Find Go Logo Menu opener

「もがみ」型フリゲート、豪州採用決定!日本の防衛技術輸出で日豪関係はどうなる?オーストラリア海軍、次期フリゲートに「もがみ」型採用決定!

海上自衛隊最新鋭フリゲート「もがみ」型がオーストラリアへ輸出決定!ステルス性能と対機雷戦能力を誇る本艦は、日豪防衛協力の象徴となる。三菱重工が手掛ける能力向上型が選ばれた理由とは?9500億円規模のプロジェクト、2030年の運用開始を目指し、日本とオーストラリアの安全保障を強化する。その意義、今後の展望を徹底解説!

「もがみ」型フリゲート、豪州採用決定!日本の防衛技術輸出で日豪関係はどうなる?オーストラリア海軍、次期フリゲートに「もがみ」型採用決定!

📘 この記事で分かる事!

💡 海上自衛隊の最新鋭フリゲート「もがみ」型は、高い対空、対潜、対水上戦能力を持つ。

💡 オーストラリア海軍は、老朽化したフリゲート艦の更新のため、日本のもがみ型を次期艦に選定。

💡 今回の決定は、日豪防衛協力の深化、日本の防衛産業の発展にも大きく貢献する。

本日は、オーストラリア海軍が採用を決めた日本の新型フリゲート「もがみ」型を中心に、その性能、選定プロセス、今後の展望についてご紹介いたします。

「もがみ」型フリゲートの誕生と能力概要

海上自衛隊最新鋭フリゲート「もがみ」型、最大の強みは?

対機雷戦能力です。

まず、海上自衛隊の新型フリゲート「もがみ」型について詳しく見ていきましょう。

多機能性を備え、FFMという新たな艦種記号が与えられています。

特集》「もがみ」型護衛艦とは? オーストラリア海軍の新型フリゲートに能力向上型が選定

公開日:2025/08/08

特集》「もがみ」型護衛艦とは? オーストラリア海軍の新型フリゲートに能力向上型が選定

✅ 海上自衛隊の新型フリゲート「もがみ」型は、対空、対潜、対水上戦能力に加え、機雷戦や災害救助にも対応可能な多機能性を持ち、FFMという新たな艦種記号が与えられ、12隻の建造が計画されています。

✅ 装備面では、近接防御用ミサイル、VLS(一部艦)、大口径主砲、対艦ミサイルを搭載し、曳航式ソナーによる対潜能力も有しています。また、機雷掃討能力が大きな特徴です。

✅ 「もがみ」型はXバンド多機能レーダーを搭載し、哨戒ヘリコプター1機を搭載可能ですが、無人航空機の搭載は2025年8月時点では未定となっています。

さらに読む ⇒日本の防衛と安全保障の今を伝える|[J ディフェンス ニュース]出典/画像元: https://j-defense.ikaros.jp/docs/special/003634.html

新型フリゲートの多機能性、特に機雷戦への対応は、近年の安全保障環境の変化を反映したものです。

その性能の高さに驚きました。

2025年8月、海上自衛隊は新型フリゲート「もがみ」型の運用を開始し、2025年8月時点で8隻が就役しました。

この多用途フリゲート(FFM)は、対空、対潜、対水上戦能力に加えて、機雷戦能力も備えています

主砲はMk.45 5インチ単装砲、対艦ミサイルは17式艦対艦誘導弾(SSM-2)を搭載しています。

ステルス性を追求した船体設計が特徴です。

対潜能力は、曳航式の可変深度ソナー(VDS)と戦術曳航ソナー(TASS)によるマルチスタティック作戦が可能であり、将来的には垂直発射魚雷の運用も検討されています。

最大の特長は対機雷戦能力で、OQQ-11対機雷戦用ソナーシステム、UUV(無人潜水艇)、無人機雷排除システム、USV(無人水上艇)を搭載しています。

本艦は、SH-60K/L哨戒ヘリコプター、OPY-2多機能レーダー、OAX-3光電子光学システムを搭載しています。

なるほど。機雷戦能力も備えているとは、すごいですね。多機能性という点に、現代の海軍のニーズが詰まっている気がしますね。

豪州フリゲート艦調達プロジェクトの背景と選定プロセス

豪フリゲート艦更新、日本案の強みは?

知的財産権の共有と技術移転です。

次に、オーストラリアが「もがみ」型を採用するに至った背景、選定プロセスについて解説します。

老朽化したフリゲート艦の更新が大きな目的でした。

豪海軍の新型フリゲートにもがみ型護衛艦の能力向上型が採用される」豪国防省のプレスリリース全文(高橋浩祐)
豪海軍の新型フリゲートにもがみ型護衛艦の能力向上型が採用される」豪国防省のプレスリリース全文(高橋浩祐)

✅ オーストラリア政府は、日本のもがみ型フリゲートの能力向上型を次期汎用フリゲートとして選定し、2029年の引き渡し、2030年の運用開始を目指す。

✅ この決定により、海軍は前政権の計画よりも5年早く新型水上戦闘艦を受け取ることになり、艦隊規模の拡大と能力強化が加速される。

✅ 新型フリゲートは、アンザック級フリゲートに代わり、水中戦闘と防空能力を備え、今後10年間で550億ドルの海軍投資の一環として、高賃金・高技能雇用を創出する。

さらに読む ⇒Yahoo!ニュース出典/画像元: https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/92edd42ed05c22c9c10b8674138c6ddb9512d730

オーストラリアが新型フリゲート導入を決定するにあたって、様々な国が提案した中から日本案が選ばれたのは、非常に興味深いですね。

選定基準が明確だったことも、成功の要因でしょう。

オーストラリアは、老朽化したフリゲート艦の更新のため、新型艦導入計画を進めていました

2023年の国防戦略見直しと2024年の統合投資計画を受け、最大11隻の新型フリゲート導入が決定し、日本のもがみ型、ドイツのMEKOA-200型、スペインのAlfa3000、韓国のテグ級および同バッチ3型が提案されました。

2024年11月の選定では、日本案とドイツ案に絞られました。

選定基準は「迅速な能力発揮」と「豪海軍への統合能力」が重視されました。

三菱重工業は、このプロジェクトにおいて、もがみ型の能力向上型(新型FFM)を提案しました。

日本は、知的財産権の共有を強みとして、オーストラリアへの輸出を目指しました。

防衛装備庁は、この方式が今後の防衛装備品輸出のモデルケースになると示唆しました。

日本は、西オーストラリアの造船所にもがみ型建造技術を移転する意向を示しました。

選定のプロセスを見ると、各国が自国の技術をアピールする様子が目に浮かびますね。日本が選ばれたのは、やはり技術力が評価されたからでしょうか。

次のページを読む ⇒

豪州が三菱重工の新型FFMを採用!日豪防衛協力深化、9500億円規模の艦船増強へ。革新的設計と戦略的パートナーシップが勝利の鍵。