新型FFMとは?海上自衛隊の新たな護衛艦、その性能と予算、今後の計画について(?)新型FFMの建造費高騰と調達計画、その全貌
日本の防衛力強化へ!2025年度防衛予算案は過去最大の8.7兆円。新型FFM護衛艦の建造費高騰に見る物価高の影響、対中国を意識した海上自衛隊の戦力増強。最新鋭の装備導入に加え、水上艦隊や情報作戦集団の新編も。日本の安全保障を担う次世代の防衛体制に注目。
新型FFMの性能と役割
海上自衛隊の新型FFMはどんな特徴を持つ?
多機能・省人化
新型FFMは、もがみ型をベースに、性能向上と省人化も実現した艦艇。
その性能と役割を見ていきましょう。

✅ 海上自衛隊の次期護衛艦「新型FFM」は、もがみ型護衛艦をベースに、各種海上作戦能力を向上させた艦艇です。基準排水量は約4880トンで、もがみ型より増大し、全長も約133mから約142mに、最大幅も約16mから約17mに拡大されます。
✅ 新型FFMは、ミサイル管制機能や長射程ミサイル、探知能力を向上させたソーナーシステムなどを搭載し、平時の警戒監視能力や、有事における対空・対潜戦への対応能力を高めています。また、従来の掃海艦艇だけが持っていた機雷処理能力も付与され、汎用性が高まりました。
✅ 新型FFMは、従来の護衛艦と比べて、船体のコンパクト化や調達コストの抑制、省人化にも配慮した設計がされています。定員は約90人で、従来の汎用護衛艦の約200人より大幅に削減されています。建造ペースも、もがみ型の年間2隻を上回るペースで、2024年度は2隻、2025年度は3隻の建造が予定されています。
さらに読む ⇒ニュース出典/画像元: https://news.goo.ne.jp/article/trafficnews/trend/trafficnews-517548.html新型FFMは、日本の海を守る上で非常に重要な役割を担うでしょう。
省人化も進んでるんですね。
海上自衛隊は、中国海軍に対抗するため、多機能・省人化をコンセプトにした「もがみ型」フリゲート(FFM)を量産し、その経験を活かして新型FFMを開発しています。
新型FFMは、もがみ型を基に排水量を1000トン増やし、多機能ソナーやVLS(垂直発射システム)などを搭載することで、防空能力や継戦能力を向上させています。
また、乗組員の快適性を高めるために、ベッドをカプセルタイプに変更し、プライバシー確保に努めています。
新型FFMは、もがみ型と合わせて計24隻を建造する予定で、汎用護衛艦に近い能力を持つことから、海上自衛隊の主力となることが期待されています。
新型FFMは、省人化と多機能・高性能を両立しており、従来の汎用護衛艦を哨戒監視や沿岸防衛から解放し、正面戦力強化に貢献する役割を担うと見られています。
しかし、FFMが24隻と増えることで、事実上、海上自衛隊の主力として扱われる可能性も指摘されています。
最終的には、汎用護衛艦の機能を一部継承し、機雷戦能力と省人化を兼ね備えた艦艇となる可能性があります。
省人化が進んでいるんですね!乗組員の負担も軽減されるのは、いいですね!
令和7年度防衛関係費予算案の概要
令和7年度防衛予算、最大のポイントは?
防衛力強化
新型FFMの輸出バージョンも公開。
令和7年度防衛関係費予算案の概要と共にご紹介します。

✅ 海上自衛隊の新型護衛艦の輸出バージョン「FFM-AAW」が、オーストラリアの展示会「INDO PACIFIC 2023」で公開されました。
✅ FFM-AAWは、もがみ型護衛艦の設計を基に、ステルス性能を向上させ、対空戦能力を強化した大型艦で、搭載するミサイルの数を増やしています。
✅ 三菱重工業は、FFM-AAWを含む新型FFMファミリーを輸出することを目指しており、今後、様々な国のニーズに合わせた派生型を開発していく予定です。
さらに読む ⇒ナビ出典/画像元: https://ecnavi.jp/mainichi_news/article/bec77ea076996e47681c224866472584/令和7年度の防衛費も大幅に増額されていますね。
新型FFMだけでなく、様々な装備が更新されるんですね。
令和7年度(2025年度)防衛関係費の予算案は、8兆4748億円(対前年度伸び率9.7%)で閣議決定されました。
海上自衛隊は、FFM(改もがみ型)3隻、3000トン型潜水艦1隻、P-1哨戒機2機、SH-60L哨戒ヘリコプター2機、US-2救難飛行艇1機など、新たな艦艇や航空機を取得します。
また、MQ-9Bシーガーディアン、12式地対艦誘導弾能力向上型、潜水艦発射型誘導弾、トマホーク発射機能付加、衛星コンステレーション構築、イージス・システム搭載艦整備など、様々な装備品やシステムの整備にも予算が計上されています。
その他、F-35A/B戦闘機、艦載用レーザーシステム、中型級船舶、小型級船舶、機動舟艇、民間輸送力活用事業、呉地区複合防衛拠点整備、水中発射型垂直発射装置、長期運用型UUVなど、多岐にわたる項目に予算が割り当てられています。
令和7年度には、水上艦隊(仮称)が新編され、司令部は横須賀、呉、舞鶴、佐世保に設置されます。
情報作戦集団(仮称)も新編され、司令部は市ヶ谷に、作戦情報群司令部は横須賀、サイバー防護群司令部は市ヶ谷に設置されます。
輸出バージョンも検討されているんですね!色々な国で活躍する姿が見られるかもしれませんね!
新型FFMは、日本の安全保障にとって重要な存在となるでしょう。
今後の活躍に期待したいです。
💡 新型FFMは、もがみ型をベースに性能強化と省人化を実現した護衛艦。
💡 建造費高騰は、物価上昇や円安が影響。今後の防衛計画に影響も。
💡 新型FFMは、海上自衛隊の戦力強化に貢献。今後の動向に注目。