クアッドとは?サイバーセキュリティ、海洋安全保障、今後の展望を徹底解説!(クアッド?)日米豪印の安全保障協力
日米豪印4か国による安全保障枠組み「クアッド」が、サイバーセキュリティと海洋安全保障で連携を強化。中国の台頭に対抗し、自由で開かれたインド太平洋の実現を目指す。ソフトウェアセキュリティ基準策定や合同沿岸警備隊パトロールなど、具体的な取り組みを通じて、地域の安定と繁栄に貢献。日本も積極的な役割を担い、多角的な安全保障協力を推進します。
クアッドの海上安全保障強化
クアッドはどんな海上安全保障イニシアチブを打ち出した?
合同沿岸警備隊パトロール
クアッドの海上安全保障強化について見ていきましょう。
公開日:2024/09/22

✅ 米国、日本、インド、オーストラリアの4カ国は、クアッド首脳会合において、アジア海域における共同安全保障措置を拡大することを確認した。
✅ 具体的な行動として、海上保安機関による合同活動の実施、軍事兵站協力の強化、海洋状況把握のためのインド太平洋パートナーシップの拡大などが盛り込まれた。
✅ この強化された安全保障協力は、中国の南シナ海における行動を念頭に置いたものであり、クアッドの活動の重点を安保問題にさらにシフトさせるものとして注目される。
さらに読む ⇒ロイター 経済、株価、ビジネス、国際、政治ニュース出典/画像元: https://jp.reuters.com/world/security/OJ3T4BDF6ZIG5AXHPRJNEXF6P4-2024-09-22/2025年からの合同沿岸警備隊パトロール開始は、中国の海洋進出に対する明確なメッセージですね。
自由で開かれたインド太平洋を守るという強い意志を感じます。
2024年9月、米国で開催された4か国連携サミットで、オーストラリア、インド、日本、米国は、2025年からインド太平洋における合同沿岸警備隊パトロールを開始すると発表しました。
これは、違法漁業対策として、各国の沿岸警備隊が米国の船舶に乗り込み合同パトロールを行う「クアッド・アット・シー」と呼ばれる初期段階です。
中国は、他国の主権を侵害するIUU漁業の世界最大の加害者とされ、国際規則違反や強制労働疑惑が指摘されています。
サミットでは、北朝鮮の違法なミサイル計画を非難し、自由で開かれたインド太平洋の維持を誓約しました。
また、海洋活動情報の共有や海上訓練イニシアチブなどを拡大し、災害救援や人道支援のための物流ネットワークを構築することも発表しました。
これらの取り組みは、中国が領有権を主張する南シナ海や東シナ海における中国の行動に対する懸念の高まりを受けて行われており、中国への牽制とも見られています。
専門家は、クアッドの海上安全保障イニシアチブが、中国の海上での脅し行為への強力なメッセージになると指摘しています。
クアッドは、海でも連携を強めているんですね!中国への牽制か…興味深いですね。
クアッド首脳会合における成果と今後の展望
クアッド首脳会合で4カ国はどんなビジョンを再確認した?
自由で開かれたインド太平洋
最後に、クアッド首脳会合における成果と今後の展望について見ていきましょう。

✅ 岸田総理は、日米豪印首脳会合を行い、共同声明を発出し、日米豪印フェローシップ創設記念行事に出席した。
✅ その後、日米豪印首脳会合議長国記者会見を行い、アルバニージー豪首相との会談と夕食会、モディ印首相との会談と夕食会を行った。
✅ 会談では、自由で開かれたインド太平洋、ウクライナ情勢、日米豪印協力などについて議論された。
さらに読む ⇒首相官邸ホームページ出典/画像元: https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202205/24quad.htmlクアッド首脳会合で、様々な協力分野における進展が確認されたのは素晴らしいですね。
特に、質の高いインフラや重要・新興技術分野への投資促進は、今後の発展に繋がるでしょう。
2023年9月21日、米国デラウェア州ウィルミントンにおいて、日本、米国、オーストラリア、インドの4カ国首脳会合(クアッド首脳会合)が開催され、共同声明が発表されました。
今回の会合では、4カ国首脳は「自由で開かれたインド太平洋」の共通ビジョンへの強いコミットメントを再確認し、法の支配に基づく国際秩序の維持を誓いました。
会合では、インド太平洋地域情勢について意見交換が行われたほか、医療基盤整備や人道支援・災害救援といった具体的な協力案件における進展が確認されました。
共同声明では、健康安全保障、人道支援・災害救援、海洋安全保障、質の高いインフラ、重要・新興技術、気候・クリーンエネルギー、サイバー、宇宙、日米豪印投資家ネットワーク(QUIN)、人的交流イニシアチブの10項目について、4カ国の取り組みの成果と今後の方向性が示されました。
特に質の高いインフラ分野では、4カ国と同志国が地域における海底ケーブル敷設に向け、2023年5月のクアッド首脳会合以降、1億4000万ドル以上を拠出してきたことや、今後も支援を継続することが明記されました。
重要・新興技術分野では、オープンで安全な通信ネットワーク構築に向けた取り組みとして、パラオにおけるオープンRAN(無線アクセスネットワーク)展開事業が具体的に示されました。
さらにフィリピンなど東南アジア地域でのオープンRAN展開事業も検討していくことが表明されました。
また、半導体、人工知能(AI)、バイオテクノロジー分野においても協力を強化していくことで一致しました。
日米豪印投資家ネットワーク(QUIN)では、半導体、重要鉱物、量子技術などへの投資促進に向けた民間部門主導を歓迎することが発表されました。
米国側からは、クアッドを外交政策上の優先事項と位置づけ、同政権の外交政策におけるクアッドの重要性を強調する発言がありました。
一方、中国に関する直接的な言及は共同声明には含まれず、中国に対するクアッドの姿勢は、個別国家の独自方針に基づくものであると説明されました。
クアッドの目的は、中国を巡って4カ国が集まるのではなく、自由で開かれたインド太平洋の構築に向けた協力であると強調されました。
会合では、4カ国首脳はそれぞれ2国間首脳会合を実施し、日米豪印間の連携強化を図りました。
クアッド、色々やってるんですね!すごい。今後の展開も楽しみですね!
本日の記事では、クアッドのサイバーセキュリティ、海洋安全保障、今後の展望について解説しました。
今後のクアッドの活動に注目していきましょう。
💡 クアッドは、サイバーセキュリティ、海洋安全保障、経済協力など、多岐にわたる分野で連携を強化しています。
💡 クアッドは、自由で開かれたインド太平洋の実現を目指し、中国の台頭に対抗する役割を担っています。
💡 クアッドは、各国の首脳会合を通じて、今後の協力分野と具体的な行動を決定しています。