訪日旅行の現状と未来はどうなる?インバウンド市場の最新情報と課題とは?(最新情報、市場、観光客)訪日旅行市場の現状分析と、今後のインバウンド戦略について
日本の魅力を世界へ!JNTOの調査で判明した、訪日旅行市場の最新トレンド。22市場の海外旅行動向から、訪日経験者の傾向、人気観光コンテンツまで徹底分析。未経験者への効果的なアプローチや、オーストラリア市場の秘訣も明らかに。持続可能な観光と消費額拡大を目指す、戦略的なプロモーションとは?
💡 訪日旅行市場は回復傾向にあり、特に東アジアからの旅行者が増加傾向にあります。
💡 訪日旅行の目的は多様化しており、美食、文化体験、自然など、様々なニーズに対応した戦略が必要です。
💡 地方誘客が課題であり、三大都市圏以外の地域への誘致を強化するための戦略が求められています。
まずは、この記事全体を通してご紹介する、訪日旅行に関する重要なポイントを3つお伝えいたします。
訪日旅行市場の現状と課題
訪日旅行経験者はどの国で最も多い?
中国
この章では、訪日旅行市場の現状と課題について解説していきます。

✅ JNTO上海事務所は、訪日旅行の促進を目的とし、中国でのマーケティング活動や情報発信を行っています。
✅ 2020年7月~8月には、オンライン開催されたMICE見本市・商談会IT&CM Chinaに出展し、旅行会社向けの訪日旅行スペシャリスト育成Eラーニング事業を実施しました。
✅ 中国の若者層では、消費活動に欠かせないアプリとして、アリペイやWeChatペイといった決済アプリ、抖音(Douyin)や小紅書(Xiaohongshu)といった動画共有アプリが人気です。
さらに読む ⇒日本政府観光局()出典/画像元: https://www.jnto.go.jp/projects/regional-support/resources/2807.html中国の決済アプリやSNSの利用状況に着目したマーケティングは、非常に効果的ですね。
ターゲット層に合わせた情報発信が重要だと感じました。
JNTOは、訪日旅行市場の拡大・多様化を目指し、2021年に22市場で海外旅行に関する意向調査を実施しました。
調査対象は、コロナ禍前の3年間(2017~2019年)に飛行機を利用したレジャー目的の海外旅行経験者で、東アジア・東南アジアの10市場と欧米豪・インド・中東地域の12市場を対象としています。
調査結果によると、22市場の海外旅行実施者数は約3.3億人で、そのうち訪日旅行経験者は約1.2億人でした。
市場別にみると、海外旅行実施者・訪日旅行経験者ともに最も多かったのは中国で、海外旅行実施者のうち50%以上が訪日旅行未経験者でした。
一方、韓国、台湾、香港では、海外旅行実施者の大半が訪日旅行経験者で、特に台湾と香港では約4割が過去4回以上も訪日旅行を経験していました。
東南アジア地域では、シンガポールのみ海外旅行実施者の7割以上が訪日旅行を経験していましたが、他の5カ国では7~8割が訪日旅行未経験者でした。
欧米豪・インド・中東地域では、米国で6割以上、豪州で4割以上の海外旅行実施者が訪日旅行を経験していましたが、他の国では訪日旅行未経験者が圧倒的に多く、特にインド、ドイツ、ロシア、中東地域は9割以上、英国、フランス、イタリア、スペインでも8割以上の海外旅行実施者が訪日旅行未経験者でした。
なるほど、中国の旅行者はSNSでの情報収集を重視するんですね。私も旅行の際は、現地の情報をSNSで調べています。日本ももっとSNSでの情報発信を強化すべきですよね。
訪日旅行の目的と市場ニーズ
海外旅行の目的は地域によって違う?
地域特性に合わせた戦略が必要
この章では、訪日旅行の目的と市場ニーズについて解説していきます。

✅ 2023年に入り、訪日旅行者が急増しており、今後も増加が見込まれる。
✅ JTBの調査によると、訪日旅行者は日本への観光資源に高い関心を抱いており、旅行形態や情報経路について興味深い傾向が見られる。
✅ 本資料は、訪日旅行者の現状と予測、およびインバウンド旅行客への訴求・誘客における課題解決のヒントを提供する。
さらに読む ⇒法人サービス出典/画像元: https://www.jtbbwt.com/business/documents/whitepaper/detail/id=2974ガストロノミーやアート鑑賞など、様々な目的に関心があることが分かりました。
個々のニーズに合わせた情報発信が大切ですね。
海外旅行の主な目的について、ガストロノミー・美食、アートの鑑賞、庭園や花鑑賞は、東アジア・東南アジア、欧米豪・インド・中東のいずれの地域においても人気が高いことが分かりました。
東アジアでは、自然、歴史文化、温泉、ショッピング、アニメ・漫画、テーマパークなども人気が高いことが示されました。
欧米豪・インド・中東では、自然、歴史文化、温泉も人気が高いものの、アニメ・漫画、テーマパークは東アジアほど人気が高いとは言えませんでした。
これらの調査結果から、訪日旅行市場の拡大・多様化には、それぞれの市場における海外旅行の傾向を踏まえた戦略的なプロモーションが必要であることが分かります。
特に、訪日旅行未経験者が多数を占める市場では、新たな魅力の発掘や情報発信の強化が重要になります.。
家族旅行では、子供も楽しめるようなテーマパークや、自然を満喫できるような場所に行きたいですね。情報収集をしっかりとして、計画を立てたいと思います。
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訪日旅行、人気の秘密を分析!東アジア・欧米豪など地域別の旅行スタイルや、日本の強みである伝統文化や食体験を紹介。オーストラリア市場開拓のヒントも。観光庁の戦略で、さらなる魅力発信を目指します。