難民問題とは？世界と日本の現状、私たちができること（多文化共生、UNHCR、入管法）？世界で増え続ける難民と、日本の現状、私たちにできること

難民問題は、世界中で深刻化する人道問題であり、私たち一人ひとりが関心を持ち、理解を深めることが重要です。

この問題について、詳しく見ていきましょう。

追われる人々：世界と日本の現状

世界では、紛争や迫害により故郷を追われる人が増加しており、2024年には1.2億人に達しました。

スーダンやミャンマーなど、不安定な情勢が原因です。

世界の1.2億人が、故郷を追われている 「強制移動」過去最多に

✅ 2024年4月末までに、紛争や迫害などにより故郷を追われた人は世界で約1.2億人に達し、過去最多となった。

✅ スーダンやミャンマー、アフガニスタンなどの紛争や不安定な状況が、強制移動を増加させる主な要因となっている。

✅ 故郷を追われた人々の多くは、国内や近隣諸国で避難生活を送っており、持続可能な帰還の機会が限られている状況が続いている。

さらに読む ⇒朝日新聞デジタル：朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/withplanet/article/15310340

世界で1億2千万人を超える人々が故郷を追われているという事実は、非常に衝撃的です。

紛争や迫害が、これほどまでに多くの人々の生活を脅かしているという現実を、しっかりと認識する必要があります。

国際情勢の不安定化は、世界中で紛争や迫害を激化させ、その結果、多くの人々が故郷を追われ、難民としての生活を余儀なくされています。

2024年末には、1億2320万人もの人々が紛争や迫害を理由に国外に避難しており、67人に1人が難民という深刻な状況です。

難民とは、人種、宗教、国籍、政治的意見を理由に迫害を受ける恐れがあるため、他国に避難を余儀なくされた人々を指します。

これらの難民の多くは、近隣諸国に避難し、経済的に厳しい国々がその負担を担っています。

世界でこんなにも多くの人が故郷を追われているんですね。ニュースで見ることはあっても、改めて数字で示されると、その深刻さを痛感します。僕も色々な国を旅してきましたが、安全な場所で暮らせることのありがたさを感じます。

日本の難民受け入れ：課題と現状

日本における難民認定数は、国際的に見て少ないのが現状です。

2024年は約12,000人の申請に対し、認定数は190人でした。

認定基準の厳格さや、手続きの問題が影響しています。

日本の難民認定はなぜ少ないか？－制度面の課題から

✅ 日本の難民認定数は世界的に見ても非常に少なく、2024年は12,373人の申請に対し、認定数は190人だった。その理由として、認定基準や手続き基準の問題が挙げられる。

✅ 認定基準の問題として、「個別把握論」に基づき、政府から個人的に狙われていない場合は難民と認めない解釈や、迫害の解釈が狭いこと、難民であることの証明ハードルが高いことが挙げられる。

✅ 手続き基準の問題に加え、難民保護に対する政治的意思の不在や、難民を「管理」する視点が、日本の難民認定を少なくしている要因として挙げられる。国際的な基準に沿った解釈や、難民保護のレベル向上が課題となっている。

さらに読む ⇒ 日本のなかでの難民支援 | 認定NPO法人 難民支援協会出典/画像元: https://www.refugee.or.jp/refugee/japan_recog/

日本の難民認定率が低い原因として、様々な要因が挙げられていることが分かりました。

特に、独自の解釈や、証明のハードルが高いという点は、改善の余地があると思います。

日本も難民条約に加盟しており、難民と認定された人々は日本で生活する権利を得ますが、その受け入れ数は国際的に見ると低いのが現状です。

2024年には12373人が難民申請を行い、190人が認定されましたが、認定率は1.54%と低い水準です。

その背景には、難民認定基準の厳しさ、特に「個別把握論」と呼ばれる日本の独自解釈があり、迫害の対象が限定的に解釈される傾向があります。

さらに、申請手続きの厳しさや、日本語での証拠提出の難しさなども、難民認定を困難にしています。

また、難民問題に対する国民の関心の低さも影響していると考えられます。

日本の難民認定が少ないのは残念ですね。もっと積極的に受け入れる姿勢があっても良いと思います。海外旅行をする中で、難民の方々のことを考えさせられることもありますし、もっと日本でも支援の輪が広がってほしいです。