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クアッドとは?サイバーセキュリティ、海洋安全保障、今後の展望を徹底解説!(クアッド?)日米豪印の安全保障協力

日米豪印4か国による安全保障枠組み「クアッド」が、サイバーセキュリティと海洋安全保障で連携を強化。中国の台頭に対抗し、自由で開かれたインド太平洋の実現を目指す。ソフトウェアセキュリティ基準策定や合同沿岸警備隊パトロールなど、具体的な取り組みを通じて、地域の安定と繁栄に貢献。日本も積極的な役割を担い、多角的な安全保障協力を推進します。

クアッドとは?サイバーセキュリティ、海洋安全保障、今後の展望を徹底解説!(クアッド?)日米豪印の安全保障協力

📘 この記事で分かる事!

💡 クアッドは、サイバーセキュリティ分野で連携を強化し、重要インフラとサプライチェーンの保護を目指しています。

💡 クアッドは、ソフトウェアセキュリティの統一基準策定や情報共有を通じて、サイバー攻撃への対策を講じています。

💡 クアッドは、中国の影響力に対抗するため、サイバーセキュリティ協力を通じて連携を強化しています。

それでは、クアッドのサイバーセキュリティ協力から、その具体的な取り組みを見ていきましょう。

クアッドのサイバーセキュリティ協力

クアッドはサイバーセキュリティで何を狙っているの?

中国の影響力抑制

本日は、クアッドのサイバーセキュリティ協力について解説していきます。

日米豪印サイバーセキュリティ・パートナーシップは日本の商機となるか
日米豪印サイバーセキュリティ・パートナーシップは日本の商機となるか

✅ 日米豪印4ヶ国は、「日米豪印サイバーセキュリティ・パートナーシップ」を立ち上げ、インド太平洋地域のサイバーセキュリティ強化を目的とした協力関係を深めています。主な目標は、重要インフラのサイバーセキュリティ、サプライチェーンリスク管理、ソフトウェアセキュリティ、人材育成の強化です。

✅ インドは、IT先進国でありながら、サイバーセキュリティ政策では、強力な制度を敷こうとして失敗している事例が目立ちます。例えば、2022年6月に施行予定だったインドのサイバーセキュリティ規則は、データ漏えいの報告期限が現実的ではないとして、施行延期が提案されています。

✅ オーストラリアは、サイバーセキュリティの「先進国」を目指しており、重要インフラ保護法の改正により、サイバーセキュリティ義務、インシデント対応計画、演習、脆弱性評価などを強化しています。広大な国土に都市が散在しているため、インフラセキュリティ対策が重要視されています。

さらに読む ⇒株式会社ラックセキュリティとで「信じられる社会」を築く。出典/画像元: https://www.lac.co.jp/lacwatch/report/20220929_003131.html

インド太平洋地域におけるサイバーセキュリティ強化に向けたクアッドの取り組みは、非常に興味深いですね。

特にソフトウェアセキュリティの統一基準策定は重要です。

クアッドは、オーストラリア、インド、日本、米国の4か国から成る安全保障パートナーシップであり、近年、サイバーセキュリティ分野での協力を強化しています。

特に注目すべきは、ソフトウェアセキュリティの統一基準策定や情報共有といった施策です。

2023年には、クアッドは「安全なソフトウェアのための共同原則」を策定しました。

これは、ソフトウェアの脆弱性を減らし、サイバー攻撃から加盟国を守ることを目的としています

この原則は、中国製ソフトウェアに対する懸念から生まれた可能性があり、クアッドは中国の影響力を抑え、自国の市場への侵入を防ぐことを狙っているとも考えられます。

クアッドは、サイバーセキュリティ分野での協力を通じて、加盟国間の連携強化、サイバー空間における安全保障の向上、そして中国の影響力に対抗することを目指しています。

日本は、クアッドにおける積極的な役割を果たし、サイバーセキュリティの強化に取り組むことで、地域の平和と安定に貢献していくことが期待されています。

なお、クアッドのサイバーセキュリティへの取り組みは、ASEAN地域フォーラムなどの他の安全保障対話との連携を強化することでより効果的になる可能性があります。

日本は、クアッドとASEAN地域フォーラムの両方を活用し、地域全体におけるサイバーセキュリティの向上に貢献していくことが重要です。

なるほど、クアッドって、サイバーセキュリティでも連携してるんですね!ソフトウェアの基準統一とか、すごい役に立ちそう。

クアッドの起源と目的

クワッドとは何ですか?

4カ国の安全保障枠組み

次に、クアッドの起源と目的について見ていきましょう。

クアッドの首脳陣、中国の攻撃的な姿勢に対抗して海洋安全保障協力の拡大を表明–
クアッドの首脳陣、中国の攻撃的な姿勢に対抗して海洋安全保障協力の拡大を表明–

✅ オーストラリア、インド、日本、米国は2025年からインド太平洋で合同沿岸警備隊パトロールを開始し、違法漁業や中国の海洋進出に対抗する。

✅ この「クアッド・アット・シー」は、各国の沿岸警備隊員が米国の船舶に乗り込み、共同パトロールを実施することで、海上安全を強化し、中国のIUU漁業や危険な行動を抑制することを目的としている。

✅ クアッドは、情報共有や訓練を通じて連携を強化し、海洋法に基づく秩序の維持を目指し、中国の海洋進出に対する抑止力を強化する。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://ipdefenseforum.com/ja/2024/10/%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%89%E3%81%AE%E9%A6%96%E8%84%B3%E9%99%A3%E3%80%81%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E6%94%BB%E6%92%83%E7%9A%84%E3%81%AA%E5%A7%BF%E5%8B%A2%E3%81%AB%E5%AF%BE%E6%8A%97%E3%81%97/

クアッドが、中国の海洋進出に対抗するために合同パトロールを開始するというのは、非常に重要な動きですね。

自由で開かれたインド太平洋の実現を目指すという目的も、素晴らしいと思います。

クワッドは、日本、米国、オーストラリア、インドの4か国が安全保障問題などについて協議する枠組みで、自由で開かれた国際秩序の強化と『自由で開かれたインド太平洋』の実現を目指しています。

特に、軍事力拡大と覇権主義的な政策を進める中国に対抗する役割を担っています

2004年のスマトラ沖地震の際、4か国は国際社会の支援を主導し、その後も戦略対話を進めてきました。

2020年以降は、合同軍事演習『マラバール』の実施や首脳会議を通じて、協力関係を強化しています。

具体的な取り組みとしては、インフラ支援、気候変動対策、ウクライナ情勢への対応などが挙げられます。

クアッドは、今後も様々な分野で協力し、アジア・太平洋地域の安定と繁栄に貢献していくことが期待されます。

クアッドって、中国に対抗する意味合いもあるんですね。合同パトロールとか、具体的な行動で示していくのは、すごい。

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日米豪印がインド太平洋の安全保障強化へ!2025年、合同沿岸警備隊パトロールを開始。違法漁業対策、中国牽制も。自由で開かれたインド太平洋の実現を目指す。