3000)を進めており、日本のもがみ型護衛艦が有力候補に挙がっています。
当初はドイツ、スペイン、韓国からも候補が挙がっていましたが、オーストラリアの安全保障委員会は、Navantia、現代重工業、Hanwha Oceanの入札を排除し、最終的にドイツのTKMSと日本の三菱重工業の提案が残り、日本が受注できるかどうかは、オーストラリアがどのような要素を重視するかによって決まります。
日本は、もがみ型護衛艦の能力向上型である令和6年度型護衛艦(06FFM)を提案しており、防衛装備移転三原則に従い、完成品、部品、技術情報の移転を認めるとしています。
オーストラリアが従来の入札方式で選定を行う場合、ドイツは防衛装備品の輸出に慣れているため、日本は不利になるとの見方があります。
しかし、オーストラリアがAUKUSのような安全保障分野における関係強化や、最先端技術分野での提携を重視する場合、日本の受注の可能性が高くなると予想されます。
過去の例では、ノルウェーがLeopard2A4の後継として、ドイツのLeopard2と韓国のK2を比較検討した結果、軍の調達部門は両者の性能に大きな差はないと判断し、最終的には政治的な判断でK2を選定しています。
今回のオーストラリアの汎用フリゲート選定においても、軍の勧告を覆す政治的な判断が下される可能性があり、日本が受注を獲得するためには、オーストラリアとの安全保障関係強化や最先端技術分野での提携を積極的にアピールする必要があると考えられます。
オーストラリアが日本の護衛艦に興味を持っているのは興味深いですね。日本の技術力は世界的に見ても高いですし、今後の展開が楽しみです。
海上自衛隊の新型汎用護衛艦「もがみ」型:ステルス性と多機能性を兼ね備えた次世代艦
「もがみ」型護衛艦の特徴は?
ステルス型で機雷戦に特化
もがみ型護衛艦は、ステルス性、対機雷戦能力、そして省人化が図られた次世代型の護衛艦です。
公開日:2024/02/02

✅ 新型護衛艦「もがみ」は、従来の護衛艦に比べて機雷戦能力を有しており、無人機や水中処分員を搭載することで、対機雷戦機能を強化している。
✅ 「もがみ」はCIC(戦闘情報中心)の省人化を実現し、フリーアドレス制を採用することで、少ない人数で運用可能になっている。また、ステルス性を強化することで、敵のレーダーから探知されにくく、より安全な任務遂行を可能にしている。
✅ 「もがみ」は、多様な任務に対応できる汎用性の高い護衛艦であり、今後のFFMのパイオニアとして、日本の防衛力を強化していく役割を担う。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://mamor-web.jp/_ct/17628947もがみ型護衛艦は、従来の護衛艦とは異なるコンセプトで開発されており、ステルス性能と多機能性を両立している点が特徴です。
島嶼防衛とコンパクト化も大きなポイントですね。
海上自衛隊の新型汎用護衛艦「もがみ」型は、従来の護衛艦とは異なるコンセプトで開発されたステルス型の艦艇です。
主な特徴は以下の通りです。
1. 対機雷戦機能 島嶼防衛に特化し、沿岸警備と機雷戦(機雷除去や敷設)を担います。
従来機能に加え、水中無人機(UUV)と水上無人中継機(USV)を組み合わせた対機雷戦システムを搭載しています。
2. ステルス性 艦体全体をステルス化し、敵からのレーダー探知を回避する設計となっています。
3. コンパクト化 全長133m、全幅16.3m、排水量3900tと従来の護衛艦よりも小型化されています。
4. CODAG推進方式 ガスタービンとディーゼルを併用することで、航続距離性能と加速・高速度性能の両立を実現しています。
5. 多様な武装 5インチ砲、SeaRAM防空ミサイル、艦対艦ミサイル、対潜システム、対機雷戦システムなどを装備しています。
「もがみ」型は、2021年3月に1番艦「もがみ」が、同年6月に3番艦「のしろ」が、同年12月10日に4番艦「みくま」が進水しました。
2番艦「くまの」は2020年11月19日に進水し、2022年3月に就役予定です。
今後8隻が整備される計画です。
「もがみ」型は日本の防衛力強化に大きく貢献する艦艇として期待されています。
ステルス性を持たせた護衛艦は、敵に見つかりにくく、より安全な任務を遂行できるのは魅力的ですね。多様な任務に対応できる汎用性の高さも素晴らしいです。
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海上自衛隊の次世代護衛艦「もがみ型」!ステルス性、多機能性、省人化を実現。VLS搭載で対空・対潜能力も強化。日本の防衛を担う革新的な護衛艦の全貌を解説!