オーストラリア海軍と日本『もがみ型』フリゲート艦導入計画とは?(決定までの経緯と今後の影響)オーストラリア海軍次期フリゲート艦選定プロジェクト、日本との防衛協力の深化
オーストラリア海軍が日本の改良型「もがみ」級フリゲート艦を採用、65億ドルの大型契約を締結!日本初の本格防衛輸出が実現!高性能レーダー、32セルVLS搭載で対空戦闘能力も向上。早期納入を実現する日本の技術力と官民一体の戦略が勝利を呼んだ。日豪防衛協力の深化と、西太平洋における同盟国の海軍力強化に貢献する歴史的転換点。
勝利の要因:早期納入と国家を挙げた取り組み
日本がオーストラリア入札に勝った理由は?
早期納期と政府一体のサポートです。
本章では、日本がこのプロジェクトで成功した要因を深掘りします。
早期納入、そしてそれを実現するための国家を挙げた取り組みについて解説します。
公開日:2024/12/08

✅ オーストラリアは2029年導入予定の新型フリゲート艦のメーカーを三菱重工業(もがみ型)とドイツ企業に絞り込み、最終決定は来年行われる。
✅ 豪政府は新型艦11隻の調達を計画しており、最初の3隻は海外で建造、残りはオーストラリア国内で建造。総額70億~100億豪ドル(約7000億~1兆円)の支出を予定している。
✅ オーストラリアは、日本を準同盟国としており、専門家の間では、緊密な連携強化のため日本が選ばれる可能性も指摘されている。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/premier/business/articles/20241206/biz/00m/020/003000c早期納入を実現できたことは、日本にとって大きな強みでした。
政府一体となった取り組みも功を奏し、受注に繋がったと考えられます。
納期遵守への姿勢は、信頼獲得に繋がったでしょう。
日本がこの入札に勝利できた主な理由は、早期に納期を実現できる能力にありました。
海上自衛隊向けに建造中の「もがみ型改」を提供できるのが、日本だけだったのです。
日本は、自国向けの建造を一時的に中断してでもオーストラリアへの輸出を優先する、異例の決断をしました。
この決断を支えたのは、日本の政府全体が一体となって取り組んだことです。
具体的には、もがみ型護衛艦のオーストラリアへの寄港、ジャーナリストの招聘、進水式への招待、防衛省幹部による納期遵守の確約など、政治的リソースを大量に投入しました。
さらに、三菱重工業による運用・保守の完全支援や、知的財産権の共有などもアピールし、もがみ型改の能力を全面的にアピールしました。
納期遵守の確約に加えて、建造ペースを加速させる計画も示され、早期納入への強い姿勢を示しました。
なるほど!早期納入が決め手だったんですね。政府が積極的に関わって、色々な支援をしたというのも、すごいですね。きっと、色々な交渉があったんでしょうね~。
改もがみ型の詳細と将来への影響
オーストラリア向け改もがみ型、何が強化された?
対空戦闘能力と多機能ソーナーが強化。
本章では、改もがみ型の詳細なスペックと、今後の両国への影響について解説します。
どのような艦で、今後どのような期待がされているのか、詳しく見ていきましょう。
公開日:2024/11/29

✅ 豪州次期汎用フリゲートの共同開発・生産について、日本は三菱重工業の「もがみ型護衛艦」の能力向上型である06FFMを提案し、選定されれば完成品、部品、技術情報の移転を認める。
✅ 豪州は、ドイツのTKMSと日本の三菱重工業の2社に絞り込み、最終選考に入っている。06FFMは、対空戦闘能力の強化が図られており、SM-2やSM-6の搭載も可能となる見込み。
✅ 豪州は、中国の軍拡を背景に、日本との連携を重視する戦略的理由から三菱重工業の提案を一部で支持している。しかし、日本の軍艦輸出の経験不足や現地建造能力、豪企業との連携などが課題となる。
さらに読む ⇒航空万能論GF出典/画像元: https://grandfleet.info/japan-related/ministry-of-defense-to-approve-overseas-transfer-of-mogami-class-frigates-if-selected-for-australias-next-fleet/改もがみ型は、海上自衛隊の艦艇をベースに、対空戦闘能力を強化したモデルです。
SM-2やSM-6を搭載できる能力は、オーストラリア海軍の防衛力向上に大きく貢献するでしょう。
オーストラリア向けに選定された改もがみ型は、海上自衛隊向け艦とほぼ同様の仕様ですが、より高度な対空戦闘能力と多機能ソーナーを搭載しています。
全長が約10メートル延長され、SM-2、SM-6対空ミサイル、トマホーク陸上攻撃ミサイルを発射可能な32基のMk.41垂直発射システムを搭載予定です。
最初の3隻は日本で建造され、残りの8隻は西オーストラリアで建造される予定です。
最初の艦は2029年に引き渡され、2030年に就役、3隻目は2034年に就役予定です。
この契約は、両国の関係を強化し、西太平洋における同盟国の海軍力を強化する、戦略的な意味合いを持っています。
性能がすごく向上しているんですね! 日本とオーストラリアの協力で、さらに安全な海を守れるといいですね。日本の技術が世界で認められるのは、誇らしいです。
まとめ:成功の背景と今後の展望
オーストラリアが日本の改もがみ型を選んだ理由は?
性能、実績、将来性がオーストラリア海軍に合致。
最後に、本記事の内容をまとめ、成功の背景と今後の展望についてお話しします。
公開日:2025/08/08

✅ 海上自衛隊の新型フリゲート「もがみ」型は、対空・対潜・対水上戦に加え、機雷戦や災害救助など多機能性を付与され、FFMという新たな艦種記号が与えられた。
✅ 装備面では、近接防御用短距離対空ミサイル、主砲、17式艦対艦誘導弾などを搭載し、7番艦以降はVLSを装備。対潜能力は曳航式のソナーを活用したマルチスタティック作戦が可能。
✅ 最大の特長は、他国にはない対機雷戦能力で、機雷探知UUV、機雷処理システム、USVを搭載予定。航空機はSH-60K/L哨戒ヘリコプターを搭載し、Xバンド多機能レーダーを装備。
さらに読む ⇒日本の防衛と安全保障の今を伝える|[J ディフェンス ニュース]出典/画像元: https://j-defense.ikaros.jp/docs/special/003634.html高価なハンター級フリゲート艦計画の遅延が、改もがみ型導入の決定を加速させた要因の一つと言えるでしょう。
両国の防衛協力は、今後ますます重要性を増していくと考えられます。
オーストラリアは、高価で複雑なハンター級フリゲート艦のプログラムの問題を受け、2023年にフリゲート艦の早期調達を決定しました。
この背景には、ハンター級の遅延とコスト増、そしてウクライナ戦争や米中競争の激化による海軍力強化の必要性の高まりがありました。
最終的に、性能、実績、将来性において、改もがみ型がオーストラリア海軍の要求に合致し、今回の契約締結に至りました。
この成功は、官民一体となった日本の取り組みの賜物であり、今後の日本の防衛産業の発展にも大きく貢献することでしょう。
なるほど、色々な事情が重なって、このプロジェクトが実現したんですね。 日本の技術が、色々な国で役に立っていると思うと、嬉しいですね!
本日の記事では、オーストラリア海軍と日本『改もがみ型』フリゲート艦導入計画について解説しました。
今後も、両国の防衛協力の発展に注目していきたいですね。
💡 オーストラリア海軍が日本の『改もがみ型』フリゲート艦を導入。
💡 早期納入と政府を挙げた取り組みが成功の要因。
💡 日豪防衛協力の深化と、日本の防衛産業発展への期待。