コロナ禍後の宿泊料高騰とその背景：宿泊業界の現状とは？宿泊料金高騰の要因を探る：人手不足、供給不足、需要増加の現状

今回は、宿泊料の高騰の現状と、その背景にある様々な要因について、詳しく見ていきましょう。

コロナ禍後の宿泊料変動

「全国旅行支援」の導入は、旅行需要を喚起する一方で、宿泊料金の変動にも影響を与えています。

トラベル」に代わる観光支援策、「全国旅行支援」、「イベント割」の年延長分の受付開始

公開日:2023/01/03

✅ 「全国旅行支援」は、10月11日から開始され、旅行代金の20%割引と地域クーポンが配布される。12月下旬まで実施され、年明け1月10日旅行分から再開される。

✅ 前回の「県民割」では、県内または隣接県への旅行を割引対象としていたが、「全国旅行支援」では全国の都道府県を対象とし、遠方への旅行を促進する。

✅ 「全国旅行支援」に加えて、「イベント割」も開始予定となっており、文化芸術やスポーツに関するイベントのチケット代が割引される。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://expact.jp/travel-event/

なるほど、全国旅行支援は旅行を促進する一方で、宿泊料金の変動要因にもなっているのですね。

今後の動向が気になります。

2020年以降、宿泊料はコロナ禍の影響で大きな変動を見せました。

GoToトラベルによる割引の影響で一時的に下落した後、2021年7月以降は反動で急上昇しました。

2022年10月の全国旅行支援導入により再び下落しましたが、2023年初以降は再び上昇傾向に転じ、特に4月以降は上昇率が高まっています。

この宿泊料の上昇は、ホテル・旅館業界の需要と供給のバランスが崩れていることが要因の一つと考えられます。

全国旅行支援はありがたいけど、料金高騰で結局お得感がないってこともありますよね。需要と供給のバランスって難しいですね。

ホテル・旅館業界における人手不足

深刻な人手不足は、宿泊料金の上昇につながる要因の一つです。

この問題は業界全体で早急に対策を講じる必要があります。

人手不足の企業％と半数に迫る。旅館・ホテルは約割で正社員不足、飲食店は％が非正社員不足で深刻な状況

✅ 2022年7月時点での企業の人手不足状況は深刻で、正社員においては47.7%の企業が不足を感じており、前年同月比で7.0ポイント上昇、2年前と比較すると17.3ポイントの大幅上昇となっています。これはコロナ禍前の人手不足割合に近い水準であり、半数近い企業が人手不足に苦しんでいることを示しています。

✅ 業種別では、旅館・ホテル業が66.7%で最も人手不足が深刻で、コロナ禍の影響を受けながらも夏休みシーズンを迎えたことが要因と考えられます。IT人材の不足が目立つ情報サービス業も64.9%と高い水準で、建設業も62.7%と人手不足が深刻です。

✅ 正社員の不足を感じている企業の7割以上が賃上げを実施しており、今後さらに賃上げが進む可能性も示唆されています。人手不足が深刻化する中、企業は人材確保のために賃上げや労働環境の改善など、より積極的な対策を講じる必要があり、人材不足倒産が増加する可能性もあるため、企業は人材確保に真剣に取り組む必要があります。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://bizhint.jp/report/682321

人手不足は特に非正規社員で深刻化しているんですね。

賃金格差や労働環境の改善も急務だと感じます。

コロナ禍以前から人手不足に悩んでいたホテル・旅館業界は、コロナ禍でさらに人手不足が深刻化しました。

特に非正規社員の不足感が高まっています。

また、賃金水準も全産業と比較して低く、従業員10人～99人の宿泊業ではコロナ禍以降、賃金の低下が続き、他の産業との賃金格差は15％を超えています。

さらに、ホテル・旅館業界では、客室担当者の多くがたすき掛け勤務や中抜け勤務を行うなど、特異な雇用形態を採用しています。

このような労働環境が、コロナ禍でいったん離れた従業員が元に戻らず、人手不足がさらに悪化する状況を生み出しています。

人手不足でサービスが悪くなるのは困りますね。スタッフの負担が増えると、旅行の質も下がってしまうので、改善を期待したいです！